機動戦士ガンダム水星の魔女の第21話にてプロスペラがクワイエット・ゼロを行動に移したことで物語も佳境を迎えることになりましたね。復讐に突き進むプロスペラに対してスレッタはプロスペラとエアリアルを止めるために動き出します。
今回は第21話で語られたガンダムキャリバーンについて解説と考察していきたいと思います。ガンダムキャリバーンは怪物なのか、テンペストのキャリバンはどうなったか、エアリアルとの関係とスレッタは本当に搭乗するのかを解説していきますね。
ガンダムキャリバーンは怪物と呼ばれるガンダム
ガンダムキャリバーンはかつてヴァナディース事変の時、宇宙議会連合が回収したGUND-ARMであり、リミッター機能が搭載されておらず、パイロットの命を危険にさらす機体だと言われています。
外見はアニメでははっきりと映りませんでしたが、改修型のエアリアルに似たボディラインに大きな丸みを帯びた目、ルブリス・ウルと同じマスクと顎に全身のカラーリングがほとんど白であることがわかります。
開発時期はわかっていませんが、試作機であったルブリスよりも前に作られたプロトタイプだと思われています。
話の内容からGUNDフォーマットを抑えるリミッター機能そのものが搭載されていないらしく。乗ればパイロットの命を危険にさらすとして怪物の意味とされるキャリバーンと名付けられたといわれていますね。
なお、キャリバーンは水星の魔女のモチーフにされているシェイクスピアの小説「テンペスト」であり、キャリバーンはテンペストに出てくる悪役である怪物「キャリバン」だと思われます。ただし、テンペストの物語は最後は喜劇で終わりを迎えます。
ガンダムキャリバーンのネタバレ!テンペストではどうなる?
ここではキャリバーンのモデルとされるテンペストの怪物「キャリバン」について解説していきます。ですが、キャリバン以外にもモデルになっていると思われる存在があります。
それは、騎士道物語に登場する選定の剣「キャリバーン」です。理由としては名前が同じ以外にも、OP及びED曲には剣に関係する言葉もありますから、一緒に解説していきます。
また、水星の魔女においてキャリバンの立ち位置に近い人物を1人紹介します。
怪物キャリバン
まず、キャリバンについてです。キャリバンは舞台となる島に住む怪物で元々は魔女の子供でした。ですが、魔女が死に1人で暮らしていたある日、主人公のプロスペローが現れて奴隷にされてしまいます。
プロスペローに支配されながらも、島に迷いこんだトリンキュロー、ステファノーを利用してプロスペローに復讐しようとしますが、キャリバンの行動を知ったプロスペローに返り討ちにあってしまいます。
プロスペローは最終的に復讐を諦めて、相手と和解しますが、キャリバンだけは奴隷のままお話は終わりです。キャリバンに残ったのは呪いの言葉と悲しみを紛らわし酒のみが残ります。
なお、キャリバンは魔法使いのプロスペローの言葉に逆らえない設定があり、スレッタと繋がると思いますが、彼女以上にキャリバンの設定が当てはまる人物がいます。その人物はある意味スレッタのifのような人物であり、次の見出しで紹介します。
選定の剣カリバーン
カリバーンは騎士道物語に登場するアーサー王が引き抜いた剣ですね。実はカリバーンの名前はいくつかあり、その中にキャリバーンという名前があります。
ガンダムキャリバーンのカラーリングが白であり、怪物と言われる機体の割には禍々しさを感じさせません。何よりも、エアリアルとプロスペラから突き放されたスレッタは周りの人たちのふれあいによって自分の道を進み始めています。その姿はキャリバンとは別物です。
怪物キャリバンは自分を奴隷にしたプロスペローの復讐に動いていますが、スレッタの行動理由は復讐ではなく、エアリアルとプロスペラを止めたいという思いで動いています。つまり、スレッタはキャリバンではないと言うことを表していますね。
また、1期OP「祝福」の歌詞には「刃が鎖を断ち切る」、2期ED「ReD:birthmark」には「このナイフ未来のために未来のために」などがあり、剣を連想させる所もありキャリバーンは復讐を断ち切る者としての側面が強いです。
ノレア・デュノク
実のところ、怪物キャリバンに1番に当てはまるのはノレアなのです。キャリバンは2人の人物と一緒にプロスペローに復讐しようとして失敗し、最後まで許されることなく奴隷としこき使われます。
軟禁された3人の状況はそれを連想させます。また彼女もキャリバンと同じでスペーシアンに対して憎悪し、悲しみを紛らわせるために絵を描くいうことをしています。
同情を誘うシーンもいくつかありますが、彼女の行動はスペーシアン、アーシアンの両方から拒絶される行動ばかりです。感情のままに学園の人々を傷つけた挙句、エラン5号の説得時も自分のしたことに後ろめたさが一切ない姿はキャリバンよりも酷い存在だと思います。
彼女の行動に自分の意志と呼べるものがなく、周囲の声や浅はかな情報で行動しています。スレッタが進み、エラン5号が逃げるなら、彼女は進みも逃げもしないから何もないを体現した人物とも言えます。
ある意味その姿はスレッタがエアリアルに突き放されずにプロスペラの言葉に従い続けた果てに至った可能性のスレッタのifとも呼べます。さらに、エラン5号がノレアを説得するシーンもスレッタとエラン4号の決闘の別の可能性を表しているとも言えます。
ガンダムキャリバーンとエアリアルの関係
いつ建造されたかははっきりしていませんが、エアリアルよりも前に建造されたと思われます。リミッター機能のないことから最初に建造され、GUNDフォーマットの危険性を最初に証明した機体と思われます。
恐らくなのですが、最初のテストパイロットが起動して死亡した可能性があります。その結果、怪物として扱われていると思われますね。
その結果新しく建造されたのが、後にエアリアルとなるルブリスなのだと思います。ある意味、エアリアルとは姉妹機という関係ですね。
そうなるとキャリバーンは間違った道に進む妹のエアリアルを正しい道に連れ戻すために動き出した。ぐうたらな姉とも見えますね。
ガンダムキャリバーンにはスレッタが搭乗
スレッタがガンダムキャリバーンに乗る可能性は高いです。現状リミッター機能がないため、搭乗すればかなり危険ですが、母とエアリアルを止めたいスレッタの意志からして恐らく乗ると思います。
いままでエアリアルのGUNDフォーマットの肩代わりや操縦のサポートがあったスレッタは完全に自分の実力のみでエアリアルに挑むことになる可能性があります。
ただし、キャリバーンが怪物ではなく、何らかの作用を起こしたりする可能性も否定できません。キャリバーンが怪物としてスレッタに牙を剥くのか、復讐を断ち切るための剣なのかが気になるところですね。
ただし、スレッタ以外にもキャリバーンに乗る可能性がある人物がいます。エレン5号です。彼は進むスレッタとは逆の逃げるを選ぶ人物ですが、20話でのことからスレッタに協力しています。彼についても解説しますね。
エレン5号
エラン5号はスレッタとの決闘に敗れて殺されたエラン4号に代わって登場した人物であり、彼の生き方はスレッタとは真逆の逃げるを選んでいますね。
自分が生き残るために色々と行動しています。そんな彼は立場が危うくなり、結果的にニカ、ノレアと一緒に軟禁されてしまいます。
ノレアの抱えている苦しみに理解を示し歩み寄ろうとしましたが、ノレアはエラン5号を拒絶します。それでも諦めずに必死に説得することに成功しましたが、ノレアは死亡してしまいます。
その後はスレッタにある目的のためにスレッタ達に協力しますが、ノレアの復讐のためにキャリバーンを奪う可能性があります。
まとめ
以上が今回の解説になります。ガンダムキャリバーンはスレッタ達にとって怪物なのかそうでないのかがきになりますね。22話ではどんな展開になるのか楽しみですね。
また、21話のラストでラウダがガンダム・シュバルゼッテに乗り込もうとしているところも気になります。彼の行動がグエルにさらなる困難をもたらすのか心配になります。