クライマックスを迎えているルフィとカイドウの戦いですが、最後どう迎えるのかとても気になりますよね。
そこでワンピース1046話では、カイドウがルフィに悪魔の実の覚醒条件について話します。
今回はワンピース1046話でわかった悪魔の実の能力覚醒条件にこれまでに覚醒した能力者達など、なぜ今回ルフィが覚醒したのかを考察していきます。
悪魔の実の能力覚醒条件は『心身が能力に追いついた時』
前回ワンピース1045話で最後ルフィが腕をぶん回しながらカイドウの顔面を貫いたようにゴム化させてパンチを繰り出しました。
しかし今回の1046話ではカイドウは意識を失ったわけでもなく、起き上がります。まだルフィにやられるには早い状況でした。
カイドウはルフィにお前は誰だと聞くと『モンキー・D・ルフィ お前を超えて海賊王になる男だ!』と言います。
それを聞いたカイドウが『生意気は健在で安心したぜ麦わら お前の心身が能力に追いついた時起きるのが覚醒だ フザけた能力だぜ』とルフィに言います。
そうして2人の戦いが再開されます。
ということで、悪魔の実の能力の覚醒条件が『心身が能力に追いついた時』ということが判明しました。ただ具体的ではありませんよね。
ということでこの言葉について考察していきましょう。
『心身が能力に追いついた時』とはどんな状態か?
ではカイドウが話した『心身が能力に追いついた時』とはどんな状態なのか、見ていきましょう。
まず、心身というのは字の通り心と体の事で、よく“心身を鍛える”なんて言葉を使いますよね。心の強さと体の強さがある一定以上に達した時に覚醒するということでしょう。
そして『能力に追いついた時』というからには、やはり悪魔の実の能力は、使用者に応じて使える段階が違うということであり、心と体が悪魔の実の能力を使用するに達した時にそれが覚醒するので、伝説の武器をイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。
例えば、ドラクエやFFでいうエクスカリバーやメタルキングの剣ですが、レベル1の人物が装備しても攻撃力はそのまま上がります。これはゲームのシステムなのでしょうがないですね。
ただ、これを現実的に考えてみると、体がひ弱で力もない、武器を扱ったこともなく、剣を振り回した経験もほとんどないこんな状態で伝説の剣を装備しても、普通なら使えませんよね?
ですからこれが悪魔の実にも言えるのではないかということです。悪魔の実も何度も使うことによって、その使いみちを理解し、能力をうまく使う方法も幅が広がる。そして戦闘を何度も行ってきたことにより、体も鍛えられる。修羅場を何度も潜ることによって、心も鍛えられる。
これが繰り返され、悪魔の実に心身が追いついた時能力が覚醒するといったことである程度説明がつくのではないでしょうか。
伝説の武器(悪魔の実)を扱うにはそれなりの経験や鍛えることも必要、だからそこまで人が成長した時に使えるようになったということでしょう。
体が追いついた時とは見聞色に覇王色に武装色と関係?
では今回ルフィが能力に追いついたという時の体についてです。体が追いついたということは、能力を使うに値する体になったということでしょうか。
ルフィはこれまでにレイリーから見聞色の覇気や覇王色の覇気などを教わり、武装色の覇気まで使えうようになりました。
そしてワノ国では、ヒョウ五郎にワノ国で『流桜』と呼ばれる『覇気』のことについて教わり、それを纏って戦う方法を教わりました。
ですので、
・見聞色の覇気
・武装色の覇気
・覇王色の覇気
・覇王色の覇気を纏う
これらを覚えてきたことによって、ルフィの体がヒトヒトの実モデルニカが覚醒するに値した体になったということではないでしょうか。
特にワノ国で覚醒したことを考えても、『覇王色の覇気を纏う』が一番重要なポイントなのではないでしょうか。
レイリーもヒョウ五郎も「覇気は実戦の極限状態にこそ開花する」「窮地にこそ力は開花する」と言っていることから、カイドウとの戦いで力が開花し、体が能力に追いついたというのは頷けます。
心が追いついた時とは死線を潜った数?
そしてこれまで、出てきた考察の中でもルフィが瀕死になったり、今回もカイドウにやられて死んだようになったから覚醒したなんてことも言われてきました。
強大な敵に挑んできて、確かに修羅場を潜ってきているので、これによって心も鍛えられてきたというのがあると思います。ただ、覚醒したタイミングがあの時というのはちょっと不思議ではありますよね。
正直ルフィのヒトヒトの実幻獣種モデルニカの場合、他の悪魔の実よりも覚醒させることが難しいのではないかとも思っています。キッドやローも先に能力を覚醒していましたけど、ルフィ以上に修羅場を潜ってきたとは思えません。なので、ルフィの悪魔の実は、モデルが神なだけに覚醒させることがそもそも難しい実ではないかと思っています。
能力に追いついた時なので、それぞれ悪魔の実の能力は違いますし、覚醒しやすい悪魔の実とそうでない悪魔の実があってもおかしくありませんよね。
カイドウにやられて死にそうになっても、まだ負けないと、皆を助けて死んだ者たちの無念を晴らし、ワノ国を救うといった強い気持ちがあり、これまでの窮地を脱してきた経験も含めそれがついにヒトヒトの実幻獣種モデルニカの能力を覚醒させるまでの心になった、というのが今回ではないでしょうか。
なので、ルフィが瀕死になったというのも一部ルフィの心を成長させたことに関係しているのではないでしょうか。
これまでの悪魔の実能力覚醒者
ということでこれまで悪魔の実を覚醒させてきた能力者について見ていきましょう。
・ドンキホーテ・ドフラミンゴ
イトイトの実の能力者であり。覚醒は本人の体だけではなく、建物など無機物を糸に変えて操ることができます。ドフラミンゴとの戦いで悪魔の実に覚醒があることが知れ渡ったのではないでしょうか。
・インペルダウンの獄卒獣
獄卒獣はゾオン系の能力者たちですが、ゾオン系の覚醒はタフさや回復力が異常ということでした。そして最近では、五老星によってゾオン系の悪魔の実は意思が宿ると言っていますし、獄卒獣の場合、自我がなく体力も消耗も無視されている可能性があります。
・シャーロット・カタクリ
そしてモチモチの実の能力者で体を餅のように変えることができます。そしてドフラミンゴと同じく地面や周囲のものを餅にすることができます。
・トラファルガー・ロー
オペオペの実の能力者で、展開した空間内で対象物の入れ替えや執刀など、人体改造すらできるという能力です。覚醒した能力は、展開した空間を相手に付与し内部から衝撃を与えられる能力です。
・ユースタス・キッド
ジキジキの実の能力者であり、自身に磁力がある物体を引き寄せ集め、集めた金属で攻撃します。覚醒能力は、磁気を他人に付与することで、金属を相手に集中させることができます。
ワンピースマガジンでも4人がはっきりとした覚醒能力者であり、獄卒獣については、クロコダイルの発言から覚醒した者だと言われています。
ただ、獄卒獣はゾオン系であり、自我を失っているように見えますが、今回のルフィの覚醒は自我を失っておらず、ちょっと違っています。もしかするとモデルが獣なのか人なのかで変わるとか、ルフィの場合は体力の消耗も激しいのに獄卒獣は体力が消耗していない様子でした。
なので今回の1046話では、通常ゾオン系の覚醒は自我を失うことを知っており、カイドウは『お前は誰だ』『生意気は健在で安心したぜ麦わら』とルフィに自我があるかどうか確認したのではないでしょうか?