『機動戦士ガンダム 水星の魔女』が放送されて、主人公のスレッタ・マーキュリーとミオリネ・レンブランの関係がツイッターのトレンドにもなり盛り上がっていました。
スレッタとミオリネの関係が過去のガンダムシリーズで例えるとシャア・アズナブルとガルマ・ザビとの関係に似ていることから、スレッタが復讐するのではないかとも考察されています。
今回は、スレッタとミオリネの関係について解説していきたいと思います。
スレッタの父親はデリング・レンブランによってプロローグで殺される
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のプロローグでスレッタの父であるナディム・サマヤはデリング・レンブランの手引きによって、撃墜・殺されてしまいます。
本稿ではスレッタ・マーキュリー=エリクト・サマヤとして解説しています。
ナディム・サマヤは地球のオックス・アース社のモビルスーツ・ガンダム・ルブリスの開発に関わっていました。同時期にガンダムに採用されているGUNDフォーマットをMS開発評議会は危険視していて、ガンダムの開発を凍結、さらには監査組織『カテドラル』を設立し、その統括代表にデリング・レンブランが就任します。
デリング・レンブランはドミニコス隊を派兵して、ナディム・サマヤとケナンジ・アベリーとの戦闘によりナディムは撃墜、死亡します。デリングはナディムに直接手をくだしたわけではありませんが、死ぬ原因を作った本人でありスレッタにとっては仇と言える存在であると言えます。
スレッタとミオリネがシャアとガルマの関係に似ている?
スレッタとミオリネの関係がシャアとガルマの関係に似ているという点について解説していきます。
個人的にはスレッタの出自はシャアと似ていますが、ガルマとの関係に似ているかと言われると否定的な考えでいます。スレッタはミオリネが仇の娘だということを全然気にしていない様子だからです。
少し、シャアとガルマの関係について解説していきたいと思います。
シャア・アズナブルはキャスバル・レム・ダイクンが本名となります。何故偽名かというと…
キャスバルの父・ジオン・ズム・ダイクンはザビ家の裏切りにより暗殺されてしまいます。キャスバルはザビ家に復讐するため自分に瓜二つのシャア・アズナブルになりすまして、ジオンの士官になります。
シャアには『ガルマ、君は良い友人だったが、君のお父上がいけないのだよ』とガルマ・ザビの死に際に放った名言があります。ガルマ個人には恨みはないがという皮肉なのだと思います。
一方でスレッタとミオリネは学園生活を通して友情が芽生えていくように思います。どう見てもシャアとガルマのような関係性には見えません。
スレッタは父親の仇でミオリネを復讐で殺す可能性はある?
スレッタは父親の仇でミオリネを殺すのか、その可能性ですが『NO』だと言えます。
スレッタにはミオリネが親の仇という認識はありません。ミオリネは学園ではお姫様という立ち位置ですが信頼できる友人が居るようにも見えません。また、ミオリネは決闘によってグエル・ジェタークと婚約関係にありましたが、そこに信頼や恋愛感情はなく、トロフィー扱いでした。
スレッタが仇でミオリネを殺すというよりは、不遇な環境にあるミオリネを救うために学園生活を通じて打ち解けていく展開が期待できるかと思います。
ミオリネは父親に対して強い反抗心を抱いている
ミオリネは父・デリング・レンブランに強い反抗心を持っています。なぜなのでしょうか。
それはデリングの置かれている立場というものが関係してくると思われます。デリングは『ベネリットグループ』の総裁にまで昇りつめていて、かつての上司であるサリウス・ゼネリと立場が逆転したり、ヴィム・ジェタークからは暗殺されそうになったりと、デリングを取り巻く人間関係は敵が多いようにも見えます。
ミオリネもその一人で、反抗心を抱いている理由としては以下のように考えられます。
- デリングは娘のミオリネに対して、関心がない
- ミオリネ母と死別がミオリネがデリングに反抗するきっかけ
総裁の娘という立場をミオリネは利用するどころか、毛嫌いしているようにも見えます。デリングに対して復讐心があるのはエリクトやエレノアだけでなく、娘のミオリネもその一人なのかもしれません。
まとめ
今回は『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のスレッタとミオリネの関係について、解説していきました。ガンダムシリーズでは初の女主人公で、学園モノということでこの先の展開は予想できません。
一話で圧倒的な強さを見せつけたスレッタとエアリアルですが、それに敵うモビルスーツが現れるのか、スレッタとミオリネの仲がどう進展するのか注目していきたいと思います。