2022年4月から放送されている『SPY×FAMILY』。今シーズンの中でも特に注目されているアニメの一つです。今回は、ネタバレを含めながら2クールで放送されるその最終回の結末の内容についてお話ししていきたいと思います。
『SPY×FAMILY』の概要・あらすじ・世界観
まずは『SPY×FAMILY』の概要とあらすじをご紹介します。『SPY×FAMILY』は2019年から「少年ジャンプ+」で連載中の作品です。累計発行部数1500万部超えの本作品は、アニメ化より前から大人気で今回のアニメ放送は特に注目と期待ある作品となっています。
人はみな 誰にも見せぬ自分を 持っている――
TVアニメ『SPY×FAMILY』公式サイト
世界各国が水面下で熾烈な情報戦を繰り広げていた時代。東国と西国は、十数年間にわたる冷戦状態にあった。
西国の情報局対東課〈WISE〉所属である凄腕スパイの〈黄昏〉は、東西平和を脅かす危険人物、東国の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドの動向を探るため、ある極秘任務を課せられる。
その名も、オペレーション〈梟〉。
内容は、“一週間以内に家族を作り、デズモンドの息子が通う名門校の懇親会に潜入せよ”。
〈黄昏〉は、精神科医ロイド・フォージャーに扮し、家族を作ることに。
だが、彼が出会った娘・アーニャは心を読むことができる超能力者、妻・ヨルは殺し屋だった!3人の利害が一致したことで、お互いの正体を隠しながら共に暮らすこととなる。
ハプニング連続の仮初めの家族に、世界の平和は託された――。
架空の国を舞台に繰り広げられるホームコメディです。ある任務のために家族を作ることになった黄昏(ロイド)は、娘に超能力者のアーニャを、妻に殺し屋のヨルを迎えてお互いに正体を隠しながら偽装家族として生活することになりました。
クールでスタイリッシュな迫力あるアクションシーンとフォージャー家の微笑ましく癒される可愛らしいコメディシーンの温度差は非常に魅力的です。
『SPY×FAMILY』は原作漫画の何巻どこからどこまで?
『SPY×FAMILY』は現在9巻まで発売されています。アニメは分割2クールで放送されることが発表されているので、全24話前後となるでしょう。
アニメ2クール分は、漫画で平均8巻前後分の内容となるので、『SPY×FAMILY』も8巻ほどのボリュームだと思います。ただ、アニメで放送されている話と原作の内容を照らし合わせると、進み具合がゆったりした感じのペースなので、アニメ最終回は平均より少し短めの7巻の最初あたりまでだと思います。
内容としては、任務の標的であるデズモンドと初接触を果たすところまでは確実に描かれるのでは?と個人的に考えています。
黄昏がロイドとして家族を作ることになった任務の元であるデズモンドとの接触は、アニメ1期の時点で一つの区切りとして描かれるのではないでしょうか?
『SPY×FAMILY』のネタバレ!1話から結末最終回までの内容
1巻
東国のデズモンドについての情報を得る任務で、名門学校・イーデン校の懇親会でなければ標的のデズモンドに接触できないということから、子供をイーデン校に通わせるために黄昏(ロイド)は娘として超能力者のアーニャを孤児院から引き取ります。
最初の筆記試験を突破したアーニャとロイドの元に「次の面接試験で父母そろって出席せよ」との手紙が届き、母親役を探し始めます。そんな時出会ったヨルとの利害が一致し、アーニャの母親役として一緒に生活することになりました。
面接試験当日では面接官の心無い質問に涙を流したアーニャのために2人が怒りを示し、ロイドが「選ぶ学校を間違えた」と言葉を残して3人で試験会場を去りました。
2巻
面接試験の後日、補欠合格で入学が決まったアーニャのために制服を用意します。制服の仕立て屋からイーデン校についての忠告を受けてシステムが判明します。東国名門の伝統校というだけあって制度や成績のシステムはかなり厳しく、ロイドは不安を感じていました。
いざ入学して、デズモンドの息子・ダミアンと同じクラスになったアーニャは、早速彼に仲良くなろうと近づきます。しかし、バカにされたアーニャはダミアンを殴ってしまいます。入学初日から問題を起こしたアーニャは退学に近づく「雷」というマイナス評価をもらってしまい、ダミアンとも最悪の仲からのスタートで先が思いやられます。
そして、ヨルの弟・ユーリも登場します。ユーリは国家保安局に勤める公務員、簡単にいうと警察官です。ロイドにとって天敵となる存在で、ユーリは黄昏を探していました。2巻で無事に入学した後にも波乱だらけな内容となっています。
3巻
ユーリはヨルが結婚したことを知らされていませんでした。ヨルに「伝えるのを忘れていた」と言われ納得します。一方、ロイドはユーリの話の内容を聞くうちにユーリが秘密警察であることに気づきます。そのことからヨルの行動・態度が自分に近づくための演技なのでは?とロイドが疑い始め、ヨルのことを探ろうとします。
学校ではドッヂボールが行われ、同じチームになったアーニャとダミアンの仲は少しだけ解消されます。テスト返却も行われ、結果は全て1桁点数でした。他に何か得意なことを探そうと奮闘するアーニャとロイドですがどれも失敗に終わります。しかし、そんな時プールで溺れていた男の子をアーニャが助けたことで、学校からプラス評価の「星」をもらいました。
「星」をもらったアーニャは誇らしげに登校しますが、他の生徒から妬みの視線を受けます。そんなアーニャをダミアンはからかいながらも認めていて、周りの生徒から庇おうとしています。そして、アーニャの友達・ベッキーにご褒美について教えてもらい、家に帰ったアーニャは今回のご褒美に犬が欲しいとねだりました。
4巻
アーニャのご褒美となる犬を探しにペットショップに行きますが、アーニャはどれも嫌だと拒否してしまいます。そんな中、ロイドに新しい指令が入り一度別行動することになります。しかしその任務の結果犬に爆弾が仕掛けられてることを知り、譲渡会に来ていたアーニャはその爆弾が仕掛けられた大きな犬を追いかけて悪の組織に見つかってしまいます。
アーニャは犬に助けられなんとか脱出に成功します。ヨルからお説教を受けた後、犬の心を読んだアーニャはロイドの危機を察知しロイドを助けに行こうと奔走します。フォージャー家の団結によって一件落着したあと、一緒にいた犬を飼うことに決まりました。その犬は、未来予知ができる実験犬だったのです。
犬を飼っていることを話題にダミアンとの仲を深めようとするアーニャは、ダミアンから犬の名前がないことで「犬を飼う資格はない」と言われ、帰宅後、犬の名前をアニメのキャラクターからとって「ボンド」と名付けました。
5巻
最近ヨルの様子がおかしいと感じ、それはヨルが料理を習いに同僚のカミラの家に行っていたという話から始まる5巻には、主に中間テストについて描かれています。テストに向けて猛勉強するアーニャですが、ロイドやユーリに教えてもらうと心の声が雑音に聞こえてしまい勉強になかなか集中できません。
アーニャの落第を防ぐために答案用紙を改ざんしようとするロイドは、イーデン校の先生に扮して潜入します。そんな時、校内で怪しい人物を見つけますがそれは黄昏をライバル視している東雲でした。
テストが終わった後には黄昏のスパイ仲間・フィオナも登場します。冷血な印象を持たれているフィオナですが、実際は黄昏に好意を持っていて、隙あらばヨルの代わりにロイドの妻役になろうとしていました。
6巻
ロイドとヨルの関係にショックを受けたフィオナは、自分がロイドを支えヨルから妻のポジションを奪おうとします。そんな時、ロイドとフィオナに新しい任務が届きました。その任務は機密文書を手に入れることです。手に入れるためにはテニス大会のギャンブルイベントで優勝しなければなりません。
結果優勝できた2人でしたが、その後フィオナはロイドの妻の座をかけてヨルとテニスで対決することになります。テニス対決以降ヨルがフィオナに関して悩みを抱えていた時、ロイドがヨルがデートに誘いバーで飲むことになりました。カクテルを飲んだヨルはロイドに本音をぶちまけます。
6巻終盤には、ついに目的の懇親会がスタートします。懇親会には予想通り任務の標的・デズモンドもやってきました。
7巻
懇親会に参加したロイドはデズモンドに初接触を果たし、その懐に入り込もうとしますがデズモンドはかわそうとします。そこでアーニャが入学時にダミアンを殴ってしまったことについての話題を挙げると、デズモンドは「子供同士の喧嘩だ」と気にもしていない様子の反応を見せます。
他にも話題を挙げて懐に入ろうとした結果、デズモンドの記憶にロイドの名が残ることに成功します。家に帰った後、爆睡のアーニャを見て呆れながら癒されるロイドでデズモンド初接触の話は終わります。アニメではここまで描かれると個人的に考えています。
『SPY×FAMILY』の感想
ここからは、『SPY×FAMILY』の個人的な感想をお話ししていきます。
『SPY×FAMILY』と聞いた作品の第一印象としては、かなりシリアスな内容なのかな?と思いました。実際、戦闘シーンのクールな部分はシリアス感漂いますが、キャラクターたちの会話や関わりはコミカルでクスッと笑えるそんなシーンもたくさんあります。
アーニャの言動や行動の可愛さにとにかく癒されることはもちろんで、観ている側としてはアーニャの可愛さにメロメロですね。そんな純粋で活発なアーニャに心を読まれながら振り回されるロイドや、殺し屋ということを隠していても素の性格の中に殺し屋の感覚が刻み込まれていて、一般人と少々ズレた行動を取ってしまうヨルとのコミカルな関係性は、観ていてとてもほっこり笑顔になれます。
ロイドとヨルはお互いの利益のための偽装結婚ですが、アーニャにとっては今までで一番楽しいと思える家族というそれぞれの認識の違いに魅力があります。そしてその関係性が少しずつ変化していく様子もまた魅力です。
そんなお互いの素性を隠している中で、ちょっとした行動や言動にそれぞれの正体の片鱗を感じる部分は、本作品のかっこよくあり可愛らしくありと特に面白いところだと感じました。
またアニメではこれからペットとなる犬・ボンドも登場し、より面白い内容になっていくのでとても楽しみですね。
まとめ
今回は、現在放送中の『SPY×FAMILY』についてご紹介していきました。アニメ化で注目が集まっている本作品ですが、迫力あるアクションシーンと癒されるコメディシーンのギャップが特に注目です。
ロイドのかっこよさ、ヨルの美しさ、アーニャの可愛さとキャラクターそれぞれに大きな魅力があるのでそのポイントもとても面白いです。
これからの展開はアニメでどのように描かれているのか、とても楽しみで待ちきれないですね!