週刊少年ジャンプで連載中の大人気漫画『ONE PIECE』。ワノ国編が終幕し、ルフィたち麦わら海賊団の新たな冒険が始まります。
今回発売される第105巻のSBSでは作中では出てこなかったお玉の本名が明かされました。ひよりの「燃えてなんぼの黒炭に候」の意味も含め考察していきたいと思います。
お玉の両親の墓石に黒炭の文字があった
ONE PIECE104巻第1051話でお玉がお墓に拝んでいるシーンがありました。その墓石には見にくいですが「黒炭」の文字が見えます。
その前の町の人の会話と「父ちゃん、母ちゃん」と拝むお玉の様子からその墓はお玉の両親の墓で間違いないでしょう。よって、お玉の苗字は「黒炭」であることが分かります。
お玉と両親がなぜ編笠村という貧しい地域にいたのかは分かっていませんが、もしかすると「黒炭」の名であったからかもしれません。
お玉の本名が黒炭玉と105巻SBSで判明
ONE PIECE105巻SBSでお玉が拝んでいる墓石に「黒炭」が刻まれているのではという質問がありました。尾田先生は「細かいところに気づいちゃいましたか~。これは、はっきり言いましょう。お玉の本名は黒炭玉です。」と答えていました。
作中では明かされなかったお玉の本名は「黒炭玉」でした。ワノ国編が終わった今、公表されたことも尾田先生の考えがあったからなのでしょう。
ひよりの燃えてなんぼの黒炭に候はオロチに向けての意味
ひよりが言い放った「燃えてなんぼの黒炭に候」というセリフですが、オロチに向けた言葉だと考察します。しかし、「黒炭一族」に向けた言葉ではないと思われます。
まず、ひよりの言う「黒炭」は文字通り、「黒い炭=木炭」のことを言っていたのではないでしょうか。木炭(黒炭)は火を燃やすために使われるものですから、「燃えてなんぼ」です。父・おでんの最後の言葉も「煮えてなんぼのおでんに候」でした。これもおでんは「煮えてなんぼ」だからです。でも、その場にいた人々には違う意味として捉えています。オロチのような小さき度量では、一生かかっても「おでん」の存在(呪縛)を無くせない(食いきれない)と皮肉った言葉です。ひよりも同じことをしたのではないでしょうか。
あの場面でのひよりの言葉にオロチは自身に向けた言葉だと思ったでしょう。ひよりもそのつもりで言ったと思います。しかし、ひよりはもっと先のことを考えていたのではないでしょうか。もし、後世でこの言葉が伝え継がれた時、黒炭(木炭)は燃えてなんぼだと当たり前なことを言っただけだと言えるようにあえて「燃えてなんぼの黒炭家に候」ではなく、「燃えてなんぼの黒炭に候」と言ったのではないかと考察します。
お玉が黒炭の血筋だと知れたら差別される?
作中でお玉が黒炭の血筋だと知られたら差別されていたのでしょうか。
尾田先生は「お玉が黒炭家の血筋だと知ったら周りはどう反応するでしょう。色々想像してみてください。昔も今もこれは社会の大きな問題ですよねー。」と答えています。
難しい問題ですが、する人もいれば、しない人もいると尾田先生は言いたかったのではないでしょうか。黒炭家への差別は作中でもありました。しかし、それが全てではないと思われます。
なぜなら、お玉の両親が亡くなった時、町の人がお玉にその事実を伝えるか迷っているシーンがありました。これは幼いお玉を不憫に思ってのことでしょう。もし、黒炭家の迫害が根強くあるのであれば、そのような対応はしないのではないかと考えます。
よって、「黒炭」として見る人もいれば、人そのものを見てくれる人もいたのではと考察します。
まとめ
今回はお玉の本名が黒炭玉と105巻SBSで判明!燃えてなんぼの黒炭に候はオロチに向けての意味について考察しました。
お玉の本名は「黒炭玉」でした。ワノ国編が終わった後に本名が明かされたことでもし作中で分かっていたらお玉は差別されたのかを読者が考えるきっかけになりました。
またひよりの「燃えてなんぼの黒炭に候」というセリフはオロチに向けたものだと考察します。しかし、黒炭一族に言った言葉ではありません。ひよりの言った「黒炭」とは「木炭」のことではないかと考察します。黒炭(木炭)は燃えてなんぼですが、その場にいたオロチには自身を滅ぼす言葉に聞こえたでしょう。
本作と同じくらいSBSでも楽しませてくれる尾田先生はさすがですね!次巻もコミックとSBSが楽しみです!