老倉育そだちフィアスコのその後ネタバレ!父親に箱邊夫妻と転校後の失態

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「そだちフィアスコ」は、西尾維新先生原作の物語シリーズ「愚物語」の登場人物である老倉育(おいくらそだち)のその後を描いた物語です。高校3年生の11月、私立直江津高校から公立宍倉崎高校に転校した育は友達を作ろうとして自己紹介で失敗してしまいました。

今回は、「そだちフィアスコ」についてご紹介していきます。気になる方はぜひ最後までチェックしてみてください。

目次

そだちフィアスコのフィアスコの意味

タイトルにある「フィアスコ(fiasco)」はイタリア語でしくじりや失態、失敗という意味があり、物事が期待通りに進まず結果として大きな失敗や混乱を招いた場合に使われる言葉です。育は自己紹介で失敗していることから、このタイトルはぴったりでしょう。

語源は、イタリアのオペラでペルソナッジ(登場人物)セリフを間違えてしまうことを「fare fiasco」と言ったことからです。また、下側が丸く膨らんでいて藁で覆われているキャンティ用のワインボトルのことも「フィアスコ」と言います。

失敗という意味を持つようになったもともとの由来は定かではありませんが、イタリア語にある「fare il fiasco(賭けに負けたものがワインを支払う)」という表現からきているのではないかと考えられます。

老倉育は転校して惣瀬亜美子に話しかけたところから失敗する

育は直江津高校から宍倉崎高校に転校してきましたが、目つきが悪く人とのコミュニケーションが苦手でした。新しい環境で心機一転を図ったものの自己紹介で大失敗してしまい、クラスメイトの忽瀬亜美子(ゆるがせあみこ)に話しかけてみても仲良くすることを断られて早速クラスで浮いてしまいました。

亜美子は元々気が強くてリーダーシップがあり、悪く言えば横柄なクラスの実力者でしたがあることで幼馴染を傷つけてしまってからその地位が転落します。クラスの全員が彼女から距離を取り、ひとりぼっちの学校生活を送る羽目になりました。

そのため、拒否してもなお声をかけてくる育のことを当初は鬱陶しそうにあしらい、彼女のことを理由にして登校拒否までしています。ですが、転校してきた育にもきちんとクラスの情報を共有してくれるなど、筋はきちんと通す人物です。

箱邊夫妻の家に酒浸りの父親が押しかけてくる

父親のDVが原因で両親が離婚している育は母親の失踪後しばらくはひとり暮らしをしていましたが、その後老夫婦の箱邊夫妻のもとに引き取られます。箱邊夫妻は、何かと複雑な性格をしている育にも優しく接してくれる優しい夫婦でした。

育の父親は彼女が「クズ親」と評するレベルのDV男です。離婚前は母親だけでなく育にも苛烈な家庭内暴力を振るっており、主人公の阿良々木暦が老倉家を訪れたときはその家を廃墟だと勘違いしてしまうほどに荒れ果てさせていました。

育の過去回想では「男親」や「クズ」などと呼ばれており、彼女が中学1年の時に離婚しています。それ以降しばらくは所在不明でしたが、「そだちフィアスコ」のラストにて育が箱邊夫妻と暮らしている家にべろべろに酔った彼が押しかけてきて一悶着ありました。

そだちフィアスコのその後はどうなる?

育ってきた環境から自身もかなり荒れていた育は周囲に対して恩着せがましいことを言うなど級友の尊厳を軽く扱っていて、感情的に暴行を加えたこともありました。そして、彼女がこれほどまで暴走してしまったのは幼馴染の暦が老倉家の家庭崩壊に気付くのに遅れたことも理由でしょう。

また、育とその母親の間には本人ですら気付いていなかったある種の狂気を感じる出来事が起きていました。その後、「終物語(上)」にて級友への暴力行為などを謝罪したうえで転校し、物語は「そだちフィアスコ」に移ります。

転校してからも、相手にも問題はあったものの我慢の限界を超えて怒声を浴びせられるまでストーキング紛いの行為をしていました。高校卒業後は暦と同じ大学の数学科に進学しています。

まとめ

今回は、物語シリーズの「そだちフィアスコ」についてご紹介してきました。改めて見てみると魅力的な箇所が多々あることは再確認はできるでしょう。

物語シリーズは本編だけでなく、このようなサイドストーリーにも魅力が詰まっています。気になった方はぜひチェックしてみてください。

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