11巻に登場した「始めはただ欲しかった」という言葉とビデオテープをパスをしているシーンは印象的でしたね。あれからストーリーも進み395話では、幻影旅団の過去が掘り下げられています。
クロロ達が手に入れたビデオテープが意味するもの、なぜ旅団は結成されたのか、「始めはただ欲しかった」の意味について考察していきます。
11巻178Pのビデオテープパス回し
幻影旅団の回想シーンで「始めはただ欲しかった」という言葉とともにフランクリン、シャルナーク、クロロがパス回しをしながら走っています。
このビデオテープをどこから盗んできたのかはっきりと描かれていませんが、物欲をみたすものだったと考えられます。欲しいものを手に入れるために盗みをして、初めて成功した成功体験となり盗賊の真似事をしていたのかもしれません。
395話でウヴォーの縄張りからクロロ達がビデオテープを奪う描写
395話で流星街の中で勝手にウヴォーギンが領地として決めているゴミ山から、クロロ、シャルナークとフランクリンがビデオテープを見つけます。
フランクリンがウヴォーギンを足止めをし2人は逃げますが、フィンクスとフェイタンに追いかけられてしまいます。手に入れたビデオテープを奪われてしまいますが、外国語講座20巻は持ったままでした。クロロが外国語講座だと思っていたビデオテープの中身はヒーロー番組でした。
その後、クロロは鑑賞室でパクノダ、サラサ、シーラの4人でヒーロー番組のアテレコをしていました。
「始めはただ欲しかった」の意味
最初は「欲しい」と思っていたけれど、流星街の生活状況から「あるところから盗めばいい」という盗みのきっかけだと考えられます。このシーンが登場したのも前後の流れと関連がなく1ページのみだったので、何か意味があると考えられています。
ビデオテープといえば富樫先生の幽遊白書でも「黒の章」が出てきました。こちらは人間が行ってきた残酷な犯罪が収められています。物語の鍵となっており、キャラクターの考えを真逆に変えてしまうほどでした。
当初は「始めはただ欲しかった」という言葉から純粋に手に入れたいといった気持ちだったが、現在の旅団の行動を見ていると「欲しい」という気持ち以外にも他の動機が関係していると思われます。子どもの頃に考えかたを変えるきっかけが、ビデオテープの中に記録されていた可能性があります。
もしかしたらこのビデオテープについて明かされるときがきたら、幻影旅団が結成されたきっかけがわかるかもしれませんね。
幻影旅団の結成理由は仲間をマフィアに攫われたから?
幻影旅団の活動内容は盗みや殺しと稀な慈善活動です。結成された理由についてはまだ作中では明かされていませんが、0巻で冨樫先生の発言からクロロは自ら望んで団長になっていないとのことです。
旅団のメンバーは流星街の出身で子どもの頃は貧しい生活をしていて、街もマフィアと繋がっているため危険とも隣り合わせでした。さらに流星街を庇う代わりにマフィアに人材を提供していることも明らかになっていて、旅団のメンバーと親しかった人がマフィアに連れ去られてしまった可能性があります。
実際に旅団はマフィアンコミュニティーで開催されたオークションに乗り込み、メンバーのウボォーギンが殺された時にはマフィアに対して報復をしています。報復をされたマフィアも旅団が流星街の出身で構成されていると知った瞬間に追うのをやめています。理由としては旅団と事を構えてしまうと、流星街との関係が無くなってしまうと思ってのことでしょう。
これらのことから、仲間を連れ去られていたとしたら取り戻すために旅団を結成したとも考えられます。
まとめ
暗黒大陸編ではクルタ族に関係する人物たちが揃っています。冨樫先生の発言から旅団は「全員死にます」と言っているので、結末については分かるのですが過程を楽しめるのも漫画のいいところです。