ヤングジャンプで連載されている漫画と言えば『キングダム』と答える方も多いのではないでしょうか？ 2023年4月時点で累計部数は9700万部を突破しており、アニメ化も大成功している作品ですね。
そこで今回は『キングダム』に出てくる韓非子の死亡や死因、李斯の関係などについて詳しき解説していきます。
韓非子が信に性悪説性善説の話をして火だと答えられる
『キングダム』759話では韓非子が信に対して性悪説と性善説について語るシーンが描かれています。そもそも性悪説は人は生まれながらにして悪人であること、性善説は生まれながらにして善人であることが語られています。性悪説と性善説というのはどちらも人間の本質について語られているものです。
信は秦王は国を1つにしてこの500年の戦争時代を終わらせたいと話す一方で、韓非子は他の国に滅べと言うことなのか？と一触即発の関係になります。嬴政が“性善説”に見えるのにも関わらず、“性悪説”から生まれた法によって国を治めようとしているのが信用できないと続けて韓非子は話します。ですが、実際の性格は韓非子には分かりません。よって嬴政と旧友である信に人の本質とは何なのか問いかけたのでした。
信の回答は火であるとの一言でした。火は便利で周りを灯す一方で燃え広がると危険なものにもなリますよね。人の考え方や見え方は環境や状況で簡単に変わることを伝えたかったのです。信は韓非子の「思いの火」も盛っているからこそ法家として人生をかけて必死に“人”について考えているのではないかと話したのです。信らしい回答で面白いなと思いました。
韓非子が秦に使者として赴く
法律家である韓非子ですが、彼にも辛い時代がありました。その当時、韓非子は韓で不当な扱いを受けていました。しかし、韓非子が書いた書物が秦王の下へと渡り、これを書いた者に会いたいと言ったことで韓非子に転機が訪れようとします。この書物を書いたのは一体誰だと秦王が言ったところ、仕えていた李斯が韓非子というものですと答えます。
一方で、韓王はそれまで韓非子を重用しませんでしたが、頼みの綱は韓非子だけとなったことから、ここに至って韓王は韓非子を起用して秦に送り込みをすることとなります。ですが、韓非子に会った秦王は気に入ったものの、信任するまでには至らなかったそうです。ですが一冊の書物によって是非会ってみたいと思わせるほどの文章力があったのは凄いですよね。
韓非子の死亡死因は李斯による毒殺
持ち前の賢い頭脳と冷静な性格から法律家として活躍していた韓非子ですが、どのような形で最期を迎えたのでしょうか？
調査したところ、韓非子の死因は毒でした。そしてこの毒は李斯が送ったものだったのです。詳しく話していきましょう。当時、韓非子がいた韓は韓非子にとって居心地の良い場所ではありませんでした。しかし、韓非子が書いた書物が秦王の下へと渡り、これを描いた韓非子に会いたいと言ったことで韓非子に転機が訪れようとします。
ですが、この言葉を聞いた王に仕えていた李斯は自身の出世に響くと考えます。そのように考えた李斯は韓非子のことを秦王に讒言します。それを聞いた秦王は韓非子を牢屋に送り、李斯が毒を送ったとされています。賢かったからこそ他の人にも妬まれてしまったのですね。旧友に殺されてしまうとはなんとも悲惨な死に方ですね。
韓非子と李斯の関係
季期が韓非子の名前を語りましたが、李と韓非子の関係はどのようなものだったのでしょうか？
韓非子は若き頃、先ほど説明した性悪説を説いた荀子に教えを教わっていました。それと同時期に荀子に教わっていたのが李斯でした。そんな李斯は当時から韓非子には敵わないと劣等感を抱いていました。後に秦国率相となった李斯でしたが、韓非子の能力を知っていたため自身の出世が危うくなると考えました。昔から、韓非子の能力によって劣等感を感じていたことでこの気持ちは次第に大きくなっていきます。
この気持ちから先ほど説明したように韓非子を罠にはめたのですね。同じ時期に荀子からの教えを受けていたからこそライバル視がすごくあったんでしょうね。劣等感があった李斯かもしれませんが、韓非子と同様に素晴らしい法律家であったと思いますね。
まとめ
今回は『キングダム』に出てくる韓非子の死亡や死因、李斯の関係などについて詳しき解説していきました。以下がまとめになります。
- 韓非子が信に性悪説性善説の話をして火だと答えられる
- 韓非子が秦に使者として赴く
- 韓非子の死亡死因は李斯による毒殺
- 韓非子と李斯は同時期に荀子の教えを受けていた
紹介した内容はいかがでしたか？『キングダム』には沢山の個性豊かなキャラクターがいますが、韓非子もその1人で人気ですよね。魅力が伝わっていたら嬉しいです。