かがみの孤城オオカミ様の正体ミオで服ボロボロ!目的にリオンの姉【水守実生】

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辻村深月先生原作の「かがみの孤城」は、2018年に本屋大賞を受賞したファンタジーミステリーです。2020年の舞台化で注目を集め、2022年にはアニメ映画化もされました。

今回は、そんな「かがみの孤城」に登場するオオカミ様の正体やリオンとの関係、ボロボロの服についてご紹介していきます。気になる方はぜひチェックしてみてください。





目次

オオカミ様の正体はリオンの姉のミオ

「かがみの孤城」は中学校に居場所がなく不登校になっていた主人公のこころが突然光り出した自室の鏡に吸い込まれ、お城のような場所に見ず知らずの中学生6人とともに集められるというお話です。そこには「オオカミ様」という狼の仮面をかぶった女の子が現れ、「願いをなんでも一つ叶えてやる」と言ってきます。

このオオカミ様の正体は、こころとともに集められた水守理音(リオン)の姉・水守実生(ミオ)です。ミオは絵本の読み聞かせがとても上手で何より心が優しく、どんなときも自分より他人のことを考えられる人でしたがリオンが6歳のときに病気で亡くなっています。

リオンはこころと同様中学校に居場所を見出せなかった1人で、ハワイの学校にサッカー留学している中学1年生です。ミオが存命のころは彼女の病室に通い、「狼と七ひきの子ヤギ」などの絵本を読んでもらっていました。



オオカミ様の服

オオカミ様ことミオはフリルのあしらわれたワインレッドのワンピースを着て、オオカミの仮面をかぶっています。弟のリオンに気づかれないよう、仮面で顔を隠していたのでしょう。

ですが、リオンは姉の優しい声を覚えており、鏡の中のお城が姉のドールハウスのようだとも感じていました。また、単に顔を隠したいだけなら必ずしも狼の仮面である必要はないでしょう。

先ほども少し触れましたが、ミオとリオンの思い出の絵本のひとつに「狼と七ひきの子ヤギ」があります。さらに、作中ではこの絵本に準えた鍵探しを行っていました。

集められた中学生7人が子ヤギに当てはまるとすれば、狼にあたるのはミオになります。狼の仮面を選んだ理由は「狼と七ひきの子ヤギ」にありそうです。



オオカミ様のボロボロとは?

最終日にルール違反を犯した人物がいたために、こころ以外はオオカミに食べられてしまいます。このとき、オオカミ様の衣服がボロボロになっていました。

原作ではみんなが食べられた後にボロボロのオオカミ様が現れたことから、こころは彼女が狼に変身してみんなを食べたのではと思っています。コミカライズ版では複数の狼が中学生たちに襲い掛かり、手出しできない位置から悲鳴を上げてその様子を見ているオオカミ様の衣服はボロボロにはなっていません。

彼女が本当に狼に変身して暴れたのか、ルールに抵抗しリオンを助けようとしていたのかは明言されていません。ですが、いくらそれがルールだとしても大切な弟を傷づけることには抵抗があるでしょうし、ミオの性格上何とかして弟を助けてあげいと思うはずなので後者のほうが可能性は高そうです。



オオカミ様の目的は?

オオカミ様ことミオは生前リオンに一緒に学校に行きたいとせがまれていたものの、彼女自身それが叶えられないとわかっていて願いを聞いてあげられないことが心残りでした。また、ミオも弟ともっと一緒に過ごしたかった思いが強かったため、鏡を通じて「かがみの孤城」という世界を作ります。

その世界に学校に通えない子たちを呼び集め、リオンが寂しくないように彼を中心にコミュニティを作るのが目的でした。リオン以外はミオが生きていれば通うはずだった中学校に在籍しており、それぞれ別々の時代から連れてこられています。

さまざまな理由から学校に行きたくても行けない子たちを集め、悩みを抱えているのは自分ひとりだけではないことを感じてもらうために招待しました。また、違う時代から7人を集めたのは「狼と七ひきの子ヤギ」をもとにしています。



まとめ

今回は、「かがみの孤城」のオオカミ様の正体やリオンとの関係などについてご紹介してきました。オオカミ様とリオンは姉弟で、幼き日の2人の回想シーンを見ると全てが繋がっていたことが分かります。

オオカミ様の正体は物語の終盤で判明しますが、予想だにしていなかった結果に驚きを隠せなかった方は多いでしょう。



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