アニメ「ATRI-My Dear Moments-」は2024年夏に放送開始されるアニメの一つです。
元は2020年に「ANIPLEX. EXE」よりリリースされたノベルゲームでした。祖母の下へある事情により、移り住んだ少年・斑鳩夏生でしたが、その祖母も亡くなってしまいます。その後、身寄りがなくなった夏生は亡き祖母の遺したものを探した末に、人間らしさのあるロボット・アトリに出会います。
また、夏生の周りにはアトリとは別に、祖母の下で過ごしていた際に幼馴染・神白水菜萌がいました。
そこで今回は、アニメを機に斑鳩夏生、神白水菜萌、そしてロボット・アトリの関係について調べてみました。
60年後神白水菜萌と斑鳩夏生は結婚していた
【『ATRI -My Dear Moments-』新キャラクター公開】
— ANIPLEX.EXE(アニプレックスエグゼ) (@ANIPLEX_EXE) January 4, 2020
本日よりメインキャラクターを毎日1人ずつご紹介!
今日は主人公の幼なじみ・神白水菜萌(CV:#高橋未奈美)。
公式サイトではサンプルボイスも掲載していますので、ぜひご覧ください!https://t.co/LVbYZlpFLC#アニプレックスエグゼ #ATRI #アトリ pic.twitter.com/vY2xnqqrHk
神白水菜萌は斑鳩夏生が母親を亡くした後、祖母の下に移り住んだ際に出会った幼馴染枠の少女です。
スト―リー的には幼馴染要素はあまり関係なく、単なる家庭的で世話焼きなクラスメイトといった所でした。ゲームでは分岐が無く、攻略対象ではないサブキャラクターです。
ですが、水菜萌自身は、夏生に想いを寄せていました。
そんな夏生はアトリと両想いの関係でしたので、設定だけを見ると水菜萌は負けヒロイン枠だったでしょう。しかし、寿命に終わりがあったアトリは、水菜萌に夏生の事を託し、水菜萌もアトリの願いを受け取り、夏生に寄り添い続けました。
その先で、二人は結婚に至ります。そして、夏生の心にアトリがいる事を承知のうえで、夏生を60年間も支え続けました。
神白水菜萌と斑鳩夏生には子供や孫もいた
True Endでは、アトリとの別れを機に、神白水菜萌は斑鳩夏生に寄り添い続けました。その先で、二人は結婚し、子供を授かり、孫にも囲まれた日々を過ごしたそうです。
アトリと別れた後、夏生はアカデミーへ戻りました。研究者になった夏生は、世界を救うための研究を成し遂げ、水菜萌はそんな彼を傍で60年間支え続けました。
アトリと別れた後の日々を過ごす中で、二人は結婚し、子供を授かります。
年老いても、病のせいで寝たきりになった夏生のそばには、かわらず水菜萌がおり、そんな二人は余生を子供、孫に囲まれ過ごされました。
斑鳩夏生とアトリと結ばれない?
TVアニメ『ATRI -My Dear Moments-』今夏放送決定https://t.co/tHoRCgelZs
— ANIME SEIYU (@animeseiyu) March 23, 2024
CAST
斑鳩夏生:小野賢章
アトリ:赤尾ひかる
神白水菜萌:高橋ミナミ
野島竜司:細谷佳正
キャサリン:日笠陽子
名波凜々花:春野杏 pic.twitter.com/Zic5inM7pJ
斑鳩夏生とアトリは結婚という意味では結ばれませんが、最期は共に迎えます。
夏生はロボットであるアトリに恋をしますが、アトリはロボットであったため当初は感情というものは理解していませんでした。ですが、次第にアトリは自身の感情を理解し、夏生と両想いになります。
しかし、アトリには消滅という名の寿命がありました。ただ、夏生の祖母が遺した人工島の管理者になることで自我を失う事を代償に、世界は救われ、アトリも消滅せずに済みます。そこで、夏生はアトリの寿命を1日だけ残し、眠らせました。
そして、アトリの未来と、世界を救うために自身が研究をするという、世界でもアトリでもないまた別の選択をします。結果、夏生とアトリは両想いの関係ではあったものの、未来の為に一度距離を置くことにし、60年後に夏生は自身の意思を電脳化し、最期の日をアトリと過ごしました。
電脳世界のダイブ前に水菜萌は夏生のアトリへの気持ちを尊重
斑鳩夏生は最期の日を、ずっと支えてくれた妻になった神白水菜萌ではなくアトリと過ごすことにします。その際、水菜萌は夏生の想いを尊重し、アトリの下へ送り出しました。
水菜萌は夏生に好意を抱いていましたが、夏生はアトリに恋をしており、水菜萌はその事も知っています。そして、感情が無かったアトリが夏生に対する想いを理解できずにいた時も、自身の気持ちに見ない振りして、親身に助けとなってくれていました。その自己犠牲のような優しさは夏生の生涯も支えます。
アトリとの別れの日、アトリに夏生の事を任された水菜萌は嫌な顔せず真剣に受け入れました。その後、夏生の心にずっとアトリがいている事もわかったうえで、結婚し、夏生が病で伏せていた時も変わらず笑顔で支え続けました。
そして、最期の日に自身の意思を電脳化し、アトリの下へ向かう夏生を、水菜萌は「ずっと夏生さんの心にはあの子がいたことを知っていた」と言いながら、最後の最期まで笑顔で送り出します。
アトリと別れる前から、二人の事を想い、自身の気持ちを抑え続けた水菜萌ですので、葛藤や苦しみも普通にあったでしょう。傍から見たら、残酷な結末に思えますが、夏生はもちろん、アトリの事も大好きだった水菜萌にとっては、大好きな二人が共に最期を迎えれる事に喜びもあったかもしれません。
実際に彼女がどう思いながら日々を過ごしたのか分からないままですが、彼女が不幸だったか、幸福だったかは読み手の受け取りによるでしょう。
まとめ
神白水菜萌と斑鳩夏生は結婚しましたが、相思相愛とまではいきませんでした。
アトリと比較するためか、非常に普通の女の子として登場した神白水菜萌でしたが、攻略キャラではないのに、垣間見える彼女の想いを知れば知るほど、True End に切なさを感じます。
結局は、彼女自身が全てを理解したうえで選択した未来の在り方でもあるので、彼女を負けヒロインとまとめるかどうかは読み手次第でしょう。