週刊少年ジャンプで連載中の人気漫画『呪術廻戦』。214話で来栖華(天使)が倒れ、虎杖悠二と伏黒恵を受肉した宿儺との戦いが始まりました。物語はますます白熱した展開になっています。
今回は215話の宿儺の発言から播磨は蘆屋道満なのか、浴で少彦名(少名毘古那神)の病気が治った言い伝えなども考察していきたいと思います。
215話で宿儺が虎杖の追いかける表情を見て播磨と発言
215話鵺に乗る宿儺と裏梅を追う虎杖を見て、彼らは「ほら、いただろ‼あの、播磨の‼」「確かに…口元が特に」「似てるだろう⁉」とあざ笑います。このことから、虎杖を見て誰かを思い出したのは間違いありません。さらに裏梅が知っている点、播磨という地名を出す点からやはり虎杖の素体は1000年前に宿儺、裏梅に会ったことがあるのだと考察します。
214話の「小僧はあの時の」の発言もあることから、宿儺は1000年前に虎杖の素体に会い、その後羂索が虎杖香織を使い、虎杖を現代に産んだことに対して「羂索め気色の悪いことをする」の発言に繋がるのだと思われます。
播磨は兵庫播磨の陰陽師で蘆屋道満(貞綱)のこと?
では宿儺の「播磨の」発言は一体誰のことなのでしょうか。
播磨は陰陽師・安倍晴明の伝説がいくつも残っている地名で、その播磨を根城にしていたのが、晴明のライバルで最強の陰陽師・蘆屋道満です。このことから播磨と言ったら真っ先に出てくる人物であると考えられるので、宿儺の言った「播磨の」の発言は蘆屋道満のことを指していた可能性があります。
そして、作中において蘆屋道満とされている人物が蘆屋貞綱です。貞綱はシン・陰流の始祖であり、呪術師全盛期に多くの門弟を守るために技を編み出したとされています。そのモデルになったのが蘆屋道満だと言われています。苗字が同じ点、最強の陰陽師として知られている点などから蘆屋貞綱は蘆屋道満をモチーフにされたのではないかと言われています。
よって、宿儺の発言は蘆屋貞綱のことを指していたのではないかと思われます。
虎杖は蘆屋貞綱と関係している?
宿儺の発言が蘆屋貞綱を指しているのであれば、蘆屋貞綱と虎杖は関係しているのでしょうか。
蘆屋貞綱は門弟たちを守る為にシン・陰流を考案し、現代まで多くの呪術師が引き継いでいます。三輪霞はもちろん、日下部篤也、冥冥の弟・憂憂、メカ丸もシン・陰流を使用していました。平安時代に考案された術が現代まで受け継がれているのは貞綱がいかに優れた呪術師であったかを記しています。
虎杖と貞綱のはっきりとした共通点は未だ明かされていません。しかし、門弟を守る為に術を考案した貞綱と仲間の為に戦う虎杖は似ているようにも感じます。今後虎杖の出生が明らかになる時に分かるかもしれませんね。
浴が温泉なら少彦名の病気が治ったという言い伝え
215話で宿儺は裏梅に「浴の用意をしろ」と言っています。「浴」とは「温泉」のことだと思われます。
神話でこんな話があります。昔、病気に倒れた少名毘古那神(すくなびこかみ)を温泉の湯につけたところ、たちまち病気が治ったという話です。宿儺の「浴」発言はこの話を元にしているのではないでしょうか。名前も関連しているように感じます。宿儺は戦闘で負傷した身体を温泉で癒すこともしくは他の要素が目的かもしれません。
少名毘古那神の神話は愛媛県道後温泉であると言われています。裏梅の「少々ご足労いただくことになりますが」の発言から遠くへ移動することも考えられますので、遠くまで行くことも考えられると思います。
まとめ
今回は宿儺の播磨は蘆屋道満(貞綱)?浴(温泉)で少彦名(すくなひこな)の病気が治った言い伝えについて考察してみました。
宿儺の播磨発言は播磨の最強陰陽師・蘆屋道満がモデルの蘆屋貞綱のことを指していると考えられます。虎杖と蘆屋貞綱の明確な共通点は未だ不明ですが、仲間を守る行動をしている点が似ているのではないかと思われます。
宿儺の「浴」は温泉のことを指し、少名毘古那神の神話から温泉で傷を癒すことが目的ではないかと考えられます。
今後虎杖はどう行動するのか、宿儺は何をするつもりなのか、今後の展開もますます楽しみですね!