人気小説である「小市民シリーズ」がアニメ化され、2024年7月から現在放送中です。
「小市民シリーズ」の著者・米澤穂信先生の作品・推理小説「〈古典部〉シリーズ」の第1作「氷菓」も過去にアニメ化されました。
そこで今回は、「小市民シリーズ」と「氷菓」に繋がりがあるのか、何話放送になるのか調べてみました。
小市民シリーズは全何話10話
📀『小市民シリーズ』Blu-ray発売決定📀
— TVアニメ『小市民シリーズ』公式 (@shoshimin_pr) July 6, 2024
10月30日より全3巻が発売!
特典情報が公開になりました🍰https://t.co/JVfrthdeF2
描き下ろしジャケットなどの
絵柄は後日公開🔎
お楽しみに!#小市民 pic.twitter.com/NvgXQPTTNS
アニメ「小市民シリーズ」は全10話放送になることが、公式サイトで判明しました。
公式サイトによると、Blu-ray3巻分が10月30日(Vol.1)、11月27日(Vol.2)、12月27日(Vol.3)に発売されます。Vol.1には1-3話、Vol.2では4-6話、そしてVol.3では7-10話が収録されるそうで、全10話構成となっているようです。各Blu-rayにはそれぞれの初回限定生産特典もついています。
小説「小市民シリーズ」は既刊6巻で、高校1年から3年の出来事が描かれていました。そのうち第1弾「春期限定いちごタルト事件」、第2弾「夏期限定トロピカルパフェ事件」が今作のアニメ化の範囲だそうです。
小市民シリーズに恋愛要素はある
「氷菓」の時もありましたが、「小市民シリーズ」にもカップリングはあるそうです。しかし、主人公組の小鳩常悟朗と小山内ゆきは、傍から見たら地味なカップルの二人でしたが、その間に恋愛はありませんでした。
常悟朗は頭の回転が速く、以前から探偵気取りな一面があったが、そのせいで嫌な思いをし、そんな自分を抑えるために小市民を目指します。また、ゆきも“復讐”が大好きという特殊すぎる性癖を持っており、彼女も自身の性癖を抑え小市民として普通に過ごすことを目指していました。
そして、二人はお互いの都合の為に、「互いが小市民になれるよう監視し合う、必要とあらば利用しあう」いわゆる互恵関係を結びます。
ただ、ゆきがスイーツ大好きということで、二人でスイーツショップに行ったりしているため、カップルだと勘違いされていたのでしょう。
そんな特殊な関係から始まった二人ですが、解消する際にゆきは泣いたりしたこともあるので、ゆきの方は常悟朗に対して恋心に近いものを持っていたのかもしれません。
また、「小市民シリーズ」の恋愛要素と言えば「秋期限定栗きんとん事件」の間に二人は互恵関係を解消し、互いに別の異性と付き合いますが、結局二人とも別れます。
小市民シリーズと氷菓のつながり
#小市民シリーズ #氷菓
— ビスケット (@TTaHjXKLkg52424) July 7, 2024
小市民シリーズのopなんか既視感あるなーと思ったらこれか〜 pic.twitter.com/fLv99KHRrT
「小市民シリーズ」の著者・米澤穂信先生は、2012年4月から9月にかけて2クールで放送されたテレビアニメ「氷菓」の原作小説も書かれた先生です。「氷菓」は米澤先生のデビュー作であり、「〈古典部〉シリーズ」の第1作でもあります。
どちらも米澤先生の代表的な青春ミステリーという事で調べて見たところ、二つの作品に繋がりのような部分は無いようですが、二つの作品の舞台が岐阜県であることがわかりました。
作品 | 舞台 | 作品内の学校 | モデルになった学校 |
---|---|---|---|
氷菓 | 岐阜県高山市 | 神山高校 | 岐阜県立斐太高校 |
小市民シリーズ | 岐阜県岐阜市 | 船戸高校 | 岐阜県立岐阜北高等学校 |
また、氷菓の舞台のモデルとなった市と学校は、米澤先生の出身地でした。デビュー作でもあるので、出身地の方が書きやすかったのかもしれませんね。
そして、各主人公・小鳩常悟朗(小市民シリーズ)と折木奉太郎(氷菓)は同じ高校1年生で物語が始まりますが、推理に対する姿勢が真逆で、常悟朗は推理したくてたまらない本能を持つのにたいし、奉太郎は洞察力、推理能力はあるものの、「やらなくてもいいなら、やらない」所謂、省エネ主義です。
作品に繋がりのようなものは無くとも似たような才能を持つ二人ですが、向き合い方が全く違う部分も「氷菓」と対比して楽しめるかもしれません。
小市民シリーズは完結してる?
「小市民シリーズ」は2024年4月26日に初版発行された6巻目、シリーズ第4弾「冬限定ボンボンショコラ事件」で本編が完結しています。
「小市民シリーズ」は似た境遇を送った高校生・小鳩常悟朗と小佐内雪ゆきの二人が互恵関係というコンビを組み、事件の謎を解いていく物語です。
作品は春夏秋冬と時が進む形で、本編は第4弾まであります。また、タイトルが春夏秋冬と時が流れているように、常悟朗とゆきも
高校1年の春 | 第1弾 | 「春期限定いちごタルト事件」 |
高校2年の夏 | 第2弾 | 「夏期限定トロピカルパフェ事件」 |
高校2年の秋から高校3年の秋の約1年間の出来事 | 第3弾 | 「秋期限定栗きんとん事件」上・下 |
高校3年の冬 | 第4弾 | 「冬期限定ボンボンショコラ事件」 |
と成長していきました。
さらに、番外編として高校1年の秋から冬の間の事が描かれた短編集「巴里マカロン」もあり、「小市民シリーズ」は全6巻で完結しています。
まとめ
推理に対する欲が高い少年・小鳩常悟朗と”復讐心“が沸いてしまう少女・小山内ゆきの特殊な互恵関係が気になる「小市民シリーズ」は、「氷菓」とはまた違った青春ミステリーが描かれています。
アニメでは第2弾「夏期限定トロピカルパフェ事件」までが描かれるそうですので、小鳩常悟朗と小山内ゆきの関係が気になる方は他の巻も読んでみたらいかがでしょう。