小市民シリーズ春期限定いちごタルト事件のネタバレ解説!犯人証拠も【アニメ】

本サイトでは広告を利用しています
5/5 - (1 vote)

「小市民シリーズ」は、2024年7月からアニメの放送が予定されています。その中で主人公たちの性質を知ることが出きる「春季限定いちごタルト事件」は最初の物語です。

今回は、そんな「春季限定いちごタルト事件」の犯人やその証拠などをご紹介していきます。ネタバレが含まれますが、気になる方はぜひ最後までチェックしてみてください。





目次

『春期限定いちごタルト事件』がアニメ化

船戸高校に入学した小鳩常悟朗と小佐内ゆきは中学時代からの同級生で、とあるギブアンドテイクの関係を結んでいました。それは中学時代の苦い経験で痛感させられた自分の性格の嫌な部分を直すというもので、2人はスローガンとして凡人的な考え方を意味する「小市民」を掲げています。

2024年7月からはアニメの放送が予定されている「春季限定いちごタルト事件」ですが、原作は米澤穂信先生です。小市民シリーズの1作目である本作は、原作の刊行が今から20年ほど前だったという事実にも驚きを禁じえません。

本作は青春ライトミステリーが好きな方や短編集を読みたい方、誰も死なないミステリーを読みたい方におすすめです。また、原作の文庫本は252ページなので気軽に手に取りやすいでしょう。



『春期限定いちごタルト事件』のネタバレ解説

小鳩と小佐内は小市民になるためにギブアンドテイクの関係を結びました。ところが、小鳩はそれでも好奇心を抑えられずに「ポシェット盗難の謎」や「美術部に残されていた絵の美術的価値」、「ココアの作り方の謎」などを推理してしまいます。

一方、小佐内もコンビニで買い物をしている間に自転車を盗まれ、籠の中に入れていた販売期間がその日までの春期限定のいちごタルトごと持っていかれてしまいました。盗んだのは、コンビニの外でたむろしていた水上高校の不良グループの下っ端であるサカガミという人物です。

小鳩が会話を聞いていたことで犯人の身元は判明したものの、すぐに警察に届けることはしませんでした。ここからは、小鳩の推理の流れに合わせて事件の概要をご紹介していきます。



サカガミの目的

小佐内の自転車を盗んだサカガミには不可解な行動が多く、まだ免許を取れる年齢ではないにもかかわらず自動車学校に通っています。しかも自宅から遠い自動車学校にわざわざ通っていたり、全力で自転車を漕いで向かっている様子から教習をサボることが許されない状況にあるようです。

そして、空き巣に入られた五百旗頭(いおきべ)という人のアパートの近くで盗まれた小佐内の自転車が目撃されており、五百旗頭は印鑑を盗まれていました。ちなみに、自動車学校の入校に必要な住民票は印鑑さえあれ取得できます。

このことから、サカガミは五百旗頭名義で免許を取得し詐欺などの犯罪を目論んでいるのではないかと小鳩は推理しました。担保のいらないカードローンであれば、免許証などの身分証明書の提示だけで申し込めるものもあるからです。



小佐内からの空メール

そんな折、一足先に自動車学校に向かっていた小佐内から小鳩に白紙のURLが貼られた本文のない空メールが届きます。「文が打てないほど切羽詰まった状況に小佐内がいるのでは?」と思った小鳩は、自動車学校に急いで駆け付けました。

ところが、自動車学校に着いてみると小佐内は何事もなくそこにおり、平気そうです。また、サカガミが働いた悪事の証拠となる写真もすでに収集済みでした。

そして、話を聞いてみるとそもそも小佐内から送られたのが空メールではなかったことが判明します。小鳩の携帯は古い機種だったためJPEGファイルで送られてきた画像が正しく表示できていなかっただけ、というオチでした。



詐欺グループの逮捕

勘違いの空メールから10日ほど過ぎたころ、詐欺未遂の容疑でリーダー含めた詐欺グループの5人が逮捕されました。また、サカガミ自身も自動車学校に虚偽の書類を提出した有印公文書偽造の容疑で逮捕されています。

警察とかかわることを嫌がった小佐内は公衆電話から市内の消費者金融全にかたっぱしから電話をかけ、「五百旗頭名義での借り入れの相談には注意するように」と警告しました。また、合わせて先述の証拠写真も送っています。

自動二輪免許の取得を計画していたサカガミですが、他人の名義を使ったことで逮捕されたので免許は取れず前科持ちになりました。また、彼の間違った選択により高校生活に大きな代償を払うことになり、不確かな未来を歩んでいかなくてはなりません。



小市民への道はまだ遠い

小佐内からの警告によって詐欺グループが逮捕されたことは新聞にも掲載されており、喫茶店で落ち合った2人の間には「やっちゃった」という空気が漂いました。それは、もうやめると言っていた謎解きを4回した小鳩にも同様のことが言えます。

変わりたいのに変われない現状に「小市民を目指すのもうやめる?」と聞いた小佐内に、小鳩は「短所を直そうっていうんだから多少無理もある」と諦めない姿勢を見せました。ところが、小佐内は後ろの客からいきなり水をかけられます。

どうやら痴話喧嘩のとばっちりを食らったようで、ケンカをしていたカップルは謝りもせずに店を出てしまいました。しれっとそのカップルを尾行する小佐内と2人が座っていた席に残されたものをチェックしてケンカの原因を推理しようとする小鳩、2人の小市民への道は遠そうです。



まとめ

今回は、小市民シリーズの「春季限定いちごタルト事件」についてご紹介してきました。小佐内の自転車が盗まれたことをきっかけに盗んだ犯人が企んでいた詐欺という画策を暴き、2人の活躍によって犯人グループは逮捕されます。

原作の小説はライトノベルっぽさもあるので、活字が苦手という方でも読みやすいでしょう。気になった方はぜひ原作やアニメをチェックしてみてください。



  • URLをコピーしました!



目次