『聲の形』とは大今良時さんにより週刊少年マガジンにて連載されていた漫画で、2016年9月17日にアニメ映画が公開されました。
主人公をはじめ、登場するキャラクターたちの心の葛藤や成長を描いた作品で、2024年8月16日には、金曜ロードショーで放送されることが決定しています。
今回は『聲の形』の登場する真柴智について、人を殴った話、クズで嫌われているのか、実はいいやつなのか、最後どうなるのか、特徴的な眉毛などをネタバレも含めてご紹介していきます。
真柴智の殴るとは
聲の形のアニメ見てて作画とか音響とかすごくいいなと思っていたけどそれと同じくらいこの真柴というクレイジーボーイが存在感なくなったなと改めて思った
— はやと (@hayatokita) May 31, 2017
アニメの方だとどこにでもいる好青年に見えるけど原作だとなかなかお目にかかれない頭のネジ外れたサイコパス野郎なんだよね pic.twitter.com/zhKhh2lQca
石田と永束が映画を作る話を聞いた真柴は、突然自分も仲間に入れてほしいと話しかけてきます。そして植野や川井、佐原なども加わりみんなで映画を作ることになるのです。
これまで特に話したこともなかった石田と真柴ですが、映画作りを進める中で喋る回数も増えていきました。そんな中2人きりになった時、真柴は石田に対して西宮がなぜいじめられていのかという話を振ってきます。
石田の過去を知らないはずなのに妙に知っているような口調で話す真柴を見て、石田は誰かが自分の過去を話したのではないかと不安になります。いじめるヤツはぶっ飛ばしたいという発言もしていました。そして小学生が一緒で石田がしてきたことも知っている川井に誰かに話していないかと確認します。
すると川井は自分を疑ってるのかと怒り、言い合いになって自分を庇うために石田が過去に西宮をいじめていたことなどを教室中に聞こえるように叫ぶのでした。
石田はその場から逃げますが、家に帰る途中に植野に会い、その日予定していた映画作り会議に仲直りも兼ねて参加するよう言われました。しかし結局誰とも話が通じないと悟った石田はみんなに感情をぶつけ塞ぎ込みます。
そしてみんなが去った後、最後に残っていた真柴に殴りたいなら殴れと言いました。すると真柴は躊躇なく石田を殴ったのです。
真柴智はクズで嫌い?
『聲の形』に登場するキャラクターたちの多くは、性格や行動に問題があって嫌われていますが、真柴もその1人です。
一つの原因としては石田を殴ったことではないでしょうか。いじめをするヤツが目の前にいるなら殴りたいという謎の正義感を持っており、石田が過去に西宮をいじめていたことが分かると、石田の許可もあってですが石田を殴るのでした。
石田は過去の行為をかなり反省していて、高校生になってから西宮と再会し関わっていくことで少しずつ変わろうとしている時です。
そんな石田に対して、通っていた小学校も違いいじめに関して完全に無関係な真柴が殴るというのは理解できない人も多いかと思います。主人公である石田に感情移入することも多いかと思うので、余計に真柴の印象も悪く捉えられるのでしょう。
また、あくまで石田やみんなには他人として接していて、誰と話していても感情がこもっていないような話し方をするので、そこが嫌いだという人も多いようです。
真柴智はサイコパス?いいやつ?
【真柴智】
— しのぱん (@shinopan530) July 31, 2020
クズっていうかサイコパス。アニメだと普通だけど原作はヤバい人。荷物持ちさせてる小学生にランドセル投げつけたり、友達の母校の教師に急に水かけたり、❝いじめ❞で入るスイッチがサイコ。主人公に近付いた理由も自分より変わった奴といると自分が普通だと感じる。的な理由。 #聲の形 pic.twitter.com/nZx8Ybxvcg
真柴はサイコパスだとも言われています。「自分は普通」だと思いたいからという理由から石田と友達になろうとしたり、将来の夢が教師なのは昔自分をいじめた同級生の子供をずっと監視するためだったりとサイコパスと言われる原因はいくつかあります。
過去に眉毛が太いという理由で同級生からからかわれていた真柴。高校生になって同級生に再会した時、子どもを身ごもっていました。それを知った真柴は、自分が教師になってその子どもがどんな風に成長するか、どんな間違いを起こすのかを一挙一動ずっと見てやると考えるようになるのです。
また複数人からランドセルを持たされいじめられている女の子を見かけると、その女の子に近づき持っていたランドセルを奪い地面に投げつけました。自分がいじめられた経験があるからこそではありますが、いじめに関しては急にスイッチが入り冷淡な行動を取るのです。
一方で実はいいやつなのではという意見もあります。原作では上記に紹介したように真柴の性格や行動など詳細に書かれていますが、その部分がアニメでは多くカットされているのです。
その結果、あまり自分の意見は主張せずつかみどころがない「ただのいいやつ」という位置付けになっているのでした。
また原作の最後の方に描かれている真柴は、映画作りに使いたい小学校の許可取りを頼み込んだり、殴ったことも石田に直接謝ったりするだなど、心の成長を感じさせます。
真柴智の最後は?
真柴は高校卒業後、杭瀬大学へと進学しました。いじめられた同級生の子どもをずっと見てやるという思いから教師になることを将来の夢にしていましたが、成人式の日にやりたいことはまだ見つかっていないと言っていたので、教師はやめたようです。
また「このままだと売れない監督の専属役者になってしまう」とも言っていて、永束の作る映画への出演は続けていることが分かります。
そして成人式に集まる人の中から、昔いじめられていた人物を発見すると「言いたいことがあるから」と石田たちの元を離れます。このことから、これまで人とはあくまで他人として客観的な距離を保ち、あまり自分の感情を出さない真柴でしたが、石田たちと関わるうちに自分から直接関って意思を伝えるという成長を遂げたのだと思われます。
真柴智の眉毛
教師を目指す理由がヤバすぎる原作の真柴くん誰か貼ってくれよ
— ゆきトルフォ⚜️ (@yuki_tel_) July 31, 2020
#聲の形 pic.twitter.com/kLL8o3NiRc
真柴は端正な顔立ちでいわゆるイケメンですが、眉毛が太いという特徴があります。小学生の頃、眉毛が太いという理由から同級生にからかわれていました。気にして剃ってみると今度はみみずと言われたり、誰もお前の眉毛に興味ないと言われてしまったりしてしまうのです。
新人映画賞に応募するためにみんなで作った映画では主演を務めますが、審査員の1人には「主演の子の眉毛が太すぎるせいで話に集中できなかった」と言われてしまいました。それを聞いた真柴は手で顔を覆いみんなに謝罪します。
小学生の頃には眉毛でいじめられ、高校生になっても眉毛のことで審査に響くという、何かと眉毛に因縁のあるキャラクターです。
まとめ
今回は『聲の形』の登場する真柴智について、人を殴った話、クズで嫌われているのか、実はいいやつなのか、最後どうなるのか、特徴的な眉毛などをネタバレも含めてご紹介していきます。
感情のこもっていなさそうな話し方やサイコパスな行動で嫌われがちが真柴ですが、最後にはちゃんと成長した姿を見せます。それでも原作漫画よりはアニメの方がマイルドなキャラクターにはなっていますので、初めてみる方はアニメ映画をおすすめします。
8月16日の金曜ロードショーぜひ見てみてくださいね。