リゼロ6章の鳥の群れの正体はパンドラの失伝魔法!監視塔のバルコニーにいた理由は?

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今回はリゼロ37巻のとらのあな店舗特典SSの『親竜の国/メィリィの魔獣見聞録⑥』についてご紹介します。

この話は、メィリィの有用性を確認するためフェルト陣営と共に監視塔に向かう話です。



目次

内容振り返り

白い鳥

フェルト達が到着したタイゲタの書庫には、百冊以上の死者の書が地面に落ちていて、その中身は白紙でした。

そこで、フェルトが魔女教の仕業ではないかと危惧して嫉妬の魔女の祠をラインハルトに確認しに行かせます。ちなみに瘴気が濃いとのことですが、ラインハルトは退魔の加護を持っているから大丈夫とのことでした。

するとメィリィの頭の上の小紅蠍が威嚇。本棚の上を見るとそこには一羽の白い鳥が気配もなく佇んでいました。

フェルトがフラムとグラシスの名前を呼ぶと鳥を抑えにかかります。鳥は逃げますがエッゾの水魔法によって囚えました。

メィリィがこの鳥について前回塔に来た時からいて、塔の周りを飛んでいたり、露台にいたりしたと説明。白い鳥がメィリィの目をじっと見ます。

そこで呑み込まれそうなぐらい深く見える眼にひどく頼りない感覚を覚え、それは螺旋階段の空洞へ身を躍らせようとした時のような感覚でした。


バルコニーの鳥

すると小紅蠍が白い鳥に向かってシャウラのように尾の先端から光で貫きます。しかし小紅蠍はそれで終わることなくメィリィの髪を引っ張り、何かを訴えているようでした。

するとフェルトが他にも鳥がいたことに言及し、嫌な予感がすると言います。

するとメィリィは下の階の壁の向こうだと言うと、フェルトはメィリィを抱えて風のように走り抜けます。

露台に出るとそこには百羽近い鳥が無音で群れており、一糸乱れぬ動きでメィリィ達を同時に見ました。フェルトが短剣を二本取り出し、鳥の翼を切りつけていきます。

しかし、数が多くの鳥が四方八方へ散っていきます。そこに後からフラムとグラシスが連れてきたエッゾがエル・ヒューマで鳥たちを氷漬けにしていきます。

しかしそれでも全ての鳥を仕留めることができませんでした。


ボルカニカの息吹

フェルトはやりたくなかったと言いながら、黒い塊を取り出します。(ボルカニカの爪だと思われる)すると露台までボルカニカが飛翔してきます。

ボルカニカ!一匹も逃がすな!頼む!と命令。すると『汝、塔の頂へ至りし者ーーー』のテンプレを喋りながらもフェルトの命令を聞き、空に向かって息吹を放射。根こそぎ鳥たち、そして雲までも消し去りました。

後にラインハルトが戻ってくると、祠の封印に異常はなかったと報告。

しかしフェルト達が遭遇した鳥の件からも塔と祠の新たな管理体制が必要だと話す。

するとフラムとグラシスがボルカニカにお願いしてはどうかと言うとフェルトが魔女教みたいな連中を近づけさせないようには言うつもりだと言います。


失伝魔法

そしてエッゾは露台に残ったフェルトが翼を切った鳥を調べていました。そこで一羽に手を重ねると光に分解されていきます。エッゾによればこれはマナ体で、精霊などに似た仕組みで造られた体。かなり高度な魔法で現代では目にかかれない、失伝している類の魔法だと言います。

フェルトは誰かが覗き見していたと話し、持ち帰らせるのは阻止したはずだと言います。そして念の為にメィリィはしばらく誰かといたほうが良いと提案。鳥を利用した監視者は砂海を渡る手段にも興味があるはず。
つまりメィリィが狙われる可能性があるとのことだった。

今後の方針だが、このまま塔を放って帰るというのも難しい。ラインハルトはそこでひとまず自分だけが残るという考えもあると言います。それから、今後の方針について話し合うことになりました。


パンドラが作った鳥

フェルト達がそうしている同刻、監視塔からはるか離れた彼方の空で根絶やしにされた子らの気配を感じて、その存在は肩を震わせます。

「あの子達に何かあったようですね」戻ってこなかったということは、戻ってこさせなかった何かがあったということ。そうした動きがあること自体、あの場所にとっては特別なことのはずで。その特別なことがその存在にとって望ましいことかどうか。

「だけど、どうしてそんなひどいことを」鳥が無惨に破壊され、その存在にとっては辛く悲しいことで。「そうだとしてもーー」薄い唇から紡がれる、透明感のある何者にも染まらない声色。

彼女は憂えて、慈しんで、愛して。「ーー分かり合いたいのです。何もかもと」失われたモノを、失わせたモノを、区別せずに尊く望んでいるのだった。


解説考察

6章の鳥の群れはパンドラが作ったもの

まず言いたいのは、あまりにもこの特典の内容がえげつないです。最後のは完全にパンドラでした。

あの6章からいた鳥たちはパンドラが遣わしていたものだということですね。

個人的にはスピンクスが鳥を使って死者の書の内容を見たと思っていたのですが違いました。では、スピンクスはどうやって死者の書の中身を見たのでしょうか。

確かスバル達がヴォラキアに行って1ヶ月そこらの話だと思います。そう考えるとその間にスピンクスが監視塔に行かなければいけません。白い鳥ではなかったとすれば、自ら出向くしかないですよね。

それなら自分の複製体を作っていかせたのか?しかし、それなら砂海を越えられるわけがないですし、ちょっとおかしいです。そこだけが未だに疑問です。


鳥のまとめ

今回と今までにわかっている鳥についてのことを以下にまとめます。

・鳥は6章の時の一ヶ月前から飛んでいた
・鳥は弱く、すぐに殺せる
・鳥はマナ体で現代では再現できない失伝魔法によるもの
・フェルトの言葉から、持ち帰らせるのは阻止ということから、鳥の眼からリアルタイムで状況を知れるわけではない
・鳥が死んだことはパンドラに伝わる
・鳥が死者の書を覗き見たのではない
・6章でスバル達が露台を発見した時には、鳥は飛び去っていたはず
・つまり、スバル達の状況はパンドラに伝わっている

こんな感じでしょうか。

リゼロアニメのPVにも小説にはない白い鳥が複数いる描写があります。長月先生は制作会社のホワイトフォックスに色々と伝えているようなので、もしかするとこの鳥はパンドラが遣わせたものだという伏線かもしれません。


パンドラの目的

そしてパンドラですけど、目的はなんなのでしょうか。この鳥たちはスバル達を監視していたわけではなく、監視塔の状況を監視していた、ということが今回で判明したのではないでしょうか。

しかし砂海やシャウラがいなくなったにも関わらずまだ鳥を飛ばしています。残りで考えられるのは、三つかなと思っています。

・ボルカニカの存在
・嫉妬の魔女の祠の監視
・監視塔地下の扉の6つの封印(書籍版は魔女因子の数で開く扉、なろうでは宝玉の数)

このどれかの状況の監視をしていたのではないでしょうか。

個人的には嫉妬の魔女の祠だとは思っていますけど、地下の扉が全部解放されれば、嫉妬の魔女の祠へ直通で行けるとか、封印も解かれるとかそんな感じではないかとも思っています。

400年前のエリオール大森林の魔女の扉も何か関係ありそうですよね。

パンドラが一番最近で登場したのが約15年前(今が1年後なら16年前)の白鯨大征伐。テレシアがパンドラに遭遇した時です。15年後の現在もパンドラが確認されました。ちゃんと存在していて安心はしましたけど、今後が怖くなるような話でもありました。


まとめ

ということでまとめます。

・鳥はスピンクスではなくパンドラが造って飛ばした
・スピンクスが死者の書の中身を抜き取れた理由は不明
・パンドラが鳥を監視塔に置いていた理由は嫉妬の魔女の祠?
・6章の鳥がパンドラの下に帰ってきているなら、スバル達も確認されている

次回の特典では、パンドラは登場しないと思いますけど、監視塔をどうするか、ラインハルトを一人置いていくのかなどの会議の結果が出るでしょう。ラインハルトがいない帰り道も正直怖いですけどね。

今回パンドラも生存がちゃんと確認されたということで、今後の物語に関わってくるのだと再認識されました。スバル達のことをおそらく知ったパンドラは、どう関わってくるのか、そのいつかが楽しみです。


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