「はめつのおうこく」は主人公である人間のアドニスが魔女の師匠を目の前で殺され、人間であるが魔法を操り帝国、人類に復讐する物語です。
そんな中、アドニスはこの作品のヒロインにあたる魔女・ドロカと行動を共にします。初めはアドニスのドロカに対して塩過ぎる対応だったのが、徐々に歩み寄っている二人の関係も気になると注目されはじめました。
そんなヒロイン・ドロカですが一体何者なのでしょうか。物語では最大の敵ともいえる新皇帝・ドロテーアとドロカの共通点が多く、二人の関係も注目されています。
そこで、今回はヒロイン・ドロカと帝国の王妃・ドロテーアの二人の関係について調べてみました。
ドロカの正体はドロテーア?
ドロッセル
— yoruhashi (@yoruhashi) April 23, 2021
ドロテーア
アンドロメダ
ドロカ
「draw」の意味は、
(災害などを)招く。
または、●●●となる。 pic.twitter.com/bhNiY2p8xi
3巻16話でドロテーアが登場したことで、ドロカとドロテーアの共通点が多く、ドロカの正体はドロテーアなのではという説が上がっています。
- ドロカ
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- 髪色…ピンク
- 愛の魔法・束縛(マンドリア)
- 愛の魔女
- 「はめつのおうこく」ヒロイン
- メイヘム捕虜収容所に奴隷として潜入
- ドロテーア・グレーテ
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- 髪色…栗色
- 愛の魔法・束縛(マンドリア)
- 未知の魔女(多重奏宇宙(アンサンブルバース)の魔女)
- 「剣の王国」ヒロイン、4番目の魔女
- リディア帝国皇帝の王妃アンドロメダだった
細かい設定は違いますが、二人には共通点が多いですね。
また、Twitterで作者yoruhashi先生より「剣の王国」と「はめつのおうこく」が最速で3巻で合流することを明らかにされました。この投稿により3巻で登場したドロテーアがアンサンブルバースを通じて「剣の王国」から「はめつのおうこく」の世界線に来たのではないかと考察されています。
ですので、ドロカの正体がドロテーアという事は可能性は低いと思いますが、共通点から別の世界線での同じ存在(魔女)という説があるかもしれません。
現段階ではドロテーアが「剣の王国」から「はめつのおうこく」に来たことが事実なのかは不明です。ですが、この先の物語でドロテーアが「はめつのおうこく」に来た過程等が描かれるかもしれませんね。
ドロカもドロテーアも同じ愛の魔法・束縛(マンドラゴラ)を使う
愛の魔女・ドロカと未知の魔女・ドロテーアは同じ愛の魔法・束縛(マンドラゴラ)を使う魔女です。
愛の魔法は男性(人間)に暗示をかけ操ることが出来ます。そして、魔法の使い道によっては操られた対象者を自らの手で命を絶たせることが可能です。また、二人が持つ愛の魔法は男性限定という事もあり、女性たち(同族の魔女)からはひどく言われていました。
卑猥、気持ち悪い、不潔、不純な魔法、卑しい魔法、魔女族の汚点
魔女たちからしたら愛の魔法は人間に知られたくない、存在さえ知られたくないほどの魔法です。ですので、ドロカは愛の魔法を持つゆえに虐げられた結果、清くあろうと愛の魔法の使用をためらっていました。
また、ドロテーアは愛の魔法が女性(魔女)に一切通用しないことから、自身の脅威になりかねない魔女たちを、魔女狩りによっての皆殺しを自身の計画として実行しました。
ドロカとドロテーアは同じ声!30話シロウサギが発言
【10/5更新】
— マグコミ&マッグガーデン (@MAGCOMI_) October 5, 2021
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はめつのおうこく/yoruhashi
第30話 「スイートトーク」
ドロカを傷つけられ、怒りとともにシロウサギに立ち向かうアドニスだが…https://t.co/AjpozjdOED pic.twitter.com/P6L8Lszylq
30話でシロウサギの発言より、ドロカとドロテーアの声が同じということが明らかになりました。
リディア帝国の国家四局の諜報局局長のシロウサギは26話で登場し、27話からアドニスとドロカと戦います。シロウサギとの戦闘ではドロカがかなりひどい目にあったり、アドニスがドロカの魔法にかかったりと壮絶な展開が複数話にかけて描かれていました。
そんな中まだ戦闘中であった30話でシロウサギはドロカを投げ飛ばし、
あー腹立つ
女王陛下(クィーン)と同じ声出しやがって
と発言しています。
なぜシロウサギがドロカとドロテーアの声が同じであることに気付いたかというと、シロウサギが王妃アンドロメダの従者だからでした。また、彼の発言から王妃アンドロメダの素顔が魔女・ドロテーアであることも知っていたのでしょう。
ですので、ドロカとドロテーアが同じ声だと気付き発言したのだと思われます。
そして、アニメでも和氣あず未さんが声優でドロカとドロテーアの2役をやっています。
ドロカはドロテーアの平行世界の同一人物?
上記ではドロカの正体はドロテーアという説について二人は同一人物ではないと考えました。しかし、平行世界で考えると二人は同一人物かもしれません。
現段階ではドロカとドロテーアが平行世界の同一人物だと明確に描かれてはいません。しかし、彼女たちの共通点は多く「同じ容姿、同じ声、同じ魔法、世界は違えど二人はそれぞれの世界線のヒロイン」などがあります。
また、30話でのドロテーアの手下のシロウサギとの戦闘中で、シロウサギは
一つの世界に同じ魔女はいらねぇ
と発言していました。この発言から少なくともドロカとドロテーアは同じ魔女であることは確かなのかもしれません。
そして、ドロテーアがyoruhashi先生の前作「剣の王国」から「はめつのおうこく」に来た魔女であることが本当ならば、「はめつのおうこく」の世界線では別の人物でも、ドロカとドロテーアはパラレルワールド(別の世界)での同一人物なのかもしれません。
ドロカはドロテーアのクローンや子供説
ドロカとドロテーアが似ている、同一人物かもしれないという説もあるので、ドロカがドロテーアの子供やクローンかもしれないという考えも浮かび上がります。
しかし、ドロカとドロテーアがパラレルワールドの同一人物という説は濃厚でも、親子関係やクローンである可能性は低いと思われます。
yoruhashi先生の前作「剣の王国」のドロテーアと「はめつのおうこく」のドロテーアが同じ人物として考察すると、ドロテーアは「剣の王国」の主人公・アルフレド・ペンドラゴンに恋心のようなものを抱いていたでしょう。しかし、「剣の王国」の最後ではドロテーアが女王に敗れ、女王はアルフレドの首を手に入れ去り、最愛の騎士を蘇らせました。
そこから、ドロテーアも「剣の王国」の女王のように亡くなったアルフレドを復活させるためにアドニスの首を求めて「はめつのおうこく」の世界に来たのではないかと考察されています。それほどドロテーアのアルフレドに対する想いは強いのではないでしょうか。
しかし、二人は恋人関係という事はなく「剣の王国」の作中で二人が子供を得たような描写はありません。そして、アルフレドしか見えていなさそうなドロテーアが皇帝と子を作っているとは思いませんので、皇帝との間にも子供はいないでしょう。これらの考察から、ドロテーアの血の繋がった子は存在しないと思われます。クローン説もありますが、上記のようにドロカとドロテーアはパラレルワールドの同一人物という説が濃厚ですので、クローン説も薄いでしょう。
もし親子という可能性があるのならば、ドロテーアが自身の母が女王だったことを知らなかったように、ドロカも自身の母を知らないという事はあり得るかもしれません。あくまで想像ですので、今後の展開でもっと深く二人の関係を知れることを楽しみにしましょう。
まとめ
改めて調べてみると二人の関係は面白いですね。
ドロテーアは「剣の王国」ではドロカのような少女だったと思いますが、大切な人を失ったが故に歪んでしまったのでしょう。
「はめつのおうこく」のヒロインはドロカですので、ドロカにはアドニスとのハッピーエンドを迎えてほしい気もしますが、ドロテーアにも何か報われてほしいですね。