「劇場版 呪術廻戦0」、呪術廻戦0巻で描かれた本編の前日譚「東京都立呪術高等専門学校」にて重要キャラクターとして登場した特級過呪怨霊・祈本里香。
「呪の女王」と称されるほど圧倒的な呪力を持っています。最強の呪術師である五条ですら簡単には倒せないほどの強さです。
そして、祈本里香は東京校2年の乙骨憂太にとっても重要な人物でした。乙骨との関係は何だったのか、なぜ怨霊になったのか。
今回は、祈本里香について声優、怨霊、乙骨憂太との関係などを調べてまとめてみました。
祈本里香の声優は花澤香菜
花澤香菜さんは母親の誘いがきっかけで幼少期に子役をし、14歳で声優に初挑戦しています。その後、高校3年生の時にテレビアニメ「ゼーガペイン」にヒロイン役でレギュラー出演をし、この時をきっかけに声優業へと進むようになりました。
そしてこれまで数々の人気アニメの女性キャラクターを演じられています。
- 五等分の花嫁:中野一花
- 鬼滅の刃:甘露寺蜜璃
- 久保さんは僕を許さない:久保渚咲
- Angel Beats!:立華かなで/天使
- orange:高宮菜穂
- 青の祓魔師:社山しえみ
など花澤さんは他にもたくさん演じてられてきました。
そして、「劇場版 呪術廻戦0」では祈本里香を演じられています。
花澤さんの澄んだ綺麗な声は人気です。キャラクターのビジュアルや性格によく合う口調や声の高さで、どのキャラクターにもしっくりきますね。多くの作品に出演されていますが、すべて同じではなくそれぞれのアイデンティが生かされてた演技をされている思います。
アニメに詳しくない方でも、花澤さんの演技を見聞きしたことはあるのではないでしょうか。花澤さんをきっかけに作品を好きになる方も多いと思われます。
呪霊と特級過呪怨霊の違い
- 呪霊
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人から漏れる呪力をもとに誕生します。
人の負のエネルギーが向きやすい対象物や場所(学校、病院など)が受け皿となり、恐怖や後悔が呪いとして溜められてました。人が多い場所だと特に多いため、地方よりも東京の方が多く呪霊が誕生するそうです。負のエネルギーが溜まることで呪いが発生し、溜まれば溜まるほど、よりこざかしい呪霊が生まれます。
呪霊は呪術師の力や、呪具など呪力を伴うものでしか払えません。そして、同じものに恐怖を抱く人が多いほど、漏瑚や花御のようなより強い呪霊が生まれます。 - 特級過呪怨霊
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死んだ後に強い呪いを特級術師によってかけられた怨霊。特定の人間に取り憑き、その人が危なくなったりした時に発現する怨霊を過呪怨霊と呼びます。その中でも一際危険な怨霊が特級過呪怨霊です。例:祈本里香
里香の場合は「呪いの女王」と言われるぐらいの無尽蔵な呪力を持ち、暴走すれば町一つ消せるほどの強さです。
怨霊は呪霊と違い実在する言葉としてあります。自身が受けた仕打ちに対し恨みをもち相手をたたる死霊や生霊の事を指します。里香の場合は、乙骨をイジメる生徒などがたたる対象でした。
祈本里香が怨霊になったのはなぜ?乙骨が呪いをかけた結果
祈本里香が怨霊となったきっかけは乙骨憂太です。乙骨は日本三大怨霊の一人「菅原道真」の子孫であり、呪術師の素養を持っていました。そんな乙骨の目の前で、里香は車に轢かれなくなります。乙骨は里香の死を拒んだことにより、自ら里香に呪いをかけてしまい、里香は怨霊になりました。
また、里香側も生前の暮らしが良くなく、幼いながらに乙骨に大きな愛情を抱えていました。その愛情が怨霊となった際に、露わになり乙骨の家族にも影響し、乙骨は家族と距離を置かざる得なくなります。
また、乙骨に対する変わらない愛情は大きいままで、乙骨をイジメた生徒をケガさせたり、自殺を図る乙女を妨害したりなど、乙女に危害が加わろうとすると妨害してきました。それも相まって乙骨は孤独になっていきます。
その後、乙骨は里香に「ずーっとずーっといっしょだね」という言葉をかけたことが、自ら里香に呪をかけたことだと気づき、里香の呪いを解くことを宣言しました。乙骨が里香の死を拒み呪いをかけた事で主従関係が出来ていたのです。しかし、夏油と戦闘で死ぬつもりだった乙骨は「一緒に逝こう」と言ったことで主従関係が破棄され、里香は呪いから解放されます。
解放された里香はかつての姿で乙骨の前に現れ、怨霊として過ごした年月は幸せだったと告げ消えました。切ないシーンですが、二人が一歩前に進めた気がしますね。
祈本里香と乙骨との関係
祈本里香と乙骨憂太は幼馴染です。小学校にあがる前に両親を失くした里香は父方の祖母に引き取られますが関係は良好ではありませんでした。ですので、その時に出会った乙骨の存在は里香にとって大きかったのでしょう。
乙骨以外の男子を生理的に嫌い、乙骨の妹とも仲良くしてると見せかけ、乙骨を独占するほどだったのです。そんな里香は母親の指輪を乙骨に渡し、逆プロポーズをしました。それに対し了承した乙骨に、里香は更なる愛情を持ち合わせたのではないでしょうか。
そのため、乙骨に対する愛情は怨霊なっても変わりませんでした。怨霊なった里香は乙骨の妹にも嫉妬心を燃やし、乙骨と家族に溝を作らせてしまうほどです。
怨霊となった里香と乙骨は対等ではなく、主従関係で結ばれていました。しかし、夏油との戦闘で乙骨に一緒に逝こうと言われ、主従関係が破棄、里香を呪いから解放されます。
里香は生前が苦しかったからこそ、怨霊としてでも大好きな乙骨のそばにいれたことが里香にとって幸せなひと時でした。二人は幼い頃の想いがきっかけに呪いをかけ、かけられた関係なり、やっと純愛に相応しい関係になれたのではないでしょうか。
祈本里香の年齢誕生日
祈本里香の享年は描かれていますが、誕生日は不明です。
里香は11歳の時に乙骨の目の前で車に轢かれ亡くなっています。そして、すぐに乙骨の特級過呪怨霊となって乙骨に取り憑きました。
6年後、里香は呪いから解放された際、「里香はこの6年が生きてる時より幸せだったよ」と乙骨に告げています。ですので、里香も事故に合わず生存していたのならば、乙骨と同じ17歳だったでしょう。
里香が亡くなったからこその乙骨の呪術師としての力ですが、何事もなく成長し結婚した二人も見てみたかったですね。里香は解放されましたが、いつまでも二人の中ではお互いは生き続けているのでしょう。
まとめ
大きな愛情を乙骨に持ち合わせていた里香ちゃんと里香ちゃんの死を拒み呪いをかけてしまった乙骨。
傍から見たら、狂愛に近い気もしますが、二人の中でいつまでも純愛だったのでしょう。ただただ幼い頃から純粋にお互いを想い合っていたのですね。里香ちゃんを呪いから解放してあげるシーンは泣けました。
本編では乙骨は里香ちゃんとは姿が違う「リカ」と共にしていますが、二人の今後が気になりますね。