第15話「父と子と」のラストでグエルが宇宙に向かうためにオルコットに軌道エレベーターに向かう方法を尋ねています。第12話「逃げ出すよりも進むことを」で父親を手に掛けてしまったグエルの行方を知ることができましたが、同時に地球にも軌道エレベーターがあることがわかりましたね。
ですので、今回は「機動戦士ガンダム水星の魔女」の軌道エレベーターがどこにあるのか。また、ガンダム00とGレコとの違いについての考察とグエルは宇宙に向かうことができるのかを解説していきますね。
15話で軌道エレベーターの存在が明らかに
第15話でグエルはアーシアンの少女シーシアを助けようとしましたが、助けられずに死なせてしまいます。彼女を埋葬しながらオルコットからジェターク社が経営危機に陥っていることを聞かされたグエルが宇宙に戻ることを決意します。
宇宙に向かうためにオルコットに軌道エレベーターへ向かう方法を聞くところで番組は終わりました。この時、地球に軌道エレベーターが存在すること明らかになります。
現状、軌道エレベーターが水星の魔女でどこにあるのかはわかりませんが、方法を聞くと言うことは誰でも自由に使えるものではないことは確かですね。
そうなると、グエルは宇宙に向かうためにさらに過酷な状況に直面する可能性が高いです。いままで学生として生きてきたグエンは物語が進むにつれて立場がひどくなっていきます。
軌道エレベーターとは
軌道エレベーターとは、地球と宇宙を繋ぐエレベーターのことです。
多くのSF作品に登場しており、現実でも実現可能とされています。地球から宇宙に伸びる建造物に運搬機を使って地球と宇宙で物資の運搬を可能とする技術であり、もし完成した場合は安全な宇宙の進出が可能になるとされています。
主な目的としての物資の運搬などに使用されることが多いですが、創作物などではよくテロに占拠されたり、破壊されて地球に被害が出るなどと言った扱いを受けることもよくあります。
軌道エレベーターは水星の魔女以外にも、機動戦士ガンダム00やGのレコンギスタで、宇宙側と地球側の関係に大きく関わる形で出てきています。水星の魔女の出てくる軌道エレベーターはどのような形で宇宙側と地球側に関わる存在なのか今後の展開が楽しみですね。
軌道エレベーターの場所はどこ?
現在、軌道エレベーターがどこにあるか詳しくは明言されていません。
ですが、グエルの覚悟に満ちた表情や地球側の状況から察するに簡単にたどり着けない場所か厳重な警備が敷かれていて容易に侵入することができない可能性があります。
地球のアーシアンは過酷な生活を強いられていることから少なくともアーシアンが正攻法での宇宙に進出するにはよほどの条件を乗り越えない宇宙に行くことができないと考えられます。
今まで出てきたアーシアンはアスティカシア学園に在籍している地球寮の生徒達とテロ組織のフォルドの夜明けです。
一方で、ミオリネの母であるノートレットはアーシアンであることが判明しており、ミオリネが今後アーシアンとスペーシアンとの関係に関わってくるのかもしれません。
00・Gレコの軌道エレベーターはどんなもの?
水星の魔女以外のガンダム作品にも軌道エレベーターが登場していることを伝えました。ここでは、機動戦士ガンダム00とGのレコンギスタに登場する軌道エレベーターについて説明していきます。
機動戦士ガンダム00の軌道エレベーター「タワー」「天柱」「アフリカタワー」
この作品にいける軌道エレベーター3つ存在し、目的と運用は太陽光発電を目的として作られています。それぞれの軌道エレベーターについて解説していきますね。
・タワー
ユニオンが南アメリカに建造した軌道エレベーターであり、他の3つの軌道エレベーターの中で最初に完成したモノです。
・天柱
第1話から登場した軌道エレベーターです。人革連がソロモン諸島で建造し、第1話の時点で建造から10年を向かえており、記念式典が行われています。
・アフリカタワー
元々「ラ・トゥール」という名称で建造されていた軌道エレベーターです。アロウズの起こした「ブレイク・ピラー」によって被害を受けてしまうことになり、この時破壊された外壁が地上に落下してしまいます。市民の犠牲をよしとしない思いが1つになったことで外壁落下による民間の犠牲は免れましたが、アフリカタワーの復旧は4ヶ月も掛かることになったそうです。
ガンダム Gのレコンギスタ「キャピタル・タワー」
キャピタル・テリトリィに存在する軌道エレベーターで「宇宙を繋ぐヘソの緒」とも呼ばれています。宇宙世紀時代に建造されたとされるエレベーターを基に改装を施されたモノです。
宇宙にあるフォトン・バッテリーを運ぶための施設であり、繁栄の象徴として崇められています。
支えるための外壁が存在せず、ケーブルとナットの間をミノフスキーマグネットレイフィールド(MMF)を発生させることで安定して支えることができています。
ちなみに、破壊された場合は破片の被害だけではとどまらず、地球全体が深刻なエネルギー不足に陥るくらいの打撃を受けるため、直接の攻撃は避けられます。
軌道エレベーターでグエルが宇宙へ向かうのか
決意を固めたグエルですが、彼が無事に軌道エレベーターにたどり着けるかというと怪しい所です。
すでにジェターク社が経営不振に陥り倒産寸前の状況だからです。そもそもの話、学園でのテロに使われたモビルスーツがジェターク社のモビルスーツであったことで信用を失い掛けている状況で、グエルがフォルドの夜明けと行動を共にしていたいう事実がある以上、ジェターク社側はグエルを受け入れることはテロ行為に加担していたということになりかねないためです。例え捕虜として捕まっていたとしても事実をねじ曲げられる可能性は高いとみていいでしょう。
仮に軌道エレベーターの基にたどり着けたとしても受け入れて貰えないか、アーシアンとして攻撃されてしまう可能性があり、使用できないと思われます。ジェターク社に取ってはグエルは生きているよりも死んでくれた方が何かと利用しやすいという理由もありますからね。
もしくは、軌道エレベーターでの帰還を諦めてフォルドの夜明けと取引することで宇宙に向かうという可能性もあります。グエル自身も父の死とアーシアンの現状を目の当たりにしたことで、心境の変化が訪れていました。
軌道エレベーターにしろ、別の方法にしろ、宇宙に帰還したグエルに待ち受けているのは今以上の困難に直面することだと思います。特に弟のラウダとのすれ違いによる対立は起こりそうですね。
まとめ
グエルが軌道エレベーターで宇宙に向かうのは難しいかもしれないかもしれません。
軌道エレベーターとは、地球と宇宙を繋ぐ柱のようなモノです。軌道エレベーターの場所は容易に近づけたり、使用することが難しいと思われます。
機動戦士ガンダム00には「タワー」「天柱」「アフリカタワー」の3つの軌道エレベーターが存在します。ガンダム Gのレコンギスタにはキャピタル・タワーと呼ばれる軌道エレベーターがあります。
グエルは宇宙に向かうのに軌道エレベーター以外の方法で向かうとも考えられます。