ゴムゴムの実の正体が明らかになり、大きく話題を呼ぶワンピース。ヒトヒトの実モデル“ニカ”であったという衝撃の事実が発覚し、ルフィは、ゴムゴムの実の本当の能力であるヒトヒトの実モデル“ニカ”の能力を覚醒させ、更なる強さを手に入れることになりました。
その一方で、麦わらの一味のメンバーであり、もう一人のヒトヒトの実の能力者である船医のチョッパーにも大きく注目が集まっています。ヒトヒトの実は、今まで単に「人になることができる」という効果しかわからず、それ以外に特殊な能力は持たないとされていました。
しかし、ルフィの持つ真の能力が「ヒトヒトの実」であったことと、その能力が特別なものであったことから、俄かにルフィと同じタイプの能力者である筈のチョッパーにも隠された能力があるのではないか?と、注目を集めています。また、動物系悪魔の実はモデルと呼ばれる細かい分類が存在しており、ルフィとチョッパー以外にもヒトヒトの実の能力者は存在していますが、チョッパーのみそのモデルが明かされていません。
これらのことから、チョッパーの食べたヒトヒトの実のモデルは何なのか?また、チョッパーの能力の覚醒や、本当はヒトヒトの実じゃないでは?という説、更には黒ひげがドラム王国を滅ぼした理由まで、様々な考察がされています。今回はそれらの考察をまとめ、紹介していきます。
ルフィがヒトヒトの実の幻獣種モデルニカだったことからチョッパーに焦点が当たる
現在、悪魔の実には三つの種類に区分けされています。身体を自然物に変化させることのできる自然(ロギア)系、別の動物の能力を使い、その動物に変身することのできる動物(ゾオン)系、自然系でも動物系でもない悪魔の実の総称である超人(パラミシア)系の三種類です。
麦わらの一味の中には元々、ヒトヒトの実の能力者として船医のチョッパーが存在しています。チョッパーはドラム王国という国に暮らしていたトナカイでしたが、ヒトヒトの実を食したことで人間とトナカイの間の存在である「人間トナカイ」になりました。
今までヒトヒトの実は単に動物を人間に変えることのできる能力であり、人間がこれを食べても特に意味はないと思われていましたが、ルフィの能力がゴムゴムの実と言う超人(パラミシア)系の悪魔の実ではなく、1044話にて真の能力が動物(ゾオン)系ヒトヒトの実のモデル“ニカ”であることが明らかになりました。ルフィの能力がワンピース世界の神である太陽の神ニカの能力を使うことから、チョッパーの持つ能力にも焦点が当たるようになりました。
チョッパーのヒトヒトの実モデルは何?幻獣種?
動物(ゾオン)系悪魔の実は、現代の生物を元にしたもの以外に、古代種と幻獣種という更に幾つかの細かい分類がされた悪魔の実です。特に、幻獣種は空想上の生物を元にした能力を扱うことのできる悪魔の実であり、自然(ロギア)系よりも稀少で、自然系にも匹敵する能力を発揮する悪魔の実として劇中で活躍しています。
ルフィの持つ能力であるヒトヒトの実モデル“ニカ”も、幻獣種と呼ばれる分類に当たる悪魔の実であり、自然系に匹敵する能力を持つ悪魔の実です。また、元海軍元帥であるセンゴクもヒトヒトの実の幻獣種モデル“大仏”の能力者であり、現在のところ、チョッパー以外のヒトヒトの実を食べた能力者は皆、幻獣種の能力者でもあります。
しかし、現在のところチョッパーの食べたヒトヒトの実のモデルは明かされていません。もしも、チョッパーの食べたヒトヒトの実の持つモデル次第では、更なる能力を発揮することがあり得ます。
チョッパーのヒトヒトの実も今後覚醒する?
悪魔の実は、通常の能力以外にも、それとは別に覚醒と言う更に強力な段階があります。ルフィは今回、ヒトヒトの実モデル“ニカ”の能力を覚醒させました。
チョッパーもまた、悪魔の実の能力を覚醒させていない能力者の一人ですが、今回のルフィ同様に新たに能力を覚醒させる可能性があります。ただし、悪魔の実の能力の覚醒には悪魔の実の種類によって、その能力に大きな違いが存在します。
動物(ゾオン)系の悪魔の実の場合、その最大の特徴として「異常な体力と回復力を得られる」というのがあります。もしもチョッパーが悪魔の実を覚醒させた場合、その能力は「異常な体力と回復力を持った人間の姿になる」ということになります。
そもそもチョッパーはヒトヒトの実じゃない説
チョッパーの食べた悪魔の実は、現在のところヒトヒトの実だとされていますが、1044話で明らかになったように、悪魔の実は必ずしも本当の名前が明かされているとは限りません。ルフィのように、ゴムゴムの実だと思われていながら、実際には全く違う悪魔の実であったことなどのように、本当の名前が隠されている可能性もあります。
また、麦わらの一味に加入した悪魔の実の能力者は、全員が何かしら数字に関係する能力を持っているのではないか?とファンの間では考察されています。そのきっかけとなったのが、単行本で寄せられた質問です。
麦わらの一味には、チョッパー以外にも、ゴムゴムの実の能力者であるルフィ、ハナハナの実の能力者であるロビン、ヨミヨミの実の能力者のブルックが存在します。そして、それぞれがゴムゴムで5と6、ハナハナで8と7、ヨミヨミで4と3、を表しており、ヒトヒトの実は、1と10を表しているのではないか?と質問されています。
また、この考察から、2と9の数字が入る悪魔の実の能力が新たな仲間として加わるのではないか?という質問をしており、それに対して尾田先生はノーコメントと言う形で回答しています。しかし今回、ルフィがヒトヒトの実で食べた能力者であったことで、チョッパーと数字が被ってしまい、能力についても考察が行われています。
黒ひげがドラム王国を滅ぼした理由はヒトヒトの実を狙っていた?
チョッパーは元々、ドラム王国と言う島の出身です。しかし、かつてドラム王国にはルフィの宿敵とも言える大海賊である黒ひげが襲撃し、当時の王国を滅ぼしてしまい、ルフィたちの活躍の末にサクラ王国へと名前を変えました。
しかし、作中では彼ら黒ひげ海賊団が何故ドラム王国を襲撃したのかまでは明かされておらず、また、黒ひげはドラム王国を襲撃して滅ぼしたのちに、ドラム王国を出国しました。作中で黒ひげは、かなり頭の切れる人物として描写されており、作中での行動には何かしらの理由があることが多い中で、この行動はかなり奇妙な行動です。
また、黒ひげは単行本にて尾田先生により、趣味が考古学研究であることが明かされており、かなり歴史の知識に詳しい人物であることが明かされています。その為、黒ひげは実はヒトヒトの実モデル“ニカ”について知っており、その悪魔の実を求めていたのではないか?という予想が建てられています。
この他にも、ヒトヒトの実モデル”ニカ”は解放のドラムによって真の力を解放しており、奇しくもチョッパーがヒトヒトの実を食べたことと関連性が見られます。このことから、黒ひげがドラム王国を襲撃したのは、チョッパーの食べたヒトヒトの実を奪いに来たのではないか?と考察されています。
まとめ
悪魔の実の更なる謎や秘密が明らかになり、様々な考察が活発に行われているワンピース。特にヒトヒトの実モデル“ニカ”の登場は、多くのファンに波紋を呼びました。
その一方で、今まで見向きもされなかったヒトヒトの実の真の能力や、その謎にも脚光が当たり、今まで何気なく登場していた物事にも一躍脚光が当てられるようになりました。特に、ルフィと同系統の能力が明らかになったチョッパーについては、多くのファンが注目するようになりました。
また、チョッパーとルフィは、仲間の中でも特に、黒ひげと言う同じ宿敵を持つ者同士でもあります。これらが新たな伏線として物語を動かすことになるのか、あるいはこれらが伏線と回収されることになるのか、いずれにしろここからますますワンピースの盛り上がりは大きくなるでしょう。