かがみの孤城の辻村深月の年齢に作者死亡理由原因に名前読み方!作者が伝えたいこと

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本屋大賞を受賞し、2022年12月23日に劇場アニメとして全国公開されました「かがみの孤城」

9冠受賞、累計200万部を突破、そして劇場アニメ化と次々に注目を集めていった小説です。

そんな素敵な小説を書かれた作者・辻村深月さんを調べると死亡と言葉が出てきます。

そこで今回は、辻村さんの事、辻村さんの死亡のうわさ、そして作品を通して伝いたい事について調べてみました。





目次

辻村深月の年齢プロフィール

辻村深月さんは1980年2月生まれ、現在43歳の山梨県出身の小説家です。

幼い頃から読書が好きだったそうで、小学生ながらに推理小説やホラー小説などにも夢中になっていったそうです。また、小説を自身でも書いても構わないという事を知ってからは、ノート数冊に渡るほどの作品を書かれてきました

大学卒業後に、働きながらも小説を書くことが止まることはなく、2004年に「冷たい校舎の時は止まる」がメフィスト賞を受賞した事で小説家デビューされました。その後も、数々の素敵な作品を執筆しては賞を受賞されています。

代表作品

  • 「冷たい校舎の時は止まる」-2004年
  • 「ツナグ」-2011年
  • 「鍵のない夢を見る」-2012年
  • 「かがみの孤城」ー2018年




辻村深月の死亡理由原因!死んでいない?

辻村さんについてネット上で調べると「死亡」というワードが関連として出てきますが、辻村さんは現在も存命です。

2023年6月には最新長編小説「この夏の星を見る」が発売されました。また、2024年4月にも最新刊「琥珀の夏」が発売される予定です。

では、なぜ辻村さんの死亡という噂やキーワードが出てくるようになったといいますと、劇中のエピローグで流れたメッセージに一理あるそうです。

2021年6月に美術監督の中村隆さんが逝去されました。そして、アニメ監督である原恵一さんが「アニメーションの世界で一番古い仲間」である中村隆さんに献辞を送られたことが、噂に繋がったそうです。

「あなたの人柄、あなたの描く背景美術が大好きでした。たくさんのすてきなシーンをありがとうございます。」

辻村さんの死亡の噂の理由としては断言できませんが、中村さんへのメッセージが作者が亡くなったのかという勘違いに繋がったのかもしれません。



辻村深月の名前の読み方

辻村深月さんの名前は「つじむら みづき」と読まれます。

ペンネームに含まれている「辻」に関しては、日本の推理・ホラー小説家である綾辻行人さんのファンであることが由来になったそうです。

小学6年生の時に綾辻行人さんの作品「十角館の殺人」を読んだことをきっかけに大ファンになられました。その後も、綾辻行人さんの作品を読み、ファンレターを何通も送っています結果、編集部の善意により綾辻行人さん本人とのメールや手紙のやり取りできるぐらいの間柄になったそうです。

辻村さんにとって綾辻行人さんは憧れの作家であり、作家になれたことに対してお礼を言いたいほどの人物ですので、ペンネームにお名前の一部をいただきたくなるのもわかりますね。



かがみの孤城の作者が伝えたいこと

辻村さんの作風は、自意識を持て余した思春期の中の少年少女たちの複雑な心模様を、リアルに、でも透明感を持つ物語へと描かれています。今作「かがみの孤城」を通して小説を読まれた方、映画を見られた方、幅広い世代に伝えたいことは…

選択肢があること。

作中では、こころたちはそれぞれ別の選択肢を取ることで前に進みました。

中学生だと特に、学校と家しか居場所がないと思い、人によっては閉鎖的でしかない世界だと感じると思います。故に、学校で嫌なことがあると、自身を守るため「不登校」という選択肢を取る子もいるでしょう。そんな彼らに、留学するなり転校するなり、その「今いる学校」だけに縛られる必要がない事、そして選択肢が一つではないという事を作品で伝えてくれていると思います。

極論、通信制やネットが進んでいる現代では、学校なんて行かなくてもいいという選択肢もありますね。

子供たちの話を聞いてあげること。

今作ではいじめが不登校の理由として鮮明に描かれています。

いじめなんかは特に、親に、周りに伝えづらい事です。しかし、被害者が声をあげ、誰かが耳を傾けないと見つかるものも見つかりません。また、親に「私、いじめられている」と伝えるのは相当な勇気が必要になってきます。実際に現実では、いじめの相談もできないまま自殺しか救いがない状態まで追い詰められた子供たちが多くいます。

中身が何であれ、子供たちが勇気をもって声に出したことを聞いてあげることが、親含めた大人に伝えたいことでしょう。



大人子供関係なく、人は誰かに頼ってもいいということ。

作中の年代は、大人に頼ることに躊躇してしまう年頃だと思います。それ以前に、人によっては、「話したところで何かが変わるわけではない」と大人に頼ること自体を諦めている子もいるかもしれません。

確かに、全員が分かってくれるわけではありませんが、わかってくれる大人が0ではないという事も知っていてほしいのだと思います。

同時に、親御さんもお子さんたちの事で一人抱え込む必要ありません大人だって完ぺきではないです。親御さんも親としての先輩や、サポートしてくれる場所に頼ってもいいという事を伝えたかったと思います。親御さんが他に頼ったからこそ得られる、お子さんの選択肢や行動のきっかけが増えるかもしれません。

嫌いと言ってもいいということ。

これはインタビューでも辻村さんがおっしゃっていましたが、「嫌い」と言ってもいいという事を伝えたかったそうです。

いじめられた側は、いじめられた自分が悪い、その子と仲良くなれない自身が悪いと考えてしまいます。しかし、いじめにあった側が必ずしも問題があるわけではありません。主人公・こころのいじめられていた理由も「好きな人がこころの事を好きだった」という理不尽な理由でした。思春期という自身の感情のコントロールが難しい時期のいじめの理由としてよく聞きますね。これに関しては、いじめられた側に悪い所はありません。

ですので、作品を通して相手を嫌う自身を悪く思うのではなく、相手を嫌ってしまう事も普通の感情だと受け入れることを伝えたかったのではないでしょうか。

インタビューでは辻村さんは、若い方には大人だって昔は子供だった事、大人には自分に関係なくてもかつての自分の話でもあると伝えたいとお話しされていました。



まとめ

今回は「かがみの孤城」の作者・辻村深月さんについて触れてみました。

辻本さんの作品は幅広い世代に響きますね。

「かがみの孤城」で伝えたい事は文字に起こせば簡単に見えますが、実際に行うにはハードだったりもします。それでも、この作品で伝えられた事は読者や、映画を見られた方のこれからの助けになると思います。



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