人気アニメ「進撃の巨人」の登場人物・ファルコ・グライスは顎(アギト)の巨人の力を継承しましたが、その見た目は先代の継承者とは全く異なる鳥のような見た目でした。
ファルコが今までの顎の巨人と違う見た目になったのには、獣の巨人・ジークの脊髄液が関係しているようです。今回は、ファルコが継承した巨人の力の秘密や記憶の伏線についてご紹介していきます。
ファルコが顎の巨人を継承
進撃の巨人The Final seasonの興奮ポイント
— ミドリムシ_フォロバ100% (@midorimushi894) May 29, 2020
・ファルコ(cv花江夏樹
・ガビ(cv 佐倉綾音
・???(cv井上和彦
声優陣はこれかな?
しかも…この巨人は!?(ネタバレしないよ
あとこの野球ボールが凄い伏線だろうな#進撃の巨人#アニメ好きな人と繋がりたい #アニメ好きと繋がりたい pic.twitter.com/ibwalbXyvF
幼少時から兄・コルトと一緒に名誉マーレ軍の戦士として訓練を受けてきたファルコ・グライスはマーレ編における主人公ポジションで、身体能力の高さや成績の良さから鎧の巨人の力の継承者候補でした。しかし、同じ候補生であるガビの方が圧倒的に優秀だったため、一時は自分が継承者になることを諦めます。
そんな折、突発的に巨人になってしまったファルコは鎧の巨人の力を持つライナー・ブラウンのうなじに噛みつこうとしました。その時、顎(アギト)の巨人の力を持つポルコ・ガリアードがライナーを庇う形で自らを差し出してファルコに捕食されてしまいます。
ファルコはこの出来事をきっかけにポルコから顎の巨人の力を継承しました。ファルコが巨人化した姿は全身が羽毛のような体毛で覆われて口元はクチバシのような形、手には鳥の足のような鉤爪を持つなど同じ顎の巨人であったポルコやユミルとは大きく異なる見た目をしているのが特徴です。
鳥の姿で飛べたのはジーク脊髄液入りワインで獣の特性
ファルコの顎の巨人が鳥に近い見た目をしている理由は原作でもしっかりと明されており、それは獣の巨人の力を持つジークの脊髄液が入ったワインを飲んでしまったからです。フリッツ王家の血筋であるジークの脊髄液を摂取した人物は、彼の”叫び”の能力によって意思を持たない「無垢(むく)の巨人」になります。
パラディ島の調査兵団上層部とマーレ軍と会合の際、反マーレ派義勇軍の料理人・ニコロが調査兵団のサシャを撃ったマーレの戦士候補生・ガビに衝動的に襲い掛かりました。その際、ファルコがガビを庇ってニコロが振りかぶったワインボトルがファルコの頭に当たります。
本来は調査兵団の上層部に飲ませるために用意したジークの脊髄液入りワインでしたが、割れたボトルからファルコの口に入りジークの脊髄液を摂取してしまったのです。獣の巨人であるジークの脊髄液を摂取したことで、ファルコは顎の巨人でありながら獣の巨人の要素を持ち合わせることになりました。
ファルコの伏線
○進撃の巨人 The Final Season 第86話
— ひでじぃ (@paradox1042) March 21, 2022
コニーこんなに強かったんか?!ファルコの初巨人化暴走&ミカサ無双などの各キャラの活躍が凄過ぎて感想書ききれないよ(泣)マガト元帥&キース教官の邂逅が良いね……最後の最期でお互いの名前を聞くのね(TωT)#進撃の巨人TheFinalSeason pic.twitter.com/Z53z9NopLJ
ファルコの巨人の姿が鳥に近しいということには、実はいくつかの伏線が張られていました。例えば、ファルコの初登場シーンなどがあります。
戦場で倒れこんでいたファルコは、空高く飛んでいる鳥を見上げながら鳥に向かって意味ありげに手を伸ばしています。また、マーレ編の序盤で行われたマーレ軍会議にて元帥が「羽の生えた巨人はいなかったか」と話しています。
これまで物語に登場していなかった羽の巨人について言及するという、読み手が意味を図りかねるシーンでした。そのため元帥の冗談ではないかと思われていましたが、ファルコの巨人が鳥のような見た目であることの伏線だったわけです。
ファルコの空を飛んでいる記憶の意味
ファルコはポルコから顎の巨人の力を、そして図らずしもジークからは獣の巨人の特性を継承しました。と言う事は巨人の力や能力とともに2人の記憶についても継承しているはずです。
ですが、ファルコがポルコやジークから継承した記憶を回想するようなシーンは、原作のどこにも見当たりません。しかし、ファルコはアニメオリジナルのシーンでよく雲の上を飛んでいるような記憶を見ると話していました。
ここでは獣の巨人の歴代の継承者の中に空を飛べる能力を持つ者がいた、ということが示唆されています。私たちの身近にいる空を飛べる生き物と言えば鳥なので、ファルコの巨人が鳥のような姿であるということにつながるでしょう。
ファルコの名前からハヤブサ=鳥
アニメオリジナルのセリフで凄いのぶっこんできたな。
— イグザ /+■ (@Qk94Sl8GjNNyz63) December 7, 2020
もうこれファルコが進撃の巨人を継承するってことでしょ! pic.twitter.com/rXuCET8wOf
ファルコという名前にも、実は伏線が張られていたと言えます。ファルコの名前はファルコン(Falcon)が由来だと思われます。
ファルコンは英語で「ハヤブサ」という意味で、ハヤブサは長らくタカやワシと同じ猛禽類だと思われていましたが最新のDNA分析によってスズメやインコに近い仲間として分類された鳥です。このことからファルコと鳥との関連性を示唆していたと言えるでしょう。
また、ハヤブサの最高速度は時速300kmで世界最速クラスのスピードを誇る鳥です。ただ見た目が鳥というだけならハヤブサに限らずともいいため、ファルコの名前は彼が将来的に空を自由に飛べるようになる、ということの伏線であったとも言えます。
午未申酉と干支の順番で獣の巨人を継承
ファルコが鳥の巨人になって空を飛べるようになったのは、顎の巨人の力だけでなく獣の巨人の特性を継承したことによってその1種である鳥の姿の巨人の能力を受け継いでいたからです。しかし、ジークの獣の巨人は猿のような見た目で、とても空を飛べるようには見えません。
ですが、獣の巨人はほかの巨人と違い歴代の継承者ごとに姿形が変化することが示唆されていました。例えば、ジークの前に獣の巨人の力を継承していたクサヴァーの巨人は羊のような見た目でした。
馬の巨人に関しては公式からの言及・名言はないものの、巨人大戦の際に馬のような巨人がいることが描写されています。馬・羊・猿という獣の巨人の継承スタイルを見ると、干支が関係していることが見えてくるでしょう。干支の動物たちの並びから鑑みると、ジーク(猿)の次のファルコは鳥ということになります。
まとめ
【決定】TVアニメ『進撃の巨人』、The Final Season完結編(後編)は2023年秋放送https://t.co/9HBZ0WHp0S
— ライブドアニュース (@livedoornews) March 3, 2023
『進撃の巨人』The Final Season完結編(後編)告知PVは、完結編(前編)の放送後に告知され、雲の中でファルコが「空を飛んでいた」ジークの記憶について言及している映像となっている。 pic.twitter.com/ibGTxv7QW8
「進撃の巨人」は、2023年3月にアニメのファイナルシーズン前編が放映されたことでますます盛り上がりを見せています。今回は、そんな「進撃の巨人」でマーレ編の主人公とも言われているファルコ・グライスについてご紹介しました。
顎の巨人の力を継承しながら獣の巨人の特性によって鳥のような見た目で空を飛べることが判明したファルコ。2023年秋に放送予定のファイナルシーズン後編では、ぜひ彼に注目しながらアニメを楽しんでみてください。