よう実0巻のネタバレ全内容と考察感想!父親綾小路篤臣や母親美香の過去にホワイトルーム創設理由!【ようこそ実力至上主義の教室へ0巻/アニメ2期DVD特典】

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『ようこそ実力至上主義の教室へ』こと『よう実』アニメ2期DVD・ブルーレイ1巻0巻の特典小説がついてきました。

そこで今回はよう実0巻の内容をネタバレと考察をしていきたいと思います。

ホワイトルームが誕生した理由や綾小路の父親である綾小路篤臣(あつおみ)が政治家として成り上がり堕ちていく話などとても面白い過去編でした。



目次

ようこそ実力至上主義の教室へ0巻のネタバレ内容

綾小路篤臣の始まり

清隆の父親である綾小路篤臣は、田舎産まれの貧乏人で学歴もなく、肉体的にも人並みで努力家だったわけでもありませんでした。若さだけが戦える要素でしたが、それを活かすこともせず多くの時間を過ごしてしまっていました。

しかし一つだけ他者よりも多く持っていたものがありました。それが膨張し続ける『野心』でした。必ず成り上がってこの国の頂点に立つことを目標に生きてきました。しかし25歳を迎えて初めて得た被選挙権。最初の選挙では惨敗しました。

しかし落ちぶれず、『市民党』へ入党し、2年後に27歳で初当選します。そして篤臣として名を売る方法は裏の汚れ仕事を引き受けることでした。市民党で一番影響力のある『直江仁之助先生』の隠し刀としてどんな悪事にも手を染め、未成年の少女斡旋、贈賄、敵対組織の諜報活動、ヤクザや半グレと繋がり暴力的な手段をとることもありました。

そうして36歳にして権力の一部に片足を突っ込むことになっていました。


ホワイトルームプロジェクトの発足

綾小路篤臣はこのプロジェクトを知ったのは、直江先生に下で働くようになって4年でした。直江先生を30年も支持している鴨川俊三議員、その息子と共に篤臣は料亭を訪れていました。

そして浅間久という直江先生より3歳年上の71歳。現在国土交通省の副大臣をしている人物と会わせることに。密会の間篤臣と鴨川は別室で待つ。そこで廊下で若手の中で最も総理大臣に近いと言われる鬼島議員を見かける。

密会が終わると直江先生と話すことになる。三大派閥があり、直江先生、磯丸先生、宮古総理の派閥。その中でも磯丸先生の話をしていたという。総理になるには互いに歳をとったために数少ないチャンス。しかし一番の敵は磯丸ではなく、鬼島だと言われる。

そこで水面下で動かしていたプロジェクトを正式にスタートさせることに決めたと封筒を渡され、そこに書かれていたのは『人材育成計画(仮)』というものでした。政治家は教育に力を入れるものでそれが内外の票に繋がるとか。

政府直属の教育機関で乳児期からの教育でした。そしてこの計画の着眼点は産まれた直後に捨てられる子供の救済であり、命の危機に晒されることなく、政府からの支援を受け、適切な教育を受けて高校大学へ進学することでした、

直江先生はこの計画がうまく行けば、その後政財界が興味を示すそうで、それは隠し子や認知していない子供達で、正当に扱えない命も存在するからでした。

当初篤臣が直江先生の下に来た時に言っていたのが、教育理念が子供のうちから政治に関心を持たせて政治に強い人材を育成し、それが日本の将来に繋がることだと言っていました。そして直江先生は結局篤臣の発言から着想を得たという計画でした。

そして極秘のプロジェクトの為に直江先生の名前を借りられず、野党与党でも知らせるべき段階にはないとのことでした。まずは、実力はあるが追放された天才たちのリストをもらいプロジェクトの人材集めからでした。

そして2人だけでは進行が難しいと考え、直江先生が紹介したのが、坂柳でした。篤臣は高度育成高等学校を運営している老人だと感じていました。その後、直江先生の新顔ボディーガードと顔合わせすると『月城常成(ときなり)』と自己紹介されます。直江先生には月城はなんでも屋であり、困ったことがあれば頼ればいいと言われます。


坂柳と篤臣

プロジェクトを発足させるためには7億ほど必要でした。そこで、直江先生から紹介された坂柳に会いにいくことに。港区白金の高級住宅街に家はありました。

会ったのは老人の方ではなく、息子の坂柳成守(なりもり)でした。対話の結果、財界とのパイプ役をしてくれることになり、その条件として企画が実現する時に側で綾小路先生のやり方を見届けさせてほしいと言います。

ホワイトルームの場所と真の目的

企画を立ち上げるに当たって、鴨川に施設を置く場所を探してもらっていたが、埼玉の山奥にかつて製薬会社の工場があったが数年前に倒産してから未だに取り壊されることなく残っているとか。篤臣は余計な塗装は必要ないと指示します。

そしてベビーサインのように乳児は言葉は喋れないが、ジェスチャーでコミュニケーションをとるために考えられたサインで、大人が思っているよりも手や指の発達は脳より早いと言います。この企画は早期学習の究極形態で、産まれた瞬間から徹底した教育を叩き込むということ。それがこのプロジェクトの目的ということでした。


歌舞伎町の美香

篤臣はある日、歌舞伎町のビルの一室を訪れ、黒服のボーイに案内され、美香という女性を指名し、VIPルームへ入る。篤臣は疲れからソファーで眠ってしまい、目を覚ますと美香がいた。

美香は中学卒業後に上京し、職を転々として19歳でキャバクラの世界へ行き、恵まれたルックスと物怖じしない態度を武器にこの店のナンバー2まで上り詰めた。議員の接待で使う店を物色している時に出会い、一時は恋人として付き合ったこともあったとか。

その後関係を切らなかったのは、仕事の面でも有能だったから。与党内の中核を担う複数の男と親しい関係を持ち、政治家の発言が金になることに気づき、あらゆる手段で記録する術を見つけ、篤臣に協力する代わりにナンバー1の座と金を要求してきたのは全ての始まりでした。当時のナンバー1を徹底的に潰してほしいとのことだったので、薬漬けにして排除したのが篤臣でした。

美香には曽根崎という人物の相手をしてほしいことと、これからも直江先生の相手を頼むということを言います。ただ、美香は直江先生について、何度接しても心の奥が見えないと言います。


ホワイトルームの名前の由来と面接

ようやく全ての施工が完了したある日、篤臣は施設の名前を考えたと鴨川に言い、清廉さを与える白を強調したイメージを前に押し出したものにするということで『ホワイトルーム』という名前を施設につけます。

その後事務所で子供に教育を施す人材の面接をすることになります。白衣で訪れた宗谷という男は元々医者だったが、数々の問題を起こして医師免許を剥奪された男だとか。そうして合計6名の面接をして、石田、宗谷、田淵という3人を採用することになります。


月城と篤臣の経歴

そんな中、篤臣は落とした名刺を見て、月城を思い出します。電話をかけて今すぐ会うことになります。月城は全てを知っており、篤臣を監視していたようでした。任せされている役目は監視報告と補助だとか。

そこで篤臣は先日茨城県大洗町で死体があがった話をして、月城がやったのか聞きます。それは直江先生を付け狙っていた記者がおり、最初に月城と会った時に料亭でその記者を特定する為にいたというわけでした。篤臣は汚れ仕事は自分がやるはずだったのにと憤ります。

月城は篤臣が大場組というヤクザとの繋がりを知っており、死体はわざと残したということでした。また、篤臣にはホワイトルームの計画に集中してほしいからということで、月城が汚れ仕事をしていたようでした。

そして月城へのお願いは人材の手配でした。そこで篤臣の面接が始まり、生い立ちがわかります。

・31歳熊本県阿蘇市出身、最終学歴は高卒
・両親は篤臣を捨てて蒸発。父方の祖父母に育てられていた
・農具収容の掘立小屋に住み、電気ガスはなし
・風呂はタライにカセットコンロで沸かしたお湯に週に1,2回だけ入っていた
・中学に上がった時に祖父が病死、保険金で祖母と共に古い民家を買い取って住んだ
・祖母は20歳を越えたあたりで死亡
・ホスト時代に客として来ていた女から政治家は金と権力が手に入ると聞いたのが始まり
・25歳で初出馬するも投票数は絶望的
・27歳で再出馬し直江先生に気に入られ後押しを受けて初当選

元ホストとして女を使って直江先生の近くに取り入ったとか。


鈴懸鍛治

そうして月城の面接が終わり、クライアントとして認めるといい、研究員を欲していた事を既に知っており、彼がお探しの人物だとこの時間に来るようにセッティングしていました。履歴書には『鈴懸鍛治(すずかけたんじ)』と珍しい名前が書かれていました。

現在29歳で東大を主席卒業して渡米するも大きな実績を作ったことはないようでした。そして海外では『人間観察』をしていたとか。鈴懸は人間のメカニズムを解明したく、このプロジェクトは俺の疑問を解決するのに絶好の機会だと考えたと話します。

そうして3ヶ月後に石田、宗谷、田淵、鈴懸の4人が白衣を着て集まらせ、1期生の教育をしてもらうと話す。しかしそれぞれ教育方針が違うので、ランダムに5名ずつ選び、田淵には監視の役目をさせることに。

そして1番の結果を残した人がリーダーであり、基本方針はその人に従うことに。


3年経過

そうしてホワイトルームを立ち上げてから3年が経過し、その結果をお披露目する為に、坂柳が来ることに。その会話の中で坂柳に子供は作らないのかと話をします。既に会った時には妻がいたものの、機会が恵まれないだけということでした。一方の篤臣には結婚はまだしていませんでした。

今日は3人が教育した子供の総合テストが行われ、その結果でリーダーを決めることになっていました。そして3歳の子どもたちに小学生がやる算数のテストを受けさせます。しかし鈴懸の子どもたちだけ無機質な子供達でした。

それは新生児の頃から成熟した精神をもたせる為に体罰や精神的苦痛も与えてきたと言い、最終的に恐怖心を突き詰めれば恐怖心が消えると話します。それを聞いた坂柳は鈴懸のやり方は認めてはいけないと言います。

その後、運動テスト、さらにピアノの演奏なども行わせます。するとプロの演奏ではなかったが明らかに3歳で演奏できる範囲を超えていた。そして結果鈴懸の子供達が一番の成績を収めてリーダーになる。ただ、鈴懸のやり方では感情が欠如してしまうということでした。コミュニケーション能力を開花させないことで人のポテンシャルの底上げができると考えたとか。

その後篤臣がどうすれば短い期間で政財界の連中がより多くの金を出す方向になるのか考える。そこで直江先生の自らの身を切らずして、本当の成功はないという言葉を思い出す。


美香と子供

そして篤臣は美香に連絡する。そしてこの業界から足を洗って、最後に大きな一仕事をしてもらいたいと婚姻届を出して結婚してもらいたいと言います。ただ、形だけの結婚であり、計画を進める上で必要な駒ができたと、それが子供だと言います。

なぜ美香なのかということに対しては、色々な意味で都合がよく財界にも顔がきき、嘘がうまい。子供を産んだタイミングで解放するという話でした。美香を選んだ理由の一つに出自は母親は学歴がなく水商売、姉も同じで結婚と離婚を繰り返していたことがあり、道端の石が宝石のように輝かせるのが俺の役目だと言います。

そうして5000万円を用意した篤臣。今更母性に目覚めたかと聞くと、もしそうなら子供を引き渡したりしないと言います。そしてホワイトルームのことが露呈することを避けるために今後美香が子供に接触することを禁じることを契約書に書かせる。

あの子には私の話はしないでよという美香。サインした美香は、これからどうするか聞かないのか言うと、篤臣はあのホストの元へ行こうと金を持って海外に飛ぼうと自由だと言います。美香が好意を寄せていたホストのようで、篤臣との婚姻中だけは会うのを最小限に留めていたようでした。

美香の財産はこの5000万円を含めて資産は2億円以上あるはずなので、5年か10年か金が尽きるまでホストとの幸せな日々は約束された。

最後に一つ、名前を決めているならその名前で申請しておくと聞くと美香は『清隆にして』と言います。なんとなくあなたの記憶に残すならこの名前だと思ったと言います。これは美香の入れ込んでいるホストの名前でした。そうして実化と別れる。後ろには月城が控えていて、美香に対しての探偵のようなことをさせていました。


βカリキュラム

清隆が手元にきたその日、今年度から行う4期生のカリキュラムについて説明を受けます。難易度4を試すとのことで進める予定であり、外の事を勉強させる為にバーチャルコンソールを使うことを聞きます。ただ、篤臣は4期生についてはβカリキュラムを採用すると言います。

10段階の何度に分けて鈴懸によって作られたカリキュラムだったが、一番高難度のものは一線を画するものとしてβとつけた経緯があったとか。実際10段階にはしたが、5,6段階が人間の育成限界だと考えていた。

篤臣は我が子にこそ最も厳しい教育を施すと言いβカリキュラムで一人でも成功例を作り出せたならその後の研究にも繋がると話します。4期生のみの試みということで子供のサンプルも74名も用意しており、この数は3期生の2倍を超える人数でした。

名のある脱落者については丁寧なケアをしてから親もとへ返すということになり、名もなき子どもたちは用意した施設に送り野放しにするということでした。


清隆のホワイトルーム

清隆が最初に記憶したのは一面に広がる白であり、まだ未発達の脳が感情が役に立たないことを早い段階で学んでいき、言語を言語だと認識したのは2歳。教官が両手に握ったグミを握りしめ、どこにあるか当てたら食べていいというゲームをしていました。

教官も無表情でしたが、清隆もまた感情は無でした。3度外すまでチャンスをやるということで、何度か当てたあと、あえて周囲を観察することにし、周囲の正解から教官のグミの位置を考えたり、手の隙間からグミが見えることなどから当てる。

しかし全員の回答が終わるまで手を開かないことで清隆の推理を消す時がくる。しかし清隆は考えた末に背後を指す。グミを持っていないと考えた結果だったが、右手にあった。そして最後のチャンスでは再度賭けで後ろを指した。しかし外れた。

その行動から、他の子供は左右でしか当てようとしなかったのに第三の選択肢をしたのが、明らかに2歳児の発送ではないと周囲で言われはじめます。

そんな中で柔道では、志朗という子供が綾小路に引けを取らない成績を収めていました。

5歳になる頃には50人に減らされていました。ある日人参を食べていると目の前の雪と呼ばれる少女が、『好きじゃないな』と漏らします。清隆にも好きかどうか聞くと、答えたのは隣に座る志朗で好きじゃないと答えました。

そんな中、雪が躓いて転びそう担った時があり、何もない所で転ぶなんて変だねといい、笑顔を見せます笑顔は習っておらず、自分でも困惑します。


坂柳有栖

清隆は水泳の訓練の時に雪にどうしてそんなに会話が得意なのか聞きますが、わからないと言われます。雪は水泳のスピードで一位でした。

その後、坂柳有栖が父に連れてこられてホワイトルームを見学します。ただ、ここで天才が生まれてもそれはDNAの結果だと言います。子供とは思えない言動でした。そこで一人全問ずっと正解し続ける清隆を発見します。

ただ、父はこの施設が正しいとはまだ思えなく、有栖は天才は教育で決まるものではなく生まれた瞬間に決まっていると証明して見せると言います。チェスを覚えてみようとも言います。


脱落

ホワイトルームは残り4名まで減っていました。

そこで、失格を言い渡された雪。教官が連れていこうとしますが、もう一度チャンスをくださいと言います。そこで助けて清隆!と言います。しかし清隆は雪の成績は年々下降するばかりで向上する様子がなかったからここが雪の限界だと言います。

何度も清隆助けてと呼ぶ雪。そこで清隆は発言を許されていませんでしたが、教官に出血がありますと言います。そこで雪の状態は普通ではないことを悟った教官達は医務室へ連れて行くことにしました。しかし、結局この日を境に雪は戻って来ることはありませんでした。


そして残されたのはついに清隆と志朗だけになります。いつも通り乱取りをしますが、どの格闘技をしても最初は志朗が数回勝つのにあとは全て清隆が勝つようになり、柔道なんてもう何年も前に勝ったきりそれから一度も勝てていませんでした。

そして志朗はこの施設を出ることにしたと言います。自分から脱落してここを出るとか。理由は自由担って友達がほしいとのことでした。しかし清隆はその感情を一度も持ったことがないとのことです。志朗はお前は俺と同じだと思っていたと言い一緒に外に出ようと誘うつもりだったが俺は先に行くことにすると言います。いつかまた会おうなと言います。

志朗もいなくなり清隆は一人になります。9歳になった頃には教官達を全員倒すことができるようになっていました。そこで次は集大成とのことで、習った武術を使いスーツ姿の人たちを倒せとのことでした。それも清隆は制圧します。


ホワイトルーム白紙

ある日、篤臣は鴨川と共に直江先生に会います。しかし次期総裁選は見送り、鬼島に票を投じることにしたと言われます。そして篤臣にはしばらく大人しくしてろと言われます。篤臣は金を溜め込み、ヤクザ連中ともつるんだ。鬼島にとって篤臣は目障りな存在になった。やりすぎだと言われました。一時的に政治家を辞めることになります。

そしてホワイトルームは白紙だと言われます。しかし篤臣は諦めませんでした。政界に戻った時はあいつの息子も消し炭にしてやると思っていました。

そこでまずは財界トップクラスのパーティーに出ます。そこで天沢社長と挨拶。すると結婚して子供もいるのに、ハワイで彼女と浮気、さらに子供ができてしまったとか。だからその子供もホワイトルームで預かってほしいと言われます。既に御息女を預かっていると言われ、これは天沢一夏でしょう。

そして今回のパーティーの趣旨は融資でした。天沢社長からも一億だすと言われます。天沢社長は一度も娘を見に行ったことはなく、そもそも試験管で作った子供だから自分の子供だという実感はないと言います。篤臣は今のところ5期生の中では二番目の実力だと説明。


子どもたち

そんな中、サッカー選手のサインをもらったかどうかで子供達が喧嘩していました。乃木製薬の息子達3人、神崎隆二と藤。そこに石上がきます。

石上がうまく口を使って煽り、乃木に殴らせようとします。そこで助けてください!と大声で叫び、乃木の親に恥をかかせようとしました。乃木達は走って逃げます。

篤臣の元に石上が来ます。こちらを見ていたが何か用があったのかと。藤からの助けを求める声を聞いていたのに静観していたから、篤臣には助けを求めなかったと説明。そこに石上の親が来ます。石上グループ会長の石上五郎。60歳で、死別した妻のあとに再婚し授かった子供らしい。

そこで五郎が、いずれ政界へ戻るという篤臣の話を聞くと、あの子は政界に興味があるようだから、いずれ側においてあげてほしいと言います。

その後、神崎エンジニアの神崎智弘がやってきて、息子の隆二を紹介されます。そこで、武術を学んでいることを聞くと、なぜさっきは友達を助けなかったのかを聞きます。すると隆二は僕には関係ないことですからと言います。

しかし篤臣は、あそこで、助ければ相手に恩を売って将来活かせる可能性もある。よく考え立派になり、人を助けられる大人になりなさい。いずれは父上を支えてトップに立って引っ張れるようになることだと言います。すると隆二は篤臣の言葉に感銘を受けたのか、ありがとうございます。何が自分にできるのか考えてみますと言います。


雪の再会

鬼島の影に潜み続けた直江も80を過ぎ、大病も患った。今は完治していると聞くが、風前の灯火。老いたな直江とつぶやきます。車で清隆がいるクリニックから出てくるのを待つことにした。

カウンセリングクリニックであり、どうしても清隆に会いたいという出資者の頼みだったとか。

清隆は中学二年生を終えるような14歳の後半になっていた。初めて見る顔。40代前後で、ホワイトルーム関係者とは思えなかった。君にどうしても会わせたい子がいると話す。随分と心が弱ってしまって、満足に外出できないとか。家の中とこのクリニックだけが平静を保てるとか。

綾小路は花瓶の桜を見て聞く。するとあの子が好きな花でちょっと水を替えさせてもらったと言います。

するとそこに清隆!と呼ぶ少女が来る。雪だった。父親によればずっと清隆を心配していたとか。今日始めて外に出たと清隆は言う。しかしホワイトルームの話をしていくと雪が恐怖から体が震えだす。もう行くよというと雪は待ってと言う。

俺からは話すことはないというと、他愛のない話でいいから話をしてあげてほしいと言う。しかし清隆は、取るに足りない話とはなんですか?今日俺が初めて外に出てきたことをわかっていますよね?嘘偽りで固めた話でも良ければバーチャルで学んだから話せると言う。

すると雪が平気、ホワイトルームの話でもと言い出す。君に俺と話すのは無理だと言う。雪はずっと会いたかったと言います。父がもうしばらくというとそれは命令ですか?という。父は綾小路先生が約束してくれたのは会わせるまでだというと、清隆はではお断りしますと言います。

それが彼女のための最善策だと思ったと言い立ち去ろうとします。雪はやだ!行かないで清隆!というと君は脱落した時から何も変わってないねと言います。雪は妻や次女の言葉も届かない。だけど君とは話してくれる。それでどれだけ救われるかと言います。

しかし清隆はさよなら君と会うことはもう泣い方がいい。それじゃあ失礼しますと言って出ます。そうして篤臣が待つ車に乗り込みます。そこで篤臣はホワイトルームが一時停止したので、ホワイトルーム再開に合わせてしばらくの間俺の側でホワイトルーム学習のカリキュラムを継続してもらうからその施設に移ってもらうと言います。

篤臣は鴨川との会話で清隆を政治家にした場合25歳で政治家になったとして、自分は61歳。ギリギリだと言います。ただ迷っているという話でした。しかしこの1年後、清隆は高度育成高等学校に行くことになります。


ようこそ実力至上主義の教室へ0巻の感想

今回の0巻はまさかの話でした。

ホワイトルーム時代の綾小路の話だけかと思っていたのですが、綾小路の父親の篤臣の話がガッツリあり、母親や綾小路が化け物になっていく過程がわかりました。

ただ、なぜ綾小路が化け物になっていったのかが原因不明だったので、そこは今も謎ですよね。これが本編で解説されるのか気になります。

そして、政治の世界の話がかなりされましたね。篤臣がかなりの悪事に手を染めていたのも、直江先生の下について、自分がのし上がる為でした。直江先生に全てを決められた篤臣でしたが、逆転する為にホワイトルームは稼働し続けるということでしたね。

その中で綾小路を自分の後継者として政治家にするような話もありました。なので、篤臣はホワイトルームに戻して教育を受けさせて政治家として夜に出るように高度育成高等学校を辞めるように本編では来たのかもしれませんね。

さらには最後の衣笠先生の話では、ホワイトルームが凍結してからの空白の1年で何が起きたかの話もちゃんとプロットとして用意してあるとのことでした。まだ公開する予定はないそうなのですが、もしかするとよう実3期アニメのDVD特典とかでありそうかなと思っています。

ともかくとんでもないボリュームの凄い話でした。


まとめ

ということで今回はよう実0巻についてご紹介しました。

細かいSSなどは出ていますけど、このような厚い特典小説ってなかなかでないですから、とても貴重ですよね。

早く空白の1年の話についても読んでみたいので、ぜひ書籍化するように話を進めてほしいですよね!


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