世界的に人気が加熱する『ジョジョの奇妙な冒険』第6部ストーンオーシャン。ネット上では第1クールの12話まで配信が終わり、既に第2クールの期待が高まっています。
その中でも主人公の徐倫の仲間でありながらも、謎が多い男であるウェザーリポートは、天候を操ることができるという強力なスタンド能力を持ちます。その能力の応用範囲は広く、ラスボスであるプッチ神父とそのスタンドのホワイトスネイクの能力から何度となく徐倫の窮地を助けてくれました。
特にアニメ第12話では、大量の毒カエルを降らせることでラスボスであるプッチ神父を追い詰めました。この毒カエルが空から降ってくるという現象は現実でも実際に起きた事です。
今回は、そんなウェザーリポートの能力でなぜ毒カエルが降ってくるのかこの不思議な現象の理由と竜巻やトルネードの関係、またアメリカでの実話など、様々な話を交えて解説します。
ジョジョ6部アニメ12話でウェザーリポートが天候を操り毒カエルを降らす
ストーンオーシャンのアニメ12話では、徐倫がホワイトスネイクから奪い返した承太郎のスタープラチナのディスクをスピードワゴン財団に届ける為のサヴェジ・ガーデン作戦の決着が描かれます。スピードワゴン財団が派遣した受取人にディスクを渡す為、徐倫は受取人が来るという中庭に向かいます。
一方、そんな徐倫の行動を阻止するためプッチ神父は部下のラングラングラーを派遣し、徐倫とウェザーリポートはラングラングラーとの激闘を繰り広げますが、ウェザーリポートはラングラングラーとの激闘で力を使い果たし、徐倫は一人で中庭に向かいます。そして、中庭に到達する前に徐倫はプッチ神父と遭遇してしまい、プッチ神父がホワイトスネイクの正体であることを知らない徐倫はプッチ神父の罠にかかり、重傷を負います。
そんな徐倫の危機を察したウェザーリポートは、最後の力を振り絞って徐倫を助ける為に毒カエルの雨を降らせます。これにより徐倫は窮地を脱して受取人の正体であるハトに承太郎のディスクを渡すことに成功します。
アニメ12話で降った毒カエルの種類
アニメ十二話でウェザーリポートが降らせたカエルは、ヤドクカエルと言うカエルであると明言されています。ヤドクカエル自体は南北アメリカ大陸に渡って生息していると言われていますが、実際には南米大陸とメキシコあたりに生息しているカエルです。
ジョジョ本編でも解説されていますが、ヤドクカエルは原住民によって毒矢の材料にされるほどの強力な毒を持つ生物です。一方で蛍光色をベースとした色鮮やかな体色を持ち、その美しさからペットとしても人気が高いです。
ちなみに、恐ろしい毒を持った生物としてジョジョでは描写されるヤドクカエルですが、実際に存在する生物としては人を殺すほどの毒を持った種類は少なく、毒自体も毒のある虫を餌にしていることで獲得する為、毒を持たない餌を与えられて育ったヤドクカエルは無毒な生物になります。
アメリカでは竜巻の影響で本当にカエルが降ってきた事象が存在した?
カエルが空から降ってくる現象ですが、これは実は歴史的に世界中で実例が存在している現象です。ジョジョ本編では、1887年から1987年の間にアメリカのフロリダ州で50例以上の実例があると紹介されていますが、この現象は日本でも怪雨(かいう)と呼ばれて1000年以上前から確認されています。
別名をファフロツキー現象とも呼ばれ、今だに正確な原因は不明ですが、竜巻がその原因である可能性が高いと言われています。竜巻以外では、鳥が飛んでいる最中に獲物を落とした、人の悪戯などの説がありますが、現在は概ね竜巻説以外の説は否定されています。
ウェザーリポートは実際何をしてカエルを降らせた?雲を作った?
作中ではウェザーリポートがどのようにして毒カエルの雨を降らせたかは詳しく解説・説明されていません。しかし、ウェザーリポートが毒カエルの雨を降らせた方法として考えられるのは、遠くの土地で竜巻を起こしてカエルを上空に飛ばしたという事でしょう。
これは毒カエルの雨を降らせた際にも紹介されている竜巻(トルネイド)説を紹介しており、プッチ神父も毒カエルの雨が降った際に竜巻が原因であろうと推測しています。恐らくウェザーリポートは、ヤドクガエルの生息地に竜巻を起こすことで上空にヤドクガエルを飛ばし、それを刑務所の中庭で降らせたのだと思われます。
ウェザーリポートの能力が強すぎる
ウェザーリポートの能力はかなり強力な能力です。応用性に優れ、様々な能力が使い方ができることは先に述べましたが、今回の毒カエルの雨では、その能力の効果範囲の広さです。
実は徐倫たちが存在しているG.D.St刑務所はアメリカのフロリダ州に存在していますが、ヤドクカエルが主に生息しているのはメキシコ以南の中南米地域です。世界地図で見ればこの二つの地域はカリブ海を挟んで存在している為、かなり近距離のようにみえます。
しかし、実際にはこの二つの地域は1000キロメートル以上距離の離れた地域であり、大量の毒カエルを手に入れる為には非常に難しい距離です。しかし、ウェザーリポートはそんな距離をものともせずに毒カエルを手に入れ、それを雨としました。
途轍もない射程の効果範囲と、凄まじいほどの応用範囲を持つこのスタンドは強力な能力であり、ストーンオーシャンの物語において、これから徐倫を助ける心強い仲間になってくれます。
まとめ
徐倫の仲間であり、心強い協力者であるウェザーリポートは天候を操ることができるという強力なスタンド能力を持ち、徐倫を助けてくれます。アニメ第12話では、その能力によって毒カエルを降らし、徐倫を窮地から救いました。
一方で、その能力は強力すぎるがゆえに仲間をも巻き込みかねない危険性も持ちます。今回のアニメ12話では、毒カエルの雨に徐倫も巻き込まれ、死にかける目に遭いました。
強くて頼れる味方ながらも、強すぎる能力が故に仲間をも巻き込みかねない危険性を持つウェザーリポートは、何時暴走するかわからない紙一重の存在です。また、過去の記憶を失い、刑務所に囚われている理由も不明であるという彼の事情もウェザーリポートの行動にやや影を落としてます。
何時どうなるのかわからないウェザーリポートと言う人物は、これから徐倫にとって敵となるのか?心から頼れる味方になるのか?まだ見えない一面がありますが、それ故にこれからの展開に目が離せません。年明けからはますます熱い展開が待ち受けていくことになるジョジョの奇妙な冒険ストーンオーシャン、徐倫の戦いと活躍だけでなく、その仲間たちの動向からも目が離せません。