アニメ3期でガーフィールの前に死んだはずのエルザの幻影が見えるようになっていました。
それについて知りたいと思う人がいるようなので、今回はその理由を解説しながら、きっかけとなった事件である短編集5『三馬鹿が行く!土蜘蛛編』についてご紹介します。
エルザの幻影
まず、ガーフィールにエルザの幻影が見えるようになったのは聖域を出て2ヶ月後からと書籍17巻に記載されています。そしてその理由はガーフィールの弱気そのものがエルザとして現れたものだとも記載されています。
アニオリ部分で書籍にはないエルザのセリフがありました。『あなたが私に殺されなかったのはほんの少し運が良かっただけ』『あなたが私を殺せたのはただの偶然』『ただの意気地なしの弱虫なのに私を殺した』というセリフ。
そしてエルザの幻影が見えるようになった自分の不甲斐なさを感じた事件がありました。それが短編集5の『三馬鹿が行く!土蜘蛛編』という話になります。この事件でガーフィールは自分の弱さを痛感しました。
さらに水の羽衣亭の前でラインハルトに遭遇した時、最強へ至るための通過点としていつの間にか攻撃を仕掛けていました。結果、簡単に止められたことにより、より自分の弱さを思い知ります。
そうして、その後スバルたちを残して外に逃げていったところ、ミミが追いかけてきたという流れになります。
ガーフィールの心情
エルザのシーンは書籍のままの言葉の方がわかりやすいと思うので、ご紹介しておきます。
ガーフィールの嗅覚が目に見える距離の相手を嗅ぎ分けられないなどありえない。ましてやその女の纏った血臭は今も鼻の奥にこびりついて離れないほどだった。
だからこそ、ガーフィールは確信を持って言える。その女が幻影なのだと。何よりその女エルザ・グランヒルテは他ならぬ自分が殺したのだから。
初めてその女の幻影に気づいたのは聖域を離れてから二ヶ月ほど経った頃だ。スバルやオットーと共にとある町で発生した事件に関わった直後から、その女の幻影は度々ガーフィールの視界をちらつくようになっていた。
原因はなんとなくわかっている、この幻影はガーフィールの心の弱気そのものだ。問題の事件ではガーフィールはうまく立ち回れなかった。それを心底不甲斐なく思っても、スバルたちはガーフィールは良くやったと繰り返すばかりだった。
思えば彼らはずっとそうだ、ずっとガーフィールの過ちを許し続ける。だが、ガーフィールは忘れていない。自分が仲間たちにした数多くのことを。一つかけちがえば聖域では自分はスバルやオットーをこの爪にかけていたはずだ。そんな勇気が自分になくてもやけになってそれをすることは十分考えられた。
スバルもオットーもガーフィールのことを許している。だからガーフィールが許さない。自分自身の弱さを、己の意気地なさを。
初めてこの手で命を奪った女、エルザが自分の弱気の象徴と姿を見せるのも、それ故のことだとガーフィールは受け止めていた。幻影は血色の微笑みでガーフィールの心が陰る瞬間を嘲笑っているのだと。
この話でわかるのは、恐らく弱い自分が強いエルザを殺したのは許されないこと。まだ弱い自分にエルザを殺す資格がなかったのではないかと思ったんだと思います。だから幻影エルザは『私を殺せたのはたまたま運が良かっただけ』と言っていたんでしょう。
ラインハルト
さらにラインハルトと会った時の17巻の描写もご紹介しておきます。
故にその最強と対峙した瞬間、無意識に自分が後ずさったことは絶望だった。わずか十五年の生涯だが、ガーフィールはその大半を自らの鍛錬に費やしてきた。全ては武の極みに至り、大切なものをこの手で守り抜く誓いを証明するために。
その誓いが本物を前にして足が後ろへ下がった瞬間、全て嘘になったのだ。
剣聖に剣を抜かせる前に、自分の鍛え上げた拳を振りかぶる前に負けたのだ。
胸中に渦巻くやり場のない感情。それに触発されたように姿を見せる自分が殺した女の幻影。それを振り切らんと夕暮れの水門都市へ飛び出した。
ガーフィールは夕暮れの水門都市へ飛び出したのは水の羽衣亭で出くわした剣聖ラインハルトとの一幕、それが尾を引いているからだ。
その噂は耳にしていたし、本人と知り合いであるスバルからも話は聞かされていた。だからこそいずれ本人と相まみえる機会をガーフィールは待ち望んでいた。それこそが自分が最強へ至るのに必要な儀式だとそう固く信じていた。
最強、その響きはガーフィールにとって特別な意味を持っている。
男として生まれた以上、誰もが一度は最強を夢見る。誰もが夢を見ながら長い人生の途上で忘れ、手放してしまう憧れ。
それをガーフィールは忘れたことはない。その称号こそが臆病なガーフィールが大切なものを守り抜くために絶対に必要な条件だと、そう思い描き、追い求めてきたのだ。
『三馬鹿が行く!土蜘蛛編』解説
ということで、ここからはガーフィールにエルザの幻影が見えるようになったきっかけの事件。短編集5『三馬鹿が行く!土蜘蛛編』について紹介していきます。
時系列はガーフィールが聖域から出て約1ヶ月後の話。
ロズワール邸では、屋敷の全員が一同に会して食事をする約束があり、食事の場でオットーの故郷の話に。アニメ2期でも語られた商業都市ピックタット。ヴォラキア帝国との国境沿いにある街でルグニカ五大都市の一つ。オットーの実家のあるスーウェン商会がある街です。
そこでエミリアがオットーにお休みをあげてくれないかとロズワールに話し、ずっと離れている家族に心配をさせているなら会って話したほうが良いと言います。こうしてオットーが休みをとって里帰りすることになります。
オットーの里帰りにはスバルがオットーの両親が気になり、ガーフィールは護衛として着いていくことに。
ベアトリスがついてこなかった理由
ベアトリスがついてこなかった理由は、男だけで旅するロマンに負けたのと、リューズの複製体24人にあれこれ教える前に核になっているオドの安定化をしてくれるからということでした。
ベアトリスは友人だったリューズに瓜二つな彼女たちを古い縛めから解放し、日常へ戻すことは悲願だった。スバルと悲願を天秤にかけてそうなったとのことでした。ちなみに複製体たちは現在アーラム村にいます。
旅は20日くらいの旅路になるとのことで、時系列は旅を終えると2ヶ月後となります。
しかしそんな時(竜車での移動中)、何かがスバルたちを後ろから追ってきます。魔獣のような肉塊は腐臭がして汁を垂れ流しており、スバル達に突っ込むかと思いきや飛び越えて森へと入っていきます。
心配になったオットーは近くの町であるパッペルトに化物がいると知らせるため向かうことに。
オットーの弟レギン・スーウェン
そしてオットーは実は今回の旅の目的地はピックタットではなくパッペルトだと言い始めます。2期アニメでの話、故郷では殺し屋に命を狙われているから帰れない話をします。
オットーがある女性との関係を疑われたので、言霊の加護を使って身の潔白を証明するために奔走。
しかしその女性は八股をしていることが発覚してしまい、女性が街の名士の娘だったので、怒りを買ったオットーは狙われることになり、泣く泣く故郷を出ることになりました。
パッペルトは普段より厳戒態勢になっており、引き返すように言われるも町医者をしているレギン・スーウェンの兄だと話すと通してもらえます。そしてレギンと再会すると町にあるレギンが獣医として開業したスーウェン治療院へ。再会した当初はオットーを愚兄だと言います。
医者になったのは、兄が実家を継いで、二番目が下手な生き方を見せた結果、自分は堅実な生き方でとのことで医者を選んだそう。
マローネ・リズボン
そこでスバル達が見た肉塊が土蜘蛛だと聞きます。土蜘蛛が現れたのは三ヶ月前。その時は小さな大きさで、放置している間に被害が出はじめた。それは人間ではなく、地竜や家畜だったそう。地竜を丸呑みして自分の肉塊へと飲み込み、その時には民家より大きな姿になっていたとか。
そこでオットーは部屋が片付いていることを指摘し、それは自分のお陰じゃないというレギン。するとそこにある女性がやってきます。女性はオットーを二号と呼び、オットーはマローネさんと呼びます。二人は知り合いでした。気づいたあとマローネはオットーに抱きつき感極まっていました。
二人に関係する話は短編集4『オットーの悲喜こもごも行商録』にて描かれています。
彼女マローネ・リズボンはレギンの手伝いをしている女性でした。彼女の故郷の町ギネブで良いところの息子が野盗と組んで町を襲わせない代わりに定期的に女の子を差し出せて奴隷商人に売り払わせていた。
マローネは野盗に捕まったあと、行きがけの駄賃としてオットーも捕まった。だからマローネが奴隷一号で、オットーが奴隷二号。だからマローネはオットーのことを二号と呼んでいました。
しかし売り払われる前に竜車の操作を誤り谷底に落ち、幸いなことにオットーとマローネだけは助かりました。
これは言霊の加護を使ってフルフーにそう仕向けさせたオットーのお陰でした。
しかし当時は『導きの加護』と野盗に嘘をついて山越えするための道案内ができる加護だと伝えていました。
そして竜車ごと奪われていたオットーは愛竜であるフルフーに命令して、野盗だけを谷底へ落ちるようにしています。
ギネブには戻らないことに決めたマローネに野盗を捕まえた報奨金だと嘘をついて、儲けたはずの自分の財産のほとんどを渡して、そこで二人は別れます。
しかし今回、マローネはあの事故は偶然ではなくオットーが仕掛けたものだと理解していました。
土蜘蛛退治
そこへこの地域の領主であるセルレイン卿から派遣された騎士ブンガム・イースタンがやってきます。
このブンガムは土蜘蛛が出るようになってから派遣された騎士だそうで、マローネが前の町でひどい目にあって、ここでも土蜘蛛なんて呪われてるのかもと言った結果話が回ってブンガムの耳に入ったとか。だからマローネを怪しく思っていたそう。
そこで騎士が退治に動かなかったので、スバル達が土蜘蛛退治する話に。森に入ると地下を潜行していた土蜘蛛がスバルたち3人を襲撃。地面ごと吹き飛ばされます。その瞬間、土蜘蛛から伸びた触手がスバルを捕らえ肉塊へへばりつきます。
ガーフィールが地霊の加護と巨木を投げつけ土の中に潜るのを阻止、しかし触手でガーフィールとオットーを薙ぎ払いふっ飛ばします。スバルは土蜘蛛に連れ去られてしまいました。
約束の時間を過ぎても帰ってこないオットー達にしびれを切らしたマローネがレギンとフルフーと一緒に森へ向かいます。その行動にブンガムも人を集めるから待てと言います。
そしてフルフーには双子石と呼ばれる白い魔晶石が持たされており、これは片割れの位置を示すものでした。レギンはさすが兄さんは抜け目がないと呟きます。
スバルが土蜘蛛にさらわれる
オットーはこのあたりの森には死魂花と呼ばれる動物の亡骸を苗床にして咲く花があり、死に場所に森を選ぶ野生の動物がいるとのことでした。オットーからすれば土蜘蛛の目的は捕食ではない。でなきゃ捕まった時に食べられていたと話します。
そして情報をまとめた結果、土蜘蛛は邪精霊ではないかと考えつきます。邪精霊とは、精霊と同じ種根を持ちながら人や動物に危害を加える悪意を獲得した存在。
微精霊から派生する点は精霊と同じだが、その過程で歪んだ成長を遂げた結果だと言われており、生じる原因や本質などは謎に包まれている。ただその存在の根底は精霊と同一であるため、精霊との親和性が高い人間に対して、通常とは異なる接触を試みる可能性は高いとのことでした。
人間は狙わずに家畜や地竜だけを狙っていたはずなのに、人間であるスバルを狙った理由はそのためだと考えます。
そんな時でした。土蜘蛛に襲撃されると言霊の加護を集中させます。しかしそれが裏目に出ます。森中の全ての生き物がオットーへ向けて怒号を放ったような声を密集させ、許容量を超えた結果、鼻血を出してしまいます。
そこにマローネやブンガムたちがやってきます。
スバルは酔った様な感覚に陥り四肢が動きませんでした。おびただしいオドへの干渉で土蜘蛛は何かを伝えようとしてきていることがわかりました。
ガーフィールに攻撃されると、スバルもその攻撃の痛みを感じます。肉塊のあちこちにある口が不揃いな苦鳴をあげます。それはこれまで取り込んできた動物たちの鳴き声でした。
ガーフィールがスバルを取り戻そうと更に攻撃をしようとしてきますが、マローネが止めます。何を言っているかわからないガーフィールにレギンがあなたを後悔させないために土蜘蛛と話をさせてくださいと言います。
土蜘蛛の心情
ここは土蜘蛛の描写です。
生まれた微精霊は何をすれば良いのか道しるべがないまま故郷の森を彷徨った。
故郷には多くの声が渦巻いていた。花の香りに誘われ弱りきった体でやってくる声の主たち。声の主は様々で、傷を負い、病に冒され、死に場所を求めてやってくるが、初めてそれに興味を持った。
死とは終わりとはどういうことなのか。死にゆく声の一つと重なり、一体となった。失われることの恐怖を我が子のように思い、初めて感情を知った。
同時に強く救われたいと思い描いた。
次々と声の主を取り込み、数を揃えれば孤独の寂しさを補えると思ったが、無理だった。
だから潰える命の数だけでは足りず、死から遠い声を集めればどうかと、故郷には死から遠い声の主もいたためそれを探しに行った。
それを探し求める合間に多くの死へと呑まれた。誰か方法を知らないか、声の主たちはそれから逃れる術を知らない。だから救うために意志を交わさなければ。そのために必要な声をの持ち主がいる。
それがいればきっと故郷の声たちをあの寂しい世界から救い出してやれると。
森に咲く死魂花が死期を悟った動物を引き寄せる。それがこの森で生まれた精霊にとっての最初の感情。だからそれから逃れるために通りすがりの健康な家畜や地竜を襲った。
土蜘蛛との対話
そうして、土蜘蛛はオットーに救い方を教えて欲しいと要求します。オットーと対話するため、土蜘蛛は白目を剥いたスバルの体を利用していました。
オットーによれば、この土蜘蛛は存在の帰路に立っている。精霊としてあれるか邪精霊に堕ちるのか。
するとレギンが精霊と話したいと言う。
そこでレギンは土蜘蛛に悲しいけれど全てを死からは救えないと伝えます。君が思う以上に死は色々な形で乗りかかろうとする。不意の死、癒せない死、そして天寿を全うして訪れる死。
死は避けられないけど、それは無意味さを証明するものじゃない。不慮の死が命の不完全な結末だとしたら、僕たちの戦いは死を迎える命を完結に導くことになる。
そしてマローネが一人で悩まなくていいから私達のところにきて一緒に考えましょうと言います。土蜘蛛を後ろから抱きしめます。
救えるのかな?と言った土蜘蛛にレギンは手の届く範囲で拾い上げていこうと言います。
直後、スバルの体から淡い光が抜け出し、スバルは正気を取り戻します。
別れ
土蜘蛛騒動から一夜明け、既に事態は収束に向かっていた。土蜘蛛と呼ばれた精霊は二度と悪事を働かない。さらに土蜘蛛に取り込まれてい家畜たちは生きていました。オットーはブンガムと会話します。そこで猛々しい少年と騎士ナツキ・スバルにも感謝を。あなた方が仕える方の王戦での活躍を期待すると言い、全てお見通しされていました。
レギンは土蜘蛛から解放された家畜の診療で忙しく、これ以上に邪魔をするのは良くないとオットーはパッペルトから出ていくことを話します。そこでレギンからマローネが話したがっているといい、会います。
土蜘蛛の精霊は現在マローネの肩に乗っており、そのままパッペルトに居座り、使い方次第では治療院の大きな助けになる。その方法を学ばせて育てるのがレギンとマローネの役割。
オットーがレギンが一緒にやってくれるから大丈夫だと言うとマローネが笑うのをやめ唇を引き締めます。オットーから見ればレギンはマローネにベタ惚れだとわかっていました。だから大切な弟の傍に彼女がいてほしいと願います。
マローネはほんと二号ってずるいと発言。最後に私はマローネ・リズボン。奴隷の先輩よと言い、オットーはオットー・スーウェン、二号で良いですよ、先輩と言い、二人の関係はここで完結します。
その後、スバルはマローネは絶対オットーに気があったと竜車での帰り道に言います。オットーも気は合っていた。マローネさんは気持ちのいい人ですし、一緒にいたら楽しいとも思います。押しの弱いレギンともうまくやってくれるでしょうと言います。
スバルは今回チャンスを逃したせいで数十年後にお前が孤独死すると思うといたたまれないと言います。
ガーフィールの不甲斐なさ
そんな中、ガーフィールは口数が少なく「笑えよ。俺様ァ今回ちっとも役に立たなかったじゃねぇか。大将を守らなきゃならねぇ立場で土蜘蛛にさらわれた。兄ちゃんがいなけりゃあ大将ごと土蜘蛛を殺してたかもしんねぇ」と言います。
ただスバルは土蜘蛛に捕まったのはむしろファインセーブ。俺の方をキャッチしてたらオットーが地面に激突して潰れて死体になってたと言います。
オットーはそもそもガーフィールがいなかったら土蜘蛛を追い込む所までいけない。ブンガムなんたちと協力して囲めても地霊の加護がなければ地下に潜るのも止められなかったとも言います。
さらにガーフィールは治療院でレギンと一緒に治癒魔法で家畜たちの治療も手伝っていたので、どの口が役に立たないなんてほざくんだとスバル。
更に土蜘蛛にマナを吸われたために、戻ったらベア子に浮気とか怒られないかなと心配します。
そこで、オットーはガーフィールはどうなりたいのか聞きます。答えが出ないガーフィールにシャトランジ盤でも覚えてみますかと提案。
覚えてなにか得があるのか聞くガーフィールにオットーはまた一つ僕に勝てないものがあると知れるのはあなたが目指している場所にたどり着くのにきっと必要なことですと言います。その言葉に感化されたガーフィールは吠え面かかしてやると言います。
ということで、土蜘蛛にスバルを攫われ、さらに土蜘蛛と一体化していたスバルをも殺してしまいそうにもなったガーフィール。
護衛としてついてきていながら役に立たなかったことから、自分の不甲斐なさを感じました。
そうして、この土蜘蛛事件後からガーフィールには自分の弱気としてエルザが見えはじめたということでした。
まとめ
ということでガーフィールがエルザの幻影が見えるようになった経緯とそのきっかけになった事件である短編集5の『三馬鹿が行く!土蜘蛛編』について紹介しました。
ちなみに作者によればマローネとオットーの関係は完結したとのことで、今後も結ばれることはないようです。結ばれるならレギンとでしょうね。
ちなみにオットーのピックタットへの里帰りは別の外伝で語られており、そこでエミリア陣営とオットーの両親が会うこととなります。オットーを狙う権力を持つ女性とのいざこざは解決しています。