コナン映画シリーズ26作目の劇場版「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」が2023年4月14日から映画館にて上映がスタートし、すでに公開3日間で31億円以上と注目を集めています。
この映画では黒ずくめの組織をメインに構成されていますが、最も気になるのが灰原哀なのです。
そのシェリーこと灰原哀の行動がさらに話題を集めており、今回はそのあたりの考察に入っていきたいと考えています。
黒鉄の魚影で灰原哀はコナンが好きと確定?
「心配すんな」「俺が何とかしてやる」などこれまでも灰原を励ましてどんな時でも必ず助けに来てくれる絶対的ナイト、それがコナンのポジションです。
灰原とコナンは同じ秘密を共有している仲間であり、小学校での同級生であり事件の際には情報を集めるなどコナンの片腕として信頼されているいわば相棒のような立場に置かれています。
そんななか危機的状況で必死とはいえ今回人工呼吸をしてコナンの心肺蘇生を試みることになり、「キスしちゃったのよ」なんて心の声が飛び出してしまうほどかけがえのない人物であることに間違いありません。
灰原のコナンの水中人工呼吸
赤井の一撃によって黒の組織が使っていた潜水艦に致命傷をくらわせることに成功したのですが、そのために潜水艦の位置を捕捉できるように命がけで水中花火をコナンが打ち上げます。
潜水艦のギリギリまで接近したために激しい水流が起こり持っていた小型酸素ボンベも吹き飛ばされてしまいましたが、そこに助けに来たのが灰原でした。
無茶をするコナンを心配して駆けつけたのですが水中スクーターはすでにバッテリーが切れてしまい気を失っているコナンに酸素を送り込むために灰原は人工呼吸を試みます。
灰原の蘭へのキス返しの意味は?
赤井の一撃が致命傷となった潜水艦を黒の組織側が自爆させ爆発を起こし、その反動による巨大な波がコナン&灰原のいる場所へ押し寄せてきますがそこもコナンが回避、しかし何故か灰原が倒れこんでいます。
慌ててコナンが人工呼吸しようとしたところ本人に阻止され、蘭が到着するや否やいきなりキスを仕掛けます。
そう、「返したわよ」と蘭にわざわざキスをしてまで返したのです。
コナンの事も蘭の事も大切に思っている灰原の気持ちが表現された瞬間であり、切ない恋心にもひとつ区切りをつけたのではないでしょうか。
灰原は蘭に嫉妬している?
彼女の清々しい最後の表情からはそんな様子は見られず、キスをキスでしっかりと返しているあたり嫉妬という感情は特に現れていないように感じます。
頼もしさや心強さを持ち合わせている蘭は灰原にとっては姉の宮野明美を重ねてしまうようなとても近しい存在であり心を許せる人物のひとりなのではないでしょうか。
ただ、コナンのことは好きにはなっているはずなので、蘭という存在がいなければ好きという気持ちを全面に出していた可能性もありますよね。
まとめ
コナンが灰原に自分のメガネをかけたり、探偵バッジで不安な心をかき消してポジティブな気持ちにさせてくれたりと2人の絆がしっかりと描かれている中での水中キスは話題になるのは間違いないですね。
この複雑な心情を脚本の中に取り入れたのが原作者・青山剛昌さんだという事が分かるとより一層納得のワンシーンです。
劇場版「名探偵コナン 黒鉄の魚影」は過去作品のオマージュやリンクする場面がたくさん登場していますので、まだまだ注目されそうな作品です。