ズニーシャの発言により、ルフィとジョイボーイが同一人物であることが明らかになり、徐々にその秘密が明かされ始めたワンピース。その中でも特に大きな謎の一つされていたジョイボーイについて明らかになりつつあります。
ジョイボーイの存在は、魚人島で初めて言及されてから長い間大きな謎としてワンピース世界のあちこちで登場してきてました。その一方で、空島をはじめとする過去の人気エピソードにも、その存在らしきものが確認されることが数多くのワンピースファンから指摘されていました。
また、ジョイボーイの正体が発覚しただけでなく、ワノ国の戦いに入ってからはゴムゴムの実の秘密や、800年前の歴史の真実、海賊王ゴール・D・ロジャーの冒険など、様々な秘密が明かされてきました。特にロジャーの冒険は、最終目的地であるラフテルの秘密についても明かされる等、衝撃的な真実が明かされる物語でした。
今回はそんなジョイボーイの元ネタやモデルがインドではないか?ルフィは生まれ変わりではないか?という説や、ニカニカの実や、魚人等の謝罪文、ロジャーが読んだ笑い話など、JOYBOYの真実を考察していこうと思います。
ジョイボーイの元ネタやモデルはインド?
2022年のTwitterを中心に、新たに話題となったのが、ジョイボーイの元ネタではないか?とされる人物のイラストでした。このイラストの元画像である本は現在入手困難となっており、その情報を調べるのは容易ではありませんが、今までにない情報を数多くのファンにもたらし、衝撃を与えました。
この情報によると西インド諸島の人物とされていますが、元々は黒人奴隷として西アフリカからカリブ海を通って連れられた人物だとされています。また、このイラストの説明によると、人間の喜びを具現化した一種の神や精霊のような人物であるようで、この点は太陽の神ニカを彷彿とさせる要素です。
このモデルとなったジョイボーイについて興味深い点は、黒人奴隷出身の人物であろうと思われることと、大航海時代の人物であろうことです。ワンピースの世界では、数多くの社会問題や歴史問題をモデルにした事件や出来事を作中に取り入れていることが有名です。
魚人や人魚、巨人族などの様々な異人種は時に多くの人間から差別と迫害を受け、時に奴隷とされ、数多くの自由や権利、そして希望を奪われ、数えきれない悲劇を生んできました。これらの奴隷や人種問題は作中でもたびたび取り扱われており、作中でも重要なキーワードとして取り扱われます。
モデルとなったジョイボーイが、そう言った奴隷の人々に対して希望を分け与える存在であったことはワンピースと言う「自由」を追い求める物語の重要人物として採用したことに大きな意味があるように思えます。
ジョイボーイの生まれ変わりはルフィ説
現在、ジョイボーイについて分かっていることは、800年前の人物であったことだけです。しかし、1043話にて、ルフィとジョイボーイが同一人物であることもわかりました。
800年前の人物であったジョイボーイがルフィと同一人物であるということがどういう事であるのか不明ですが、ファンからの一説では、ルフィはジョイボーイの生まれ変わりではないかと言われています。ワンピースの世界に生まれ変わりがある野かどうかは不明ですが、少なくとも魂の存在自体は、ブルックやビッグマムなどの魂を操る能力があることから、確認されています。
その為、ルフィがジョイボーイの生まれ変わりであり、その魂を持っている存在である可能性も大いにあります。その一方で、カイドウは「ジョイボーイになれなかった」とも発言しており、単なる生まれ変わりとは少し別のものであるようです。
ジョイボーイは太陽の神ニカでゴムゴムの実はニカニカの実?
ゴムゴムの実に関しては、最近になって急激に多くの謎や秘密が明かされるようになりました。そのうちの一つが、かつて政府によって秘密裏に護送され、それをかつてシャンクスが強奪したという事です。
そして、ゴムゴムの実にはかつて歴史から消された本当の名前があり、その名前の候補として挙がっているのが、ニカニカの実です。その名前の由来として、太陽の神ニカと言う存在が言及されており、その太陽の神ニカもまた、世界政府によって存在を抹消されているからです。
ただし、このニカと言うのが何を意味するのかは不明ですが、ギリシャ神話の女神の中にはニカと言う勝利の女神が存在しています。もしかすると彼女と何かしらの関係があるのかもしれません。
ジョイボーイの謝罪文について
ジョイボーイの名前が最初に登場したのは、魚人島編です。そこでは、魚人島に据え置かれた歴史の本文(ポーネグリフ)の内容が従来の歴史の本文とは違い、当時の人魚姫に対して約束を破ったことに対する謝罪文が書かれていたと言います。
しかし、このことを知っているのは、麦わらの一味の中では現在ニコ・ロビンのみとなります。そして、この謝罪文の内容を知っているのは、魚人島の国王であるネプチューンと、かつての海賊王のクルーなど、ごく限られた人物だけです。
また、この謝罪文にはジョイボーイの正体や約束の内容については書かれていなかった為、ロビンは直接ネプチューン王にその正体を聞きに行っていました。一方で、魚人島ではジョイボーイの正体や約束については王族は知っているようで、特に魚人島に伝わる巨大な舟である箱舟ノアがその約束と関わっているという事だけが明かされています。
ジョイボーイの笑い話について
ジョイボーイのもう一つの重要な登場シーンが、一つなぎの大秘宝(ワンピース)の存在する物語の最終目的地の島であるラフテルに「笑い話」を置いていた、という事です。この笑い話という言葉自体が英語の直訳でラフテルと言い、ラフテルと言う島の名前の由来になりました。
この笑い話を知ったロジャー海賊団のメンバーは、一人の例外もなく大笑いをしていました。その一方で、この笑い話は、世界政府がワンピース世界最大の謎であるDの一族を世間から消し去ろうとしたり、光月おでんがワノ国を開国させようとする理由となっています。
その一方で、ロジャーはそんなジョイボーイの笑い話をとんでもないお宝と称しており、ロジャーからこの「お宝」の正体を聞いた白ひげは、世界政府が恐れるほどの大きな戦いを起こす、と言っていました。これらのことから、この「笑い話」こそが一つなぎの大秘宝(ワンピース)における最大のお宝だということは確かです。
まとめ
ジョイボーイの元ネタと思しき人物が見出されたことで、俄かにジョイボーイの正体に近づき始めました。一方で、ジョイボーイの元ネタと思しき人物の資料は大変貴重で珍しく、ネット上でごくわずかに騒がれたこと以外に分かることはほとんどありません。
辛うじて明らかになっていることは、かつて「西アフリカから西インド諸島に渡ってきた、喜びの感情の化身」とも言うべき人物像だけで、それ以外のより具体的な要素はごくわずかでしかありません。この点において、名前こそ明らかになっているものの、その正体が不明であるワンピース作中のジョイボーイとも似通ったところがあります。
ジョイボーイの元ネタがネット上で騒がれている人物であるのかどうかは果たして作者である尾田先生のみぞ知るところですが、ワンピースの作中に登場するジョイボーイが活躍しだすまでいよいよ差し迫っています。歴史的な瞬間が描かれることになるであろう、ワンピースの最新話が楽しみですね。