今回は『すずめの戸締まり(戸締り)』で流れる地震速報やアラートを含め3.11東日本大震災がモデルとなっていること、批判理由や被災のフラッシュバックについても考察していきます。
作品として気になっている被災者の方々もいらっしゃることでしょう。ですが、被災者の方々にとっては、観に行くのに抵抗があるのも当然だと思います
そこで『すずめの戸締まり』のモデルとなった内容をまとめているので、ぜひご一読ください。
すずめの戸締まりでは津波や緊急地震速報アラート
『すずめの戸締まり』は閉じ師やミミズといったファンタジー的要素も含まれていますが、後ろ戸が開いてしまう事で引き起こされる天災が『地震』です。
作中でも実際に地震が起きていますし、起きた地震に対しての緊急地震速報やアラート演出も盛り込まれています。
地震が起きている場面はシーンを揺らす表現だけでも可能ですが、緊急地震速報やアラートがあるだけでより強く演出することができますからね。
緊急地震速報やアラートが主体になっている訳ではありませんが、作品のリアル性を再現するという意味では欠かせない要素にもなっています。
すずめの戸締まりは3.11がモデル?
『すずめの戸締まり』の作品のモデルとなっているのは東日本大震災『3.11』で間違いありません。これは小説版『すずめの戸締まり』最期の部分で、新海誠監督自らが記したあとがきで明言されています。
実際に作中では4歳まで鈴芽は母親の椿芽と宮城県で暮らしていましたが、12年前に日本の東側を中心に起きた地震で被災しており、鈴芽の母の椿芽はその際に亡くなっています。
さらにあとがきで新海誠監督は『直接被災した訳ではないが、10年以上経過した現在でも地震当時に感じた気持ちが頭に浮かぶ』と発言されています。当時の気持ちを頭に浮かべながらこの物語を書いた、とも記されています。
直接被災された訳ではないため、当時起きた東日本大震災を細部まで再現している訳ではありませんが、地震当時に感じた感情に沿って書かれた作品であることは間違いありません。なので『すずめの戸締まり』は東日本大震災『3.11」をモデルに書かれた作品です。
すずめの戸締まりの批判理由に3.11の影響?
『すずめの戸締まり』は新海誠監督の作品であること、登場する草太のビジュアルの良さ等からも注目されている作品ですが、逆に良くない意見や批判も見受けられます。
批判の主な理由は東日本大震災『3.11』がモデルになっている、という点ですね。加えて作中に登場する後ろ戸の先に広がる常世『死者の世界』という設定も影響しているのではないか、と考えています。
人が居なくなった場所の人が居なくなる前の世界を映し出されているシーンもありましたからね。実際に被災した方々から見れば、不謹慎と捉えられている可能性もありそうですね。
今でこそ被災地の復興も進められてきていますが、地震当時からの数年間は大変な状態でしたからね。家を失い、家族を亡くされた被災者の方々すれば、あまり良い設定とは確かに思えないな、と個人的にも思いましたね。
すずめの戸締まりは3.11被害者は観に行かない方がいい?
『すずめの戸締まり』ですが、視聴するべきかどうかはその人次第というのが正直なところですね。一応公式Twitter等でも『地震速報やアラート』に関する告知はされています。その文面から『自分はやめた方がいいかな』と思うのであれば避けた方が良いでしょう。
ただし、被災された方の場合は良く検討した方が良いですね。『実際の警報音やアラートとは異なりますが、流れるシーンがあります。』という告知のため、音は違っても当時の記憶や体験がフラッシュバックしてしまう可能性もあります。
10年以上の時間が経過しているとはいえ、新海誠監督自身が東日本大震災『3.11』をモデルにしていると明言されていますし、少しでも懸念されるようであれば視聴は断念した方が良いかもしれません。強くトラウマに感じている方の場合、体調を崩してしまう可能性もありますからね。
まとめ
今回は『すずめの戸締まり』で流れる地震速報やアラート3.11東日本大震災がモデルとなっていること、批判理由やフラッシュバックについて、解説しましたがいかがでしたか?
個人的には人におすすめできる作品と評価していますが、東日本大震災3.11がモデルとなっているため、被災者の方や被災者を親族に持つ方には積極的には勧められないかな、とも思いましたね。
作品としては楽しめることは間違いないため、抵抗がない方はぜひ観に行ってみてくださいね!