里樹妃(リーシュひ)の暗殺理由犯人と父親母親に異母姉!不幸体質かわいそう【薬屋のひとりごと】

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「薬屋のひとりごと」の主人公・猫猫(マオマオ)が出席した園遊会で、里樹(リーシュ)妃の料理に毒が盛られるという暗殺未遂事件が起こります。毒見役だった猫猫が毒が盛られていることに気が付いたため里樹妃がその料理を口にすることはなかったものの、一歩間違っていたら死ぬところでした。

今回は、そんな不幸体質の里樹妃の暗殺未遂事件や彼女の両親、異母姉についてご紹介していきます。里樹妃のことが気になる方はぜひチェックしてみてください。

目次

里樹妃を暗殺しようとしたのは誰?

里樹(リーシュ)妃を暗殺しようとしたのは、阿多(アードゥオ)妃のもとで侍女頭を務めていた風明(フォンミン)です。彼女は長く阿多妃に仕えていた古参の侍女で、阿多妃からの信頼も厚い人物でした。そんな侍女頭の風明が里樹妃を手にかけようとしたというのは、大事件と言っても過言ではありません。

里樹妃の暗殺未遂事件を起こしたのが風明だと判明する前、事件に関わったことを示唆する遺書を残して入水自殺した下女がいました。しかし、この下女の腕には犯人が木簡を燃やした際に負ったやけどの痕がなかったことから壬氏(ジンシ)は真犯人が別にいる可能性に思い至り、風明の犯行であったことが明るみになります。

阿多妃に仕える侍女頭が凶行に及んだことが公になれば阿多妃が責任を追及されるかもしれないと考えた下女は、2人を守るために罪を被って自殺することを選んだのです。

また、金剛宮の侍女たちも里樹妃を守るつもりは毛頭ありませんでした。里樹妃は9歳のときに先帝の妃として後宮に入り先帝の崩御によって一度は出家しましたが、現帝の妃として改めて後宮に戻っています。

そんな異色の経歴を持つ里樹妃をよく思っていない侍女たちは彼女を蔑み、日常的にいじめていました。そのため、暗殺未遂事件があった日も毒見役の侍女は殺意はないながらいじめの延長として毒入りスープをそのまま里樹妃に出したものの、毒見役として現場に居合わせた猫猫(マオマオ)の機転によって事なきを得ています。

里樹妃が狙われる理由

風明が里樹妃の命を狙った動機は口封じです。17年前、阿多妃と東宮(皇太子)の間に子供が生まれた際、産後の肥立ちが思わしくなかった阿多妃の代わりに風明が赤ちゃんのお世話をしていました。

養蜂をやっている実家から蜂蜜を取り寄せていた風明は、滋養にいいからとよかれと思って赤ちゃんにも蜂蜜を与えてしまいます。蜂蜜にはボツリヌス菌が含まれていて腸内環境が未熟な1歳未満の赤ちゃんが摂取すると乳児ボツリヌス症を起こして命に係わる、ということを風明は知りませんでした。

その結果阿多妃の赤ちゃんは亡くなってしまいましたが、誰も死因が蜂蜜にあることは知らない状態です。風明は蜂蜜が原因であることを阿多妃に知られたくなく、でも彼女と仲がよく赤ちゃんにとって蜂蜜が毒になると知っている里樹妃がそばにいるといつか蜂蜜の話が出るかもしれません。

その話から赤ちゃんが蜂蜜を摂取した可能性が持ち上がった場合、風明が蜂蜜を与えたのではと疑われてしまうでしょう。それを危惧した風明は里樹妃の料理に毒を盛り、殺害して彼女の口を封じようとしました。

ところが、風明が死なせてしまった赤ちゃんは阿多妃の子ではなく、皇太后が生んだ子だったのです。実は阿多妃は自分の赤ちゃんと皇太后の赤ちゃんを双方同意のもと子供の将来を考えて意図的にすり替えており、阿多妃の実子は皇帝の弟として育てられました。ちなみに、このすり替えられた阿多妃の子は壬氏です。

里樹妃の父親・母親・異母姉

里樹妃の母親は彼女が物心がつく前に他界しています。母親と皇帝は幼馴染みで阿多妃とも友人関係にあり、東宮妃の候補にもなっていました。そのことから彼女は皇帝の御手付きで里樹妃の父親も皇帝なのでは、と夫に不貞を疑われてしまいます。

そのため、彼女の夫で里樹妃の父親である卯柳(うりゅう)娘を政治の道具として扱い冷遇していました。まだ幼い娘を先帝の後宮に入れたり、先帝亡き後は娘を好色爺に送ろうとするなどかなりの屑っぷりを見せています。好色爺行きは里樹妃を気にかけ面倒を見てくれていた阿多妃が阻止し、後宮に再度戻る形になりました。

また、卯柳は里樹妃が生まれる前から愛人を囲っていて、母親の死後すぐに彼女を後妻として迎えています。後妻との間には里樹妃が生まれる前に作った異母兄姉がいて卯柳は2人を贔屓して可愛がっており、異母姉も里樹妃のことをいじめていました。

猫猫は里樹妃からの依頼を受けて卯柳から母親への不貞疑いは勘違いであることを立証し、里樹妃は正しく卯柳の娘で特徴的な歯並びや青魚に対するアレルギー体質は父親譲りであることが分かります。この結果を受けて、猫猫は出すぎていることを承知で卯柳の里樹妃への対応について苦言を呈していました。

里樹妃が不幸体質でかわいそう

里樹妃は多数の食物アレルギーを持っており、侍女たちはこれを偏食と捉えて嫌がらせのつもりでわざと食べさせていました。先日のように毒見役が仕事をせず毒入りスープをそのまま出すなど、里樹妃本人は気付いていないものの日頃から陰湿ないじめを受けています。

そんな里樹妃の不幸体質は赤ちゃんのころからで、本人は覚えていないものの蜂蜜を口にして生死の境を彷徨ったことがあります。玉葉(ギョクヨウ)妃のもとを訪れたときに彼女が蜂蜜で煮た柑橘の皮を食べられなかったのも、その体験があって気を付けるよう言われていたからです。

赤ちゃんにとって蜂蜜が毒になると知っていたことで命を狙われたり、実の父親や異母姉からも冷遇されいじめられてきた里樹妃。何かと不幸に見舞われやすい境遇の彼女に、猫猫も同情は禁じ得ないようです。

まとめ

今回は、「薬屋のひとりごと」の里樹妃暗殺未遂事件と彼女の不幸体質についてご紹介しました。蜂蜜がひとりの侍女の人生を狂わせた悲しい事件ですが罪があるのは風明だけではなく、阿多妃にも子供の将来のためとはいえ故意に赤ちゃんをすり替えてそれを知らなかった2人の侍女を追い込んでしまった罪があります。

また、風明に命を狙われただけでなく普段から侍女たちにいじめられ、実の父親や異母姉からも冷遇されるなど不幸体質に見舞われた里樹妃。恋仲である馬閃(バセン)との仲がうまくいくことに期待です。

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