機動戦士ガンダム水星の魔女ですが、小説版に実はオリジナルエピソードがあります。
そこでは、外壁補修がメインの事業として成り立っている磁性流体(フェロフルード)を扱うラングランズ社のCTOでありミオリネの幼馴染のユーシュラー・ミルザハニが登場します。
今回は小説2巻のオリジナルエピソード2話『双線のラングランズ』についてネタバレと考察をご紹介します。
ユーシュラーとミオリネの関係
前回、スレッタ、チュチュ、ニカの3人はミオリネの幼馴染だというユーシュラー・ミルザハニと出会いました。
ユーシュラーは磁性流体フェロフルードの事業トップであるラングランズ社のCTOでした。そしてユーシュラーが所有する遊園地のようなフロント石の庭(ラピスガーデン)に来ていたところ、ユーシュラーがスレッタに決闘を申し込む流れになりました。
時系列は、ミオリネが株式会社ガンダムの社長となり、プロスペラのシンセー開発公社とペイル社との会談をしていました。
ミオリネはまだ株式会社ガンダムを医療特化の商品開発をしようとしていましたが、投資家達からはどちらかと言えば、軍事的利用を考えられていたので、その方針は受け入れがたいものだったようです。
そんな中、生徒手帳を開くとそこにあったのは、ユーシュラーの名前でした。しかし写真だけでアドレスはありませんでした。デリングは学園に入学させたものの、ピアノを辞めさせられ、友達も勝手に決められ、ユーシュラーとの交流も禁じられていました。
ユーシュラーがCTOをするラングランズ社はかつてモビルスーツやシャトルの外装塗料に特化した企業でしたがユーシュラー野平になってからは液体制御技術を多方面に展開していることはミオリネの耳にも入ってきていました。
ユーシュラーとは自我のない頃から一緒に遊んでいましたが、デリングにより引き離され、連絡を取ることも禁じられていました。クソ親父と言うミオリネ。
侵入者
ミオリネはラングランズ社に電話をして、ユーシュラーに伝言を頼みます。話したい事があるから電話してと言います。そして会社の件でいっぱいでスレッタとの話は上の空だったことを思い出し、電話をすることに。しかしスレッタも留守電でした。
その時ユーシュラーとスレッタは決闘で向き合っていた。しかし戦闘開始直前で突如電灯が消えてしまいコンテナに閉じ込められます。そこでユーシュラーの執事でありボディガードのヤヤ・フルーネフェルトが侵入者のようですと叫びます。
ニカとチュチュがヤヤと一緒にラウンジから管制室のような場所に行きます。そこは地下区画で集合場所になっているとか。そしてヤヤは侵入者をマップで発見。貨物搬入用のハッチから侵入したとか。
スレッタとユーシュラーは決闘上の出口で地下区画に進んで行きます。すると突然ユーシュラーが倒れてしまいます。ハロから血中Q低下、おくすりを飲んでくださいと言ったので、スレッタは出てきた錠剤を飲ませます。
ユーシェタス
ミオリネはどこにもスレッタがいないことからラウンジに行きます。セセリアやラウダ、エランに聞くも誰も知りませんでした。そこにはグエルもシャディクもいませんでした。
そんな時ミオリネの生徒手帳にマルタンから連絡が入り、すぐ地球寮に戻ってと言われます。すると独立研究機関のチェイン光学研究所企画室のグレイス・チェインという人物から宇宙望遠鏡の動作確認実験に協力いただきたいという内容のメールでした。
しかし発注金額が安すぎて移動費で消える額でした。望遠鏡はフロントに衝突する隕石を事前に見つけるための望遠鏡ということでした。とりあえず先方に映像電話をするところから始めることになります。そこでアリヤが待ったと言って占い盤で占いをします。すると、この案件はうまくいくと言います。
そして電話をかけようとしたときに逆に電話がかかってきました。ラングランズ社のミルザハニということでした。ユーシュラーの双子の兄のユーシェタスでした。小さい頃に一緒に遊んだ記憶がありました。共同開発の話が進もうとしますが、ユーシュラーも含めてどうかと聞くとユーシュラーとは連絡がとれませんでした。
そして最近の話をするとラングランズ社はジェターク社とモビルスーツ事業の話をしているとか。そんな中、ユーシェタスは移動中だったようで、研究所があるフロントに行くとのことでした。なので、近日中にまた打ち合わせをする話に。
花婿
ユーシェタスは部下との回線を開いて妹の位置を確認しました。ヤヤと分断できたのはよかったと話します。さらにはフェロスライムを展開されたことに対して石の庭を少しだけ壊すと言い出します。
ユーシェタスはモビルスーツに乗っていました。それはディランザでした。
管制室から見て、フェロスライムが侵入者5人に対して床や壁に貼り付けていました。そこで外にモビルスーツが来ているとして、ヤヤがマスドライバーを起動すると言います。マスドライバーを使ってMSコンテナをモビルスーツにぶつける算段でした。
一方スレッタはユーシュラーを抱えて逃げ回っていました。
そしてモビルスーツで襲撃してきたのはユーシェタスだと言います。そこでニカがユーシュラーとは双子でCEOだった両親が事故で亡くなって二人がCTOとCEOになったと言います。
それから実践仕様のビームライフルでユーシェタスがフロント外壁を撃ち抜きます。グエルと同じディランザでしたが。白と金色でラングランズ社製の磁性流体塗料だと思われました。そこでスレッタとユーシュラーの前にユーシェタスのディランザがきます。
スレッタはお兄さんなのにどうしてこんなやり方を?というと、ユーシェタスはスタッフに妹を診察させるのはどう?危険な容態だからねと言います。そうしてスレッタはユーシュラーを横にさせます。ユーシェタスのスタッフが降りてきてユーシュラーの容態を見ます。
そしてユーシュラーは2日前から逃げ回っていたからこうでもしないと捕まえられなかったと言います。そこに長身の人物がやってきます。それはユーシェタスの友人でユーシュラーの、、、と言いかけたところでユーシュラーは目を覚まします。
そしてユーシュラーに確認させると、その人物は私の花婿だと言います。
まとめ
ということで今回は水星の魔女小説2巻のオリジナルエピソードをご紹介しました。
今回はユーシュラーの花婿が登場ということで、花婿から逃げ回っていたということでしょうか。となれば、その花婿と結婚したくないということなのかも知れません。
次回の3巻が楽しみですね。