2008年に公開され、可愛いデザインと独特な世界観、さらに藤岡藤巻さんと大橋のぞみさんが歌う、つい口ずさんでしまうようなエンディングも話題となった『崖の上のポニョ』。
そんな『崖の上のポニョ』にも都市伝説があることを皆さんご存知でしょうか。今回はそんな都市伝説をいくつかご紹介していきます!
崖の上のポニョの都市伝説が怖い
『崖の上のポニョ』は2004年に公開された『ハウルの動く城』以来4年ぶりとなる宮崎駿監督が送る長編アニメーション映画です。
「人間になりたい」と願うさかなの子・ポニョと5歳の少年・宗介が織りなす不思議な世界に多くの人が魅了され、興行収入155億円の大ヒット作品となりました。
ポニョと宗介の心がほっこりとするようなやり取りが魅力の『崖の上のポニョ』ですが、実は背筋が凍るような怖い都市伝説も存在するのです。
333に関する数字の意味
まずご紹介するのは「333」という数字の意味についてです。
『崖の上のポニョ』の作中には異常なくらい”3”に関わるものが登場しています。ポニョが寝る回数が全部で3回だったり、グランマンマーレが3つの質問を宗介にぶつけると、それに対して宗介が3回答えていたり、宗介の母・リサが運転する車「リサ・カー」のナンバープレートが333だったり…
これだけ多く3が関わってくる『崖の上のポニョ』ですが、実は3という数字にはある意味があると言われています。それは、「アセンデッドマスター」もう少し詳しく言うと「天界にいる高尚な魂を持つ人たち」という意味になります。つまり『崖の上のポニョ』の世界は現実世界ではなく、どこか別の世界、もしくは死後の世界とも考えられるのです。
津波の都市伝説
続いてご紹介するのは”津波”に関する都市伝説です。
『崖の上のポニョ』には印象に残るシーンがたくさん登場していますが、その中でも津波のシーンは印象的だったと答えるファンの方々は多いのではないでしょうか。魚の躍動感がすさまじく、あっけにとられたことを今でも覚えています。そんな印象的な津波シーンですが、ここにもある都市伝説があるのです。
この津波はポニョが宗介に会いたいがために起こしたものなのですが、威力が凄まじく宗介たちが住んでいる街を巻き込んでしまいます。普通なら津波に巻き込まれたら大惨事になるはずですが、何故か被害は全く発生していません。むしろ車椅子生活を送っていたおばあちゃんたちが突如として走り回ってたり、みんなが楽しそうな表情を浮かべたり、異様な空間が広がっていました。
一見、穏やかな雰囲気が流れ幸せなシーンに思えますが、普通に考えると全く被害が無いのはおかしなことです。このことから、「津波に巻き込まれた街=死後の世界」と考える都市伝説が生まれました。
トンネルの都市伝説
続いては”トンネル”の都市伝説についてです。
ここまで死後の世界に関する都市伝説が多く上がってきましたが、実際『崖の上のポニョ』はどこからが死後の世界なのでしょうか。その中でも1つ予想として上がっているのが終盤のトンネルのシーンです。
何故トンネルのシーンが死後の世界と関係があるのかと言うと、同じく宮崎駿監督の超大ヒット作品、『千と千尋の神隠し』にヒントが隠されています。『千と千尋の神隠し』でも冒頭に千尋たちがトンネルをくぐるシーンがあるのですが、このくぐった先が死後の世界だとも言われているのです。さらに千尋はトンネルをくぐるのを頑なに嫌がるシーンがあるのですが、同じくポニョも「ここ嫌い」と言ってトンネルに入るのを嫌がっていました。トンネルに入ったら別の世界に行ってしまうことを感覚的に察知していたのでしょうか。
リサの都市伝説
続いては宗介の母・リサに関する都市伝説です。
先ほども紹介した”津波”の都市伝説にも関わってくる話なのですが、実はリサはあの津波に巻き込まれて死んでいるという都市伝説があるのです。
「車椅子生活を送っていたおばあちゃんたちが突如として走り回った」と話しましたが、そのおばあちゃんたちがいるデイケアサービスセンターで働いていたのがリサでした。さらにその際におばあちゃんは「あの世もいいわねー!」とまるで既に死んでいるかのようなセリフも残しています。「天国のような場所にいる」という意味なのか「本当にあの世」なのかはわかりませんが、気になるところです。
さらに物語のラストで、宗介とポニョが行方不明のリサを見つけ出すシーンがあるのですが、その際にあるおばあちゃんたちが「リサさんも辛いだろうに…」と話しているシーンがあります。宗介とポニョに再び会えて何故辛いのでしょうか。これは「既に死んでしまっていたリサの元に、生きていてほしいと願った宗介たちまで死後の世界に来てしまったから辛い」といった見方もできるのです。
歌詞の都市伝説
最後にご紹介するのは歌詞の都市伝説です。
曲名は映画のタイトルと同じく『崖の上のポニョ』で、「ポーニョポーニョポニョ」とつい歌ってしまいたくなる曲ですが、実はこの歌詞にもある都市伝説があります。
まず、この歌詞の中に「まん丸おなかの元気な子」とあるのですが、これが津波で溺れてしまって大量の水でお腹が膨らんでいる様子との噂が出ているのです。また、「パークパクチュギュ」といった歌詞についても、水圧で押されてしまって、空気が無くなり空気を求めている表現とも言われています。
「いくらなんでもこじ付けすぎない?」と思われるかもしれませんが、ポニョの音楽を担当した久石譲さんは「輪廻(りんね)、魂の不滅など哲学的なテーマを投げかけている。」と話していて、死後の世界を思わせるような発言をされています。
本当に『崖の上のポニョ』が死後の世界であることを前提として作られた歌詞なら鳥肌ものですね。
まとめ
今回は『崖の上のポニョ』に関する都市伝説をお届けしてきました。
都市伝説の知識を持った状態で見る『崖の上のポニョ』はもしかしたらまた違う面白さで楽しめるかもしれません。
都市伝説抜きにしても『崖の上のポニョ』は名作中の名作なので、もしまだ見たことがないって方がいましたらぜひ一度見てみてください!