『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場するキャラクターには宇宙生まれのスペーシアンと地球生まれのアーシアンと区別されています。これまでのガンダムでも似ている設定がありましたが水星の魔女での意味合いは少し違うように感じます。
今回は水星の魔女のスペーシアンとアーシアンについて、キャラクターたちの出身などに注目して解説していきたいと思います。
水星の魔女の世界にはスペーシアンとアーシアンが存在
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のキャラクターはスペーシアンとアーシアンに区別されています。
宇宙圏の出身であるスペーシアン、地球圏出身であるアーシアンという設定は水星の魔女に登場する設定ですがガンダムシリーズでは、本作と同じような設定があります。
例えば初代ガンダムやZガンダムなどの宇宙世紀シリーズには地球出身のアースノイド、宇宙出身のスペースノイドという設定がありました。またSEEDやSEEDDESTINYなどのC.Eでは地球とプラント、ナチュラルとコーディネーターとが存在していました。
4話では、学園内だけの差別ではなく、社会問題としてスペーシアン企業に対してアーシアンの一般人が税金や労働に対して暴動を起こして、それをモビルスーツでスペーシアンが沈静化しているという描写がありました。これはかなりの差別や確執がありそうです。
スペーシアンはアーシアンを差別している?理由は?
『水星の魔女』ではスペーシアンが地球圏出身のアーシアンを差別している描写がありました。地球寮のチュアチュリー・パンランチはスペーシアンに差別的な態度を取られて、口調が荒くなっていましたがアーシアンがスペーシアンに差別される理由はまだわかっていません。
初代のガンダムでは宇宙に住む人たちは、地球に人口が溢れて宇宙に移民させられて見放された者として考えられていたことから、地球に住む人たちは裕福だと言われていました。主人公アムロ・レイの母親が地球に住んでいることからカイに嫌味を言われるシーンがあったように、本作『水星の魔女』では宇宙に経済圏を築いているベネリットグループのジェターク社やペイル社、グラスレー社などベネリットグループが地位を確立しています。
宇宙は地球よりも資源が豊富で、地球は資源に乏しく貧乏な人類が暮らしているとスペーシアンは考えていて、地球出身者を貧乏人と扱っているのかもしれません。
スペーシアンとアーシアンの違いは出身の宇宙と地球出身の違い?
スペーシアンとアーシアンは宇宙出身のものと地球出身のものの違いによるものだと思います。
特にスペーシアンにも都会育ちと田舎育ちがいるようで、スレッタの出身である水星は『人が住んでいるなんて思わなかった』と言われるようにかなりの田舎だと思われているようです。
スレッタの母親であるプロスペラ・マーキュリーはシン・セー開発公社のCEOですが、業績ランクDでベネリットグループ内でもほぼ最下位だということです。グループ内で、グラスレー社やジェターク社、ペイル社のような大規模な組織が発言力を持っているのに対し、アスティカシア高等専門学園では企業のランキングに応じて学園での存在感に繋がるものだと考えています。
登場人物のスペーシアンのアーシアン
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場するキャラクターで、誰がスペーシアンで誰がアーシアンなのでしょうか。それぞれのキャラクターの関係性を知ることで、水星の魔女の面白さが変わってくると思うので簡単にまとめてみました。
また、分かっている範囲で学籍番号も載せていくので、学生だけでなく親の影響力もわかりやすいと思います。
スペーシアンのキャラ
- スレッタ・マーキュリー(学籍番号:LP041)
- ミオリネ・レンブラン(学籍番号:LS001)
- グエル・ジェターク(学籍番号:KP001)※第1話時点
- エラン・ケレス(学籍番号:KP001)※第3話時点
- シャディク・ゼネリ
アスティカシア高等専門学園に通うメインキャラクターでスペーシアンのキャラクターになります。
一つ謎なのが、グエルとエランの学籍番号が入れ替わっていた点です。学籍番号は単に学生の番号というわけではなく、推薦企業の影響力を示すものになります。
グエルとエランの学籍番号が入れ替わったということは、ジェターク社とペイル社の力関係が逆転したということが考えられます。理由としては、ジェターク社は自社のモビルスーツであるダリル・バルデを使ってエアリアルとの決闘に敗れているので、会社の信用が落ちランキングが下がったのだと推察できます。そうなるとエアリアルの開発を手掛けたシン・セー開発公社はベネリットグループの中でも存在感が増したと思われるので、次回以降スレッタの学籍番号も変動しているかもしれません。
アーシアンのキャラ
- ニカ・ナナウラ(学籍番号:LM236)
- チュアチュリー・パンランチ
- マルタン・アップモンド
地球寮で暮らす3人は昼食などで一緒にいることが多いように思います。地球生まれというだけで学園内でも差別されていることから、肩身の狭い思いで暮らしているのだと思います。
そんな中でなぜアスティカシア高等専門学園に通っているのかというと『勉強をして地球の暮らしを豊かにするため』や『ベネリットグループに就職して、成り上がる』といったような理由があるのではないでしょうか。ニカ・ナナウラは『アーシアンは勉強だけしてればいいんだよ』と言われていたようにアーシアンが学園に通わなければならないような理由が地球にはあるのだと思います。
ニカやチュチュが昼食の席をスペーシアンに追いやられていたりとスペーシアンとアーシアンの差が描かれていたことから、これからなぜアーシアンが差別されているのか判明すると思います。
まとめ
今回は水星の魔女のスペーシアンとアーシアンについて、解説していきました。ニカがアーシアンと差別されても我慢している姿が印象的になっているため、いつニカが限界を迎えるのか個人的には気になるところです。
スペーシアンが全員アーシアンに対して差別的な態度を取っているわけではないものの、これからアーシアンとスペーシアンの隔たりがなくなることがあるのか気になります。